デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いを徹底解説!
皆さんは、デジタルマーケティングとWebマーケティングの違いについてご存じでしょうか?
近年注目を集めている2つのマーケティング手法ですが、それぞれの違いまでは詳しくわからないという方も多いかもしれません。
今回は、デジタルマーケティングとWebマーケティングのそれぞれの特徴からメリット・デメリット、両者の違いや成功のポイントに至るまで、詳しく解説していきます。
デジタルマーケティングとは
ここでは、デジタルマーケティングの特徴や主な手法、メリットやデメリットについて解説していきます。
特徴
デジタルマーケティングは、インターネットやITなど「デジタル」を活用したマーケティング手法です。
消費者の行動から得られるデジタルな情報(データ)を活用してマーケティング活動を行います。
ネット上の動画サイトやSNSはもちろんのこと、EメールなどのDM(ダイレクトメッセージ)やオンライン広告といった、オンラインを使用したあらゆる手法で行われるのも特徴です。
主な手法
デジタルマーケティングを行う際の主な手法としては、Webサイトやブログを活用したコンテンツ・マーケティングや、YouTubeやニコニコ動画などを活用したマーケティングが挙げられます。
メリット・デメリット
デジタルマーケティングには、より広い窓口から自社に興味をもってもらう機会を作れるというメリットがあります。
デジタルマーケティングはあらゆるデジタルの世界に自社の情報を提供し、そこで興味を持った方が自社について詳しく知るためにWebサイトを訪問します。
テレビやラジオのCMなど、大々的な宣伝が難しいような企業であっても、デジタルマーケティングを駆使すれば自社製品の強みをアピールし、利益につなげることが可能です。
一方で、さまざまな指標があることから効果の測定が難しい点や、口コミサイトのように自社の見せ方をコントロールできない、といったデメリットもあります。
Webマーケティングとは
ここでは、Webマーケティングの特徴や主な手法、メリットやデメリットについて解説します。
特徴
Webマーケティングは、Webサイトを用いたマーケティング活動のことです。
商品やサービスなどの購入を、自社のWebサイトを活用して推進するための活動で、Webの世界に特化したマーケティング手法となっています。
主な手法
Webマーケティングには、検索エンジンの最適化(SEO)、リスティング広告やリターゲティング広告の利用などが主な手法として挙げられます。
近年注目されている手法であるがゆえに、取り入れている企業も増加傾向にあります。
メリット・デメリット
Webマーケティングには、自社が提供する情報に対する消費者の動向を、明確な数値でタイムリーに把握できるというメリットがあります。
一方で、何よりもまずはWebサイトに訪問してもらうのが先決となるため、SEOやリスティング広告などの対策を行うことがデメリットとして挙げられます。
デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
ここでは、デジタルマーケティングとWebマーケティング、それぞれの違いについて詳しく解説していきます。
活動目的
Webマーケティングを実施する目的は主に、新規リードの獲得(リードジェネレーション)です。
一方、デジタルマーケティングは確度の高いリードの発見・発掘(リードクオリフィケーション)や獲得したリードの育成(リードナーチャリング)が目的となります。
活動内容
Webマーケティングの場合、主に集客強化(SEOやリスティングなど)やCVRの改善、Webページの制作やデザイン、ランディングページの作成などが活動のメインです。
また、SNSの活用などもWebマーケティングに含まれます。
一方でデジタルマーケティングでは、それに加えて、リードへのメール配信やリードの確度分析などといった活動が加わります。
Webマーケティングよりも活動の幅が広がるため、タスク管理や人材育成といった課題に直面することもあるかもしれません。運用体制はしっかり整えておくようにしましょう。
ツール
Webマーケティングでは主に自社のWebサイトや自社ブログなどを中心に活用するため、活用するツールは「CMS」が中心です。
一方、デジタルマーケティングでは、CMSに加え、「メール配信ツール(MA)」や「商談管理ツール(SFA)」、「顧客関係管理ツール(CRM)」など、活用するツールの選択肢がより広がります。
対象者
Webマーケティングの主な対象者は、名前や社名もわからない「未知のリード」のみになります。
未知のリードに対してSEOを行い、コンバージョンを得ることで、名前や名前がわかる「既知のリード」につなげていきます。
それに対してデジタルマーケティングでは、未知のリードだけではなく、既知のリードも対象となるため、幅広い視野を持ってターゲットにアプローチする必要があるでしょう。
効果測定の範囲
Webマーケティングにおいては、効果測定の範囲はWebサイトのみになるため、比較的容易に分析が可能です。
それに対して、デジタルマーケティングにおいては、Webサイトの効果分析だけではなく、社内のあらゆるデータを収集し、効果分析を行う必要があります。
そのため、効果測定に必要な知見を持った人材の育成・確保が重要視されます。
デジタルマーケティング成功のポイント
ここでは、デジタルマーケティングを行う際の成功のポイントについて、詳しく解説していきます。
目的の明確化と成果指標を選定する
自社が抱えている課題をデジタルマーケティングにおいて、どのように解決したいのかという共通認識がなければ、効果を得られないばかりか、効果が出ているかどうかすら分からないという状況に陥ってしまいます。
そのため、なぜデジタルマーケティングの取り組みを実践するのか、という認識を社内で共有し、把握したうえでの目的設定が重要になります。
また、目的の明確化とともに「どのような状態になれば目標が達成されたと言えるのか」という成果指標を定義する必要もあります。
成果指標の定義が曖昧だと、デジタルマーケティングの効果を正しく判断できなくなる恐れがあります。
成果指標はデジタルマーケティングの目的によっても、大きく異なります。
デジタルマーケティングの最終的なゴールから逆算し、何を成果指標として追っていくべきなのかという設定も欠かせません。
費用対効果を考える
デジタルマーケティングの失敗でよくありがちなのが、ツールの導入にコストをかけすぎて、投資に見合う効果を得られないということです。
ツールはただ単に導入するだけでは何の意味も持ちません。
ツールの内容を理解し、的確な分析を行える人材や、最適にデータを収集するための仕組みを構築できる人材が必要になってきます。
費用対効果について考えたうえで、自社がツールを有効に活用できる状況にあるかを分析してツールを導入しましょう。
ターゲットの理解を怠らない
デジタルマーケティングでは直接的にターゲットと触れる機会が少ないため、ターゲットがどのような属性で、何に興味や関心を持ち、どのようなニーズや課題を抱えているかを理解し、把握しておくことが重要です。
ターゲットの抱えているニーズをしっかりと理解したうえで、それぞれのクラスタに最適なコミュニケーションをとっていく必要があるでしょう。
まとめ
今回はデジタルマーケティングとWebマーケティングのそれぞれの特徴からメリット・デメリット、それぞれの違いや成功のポイントなどについて解説してきました。
デジタルマーケティングとWebマーケティングは似ているようで、その実態は似て非なるものとなっています。デジタルマーケティングとWebマーケティング、それぞれの特徴やメリット・デメリットなどを正しく把握したうえで、自社にとって最適なマーケティングを実施しましょう。
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