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WEB3.0を活用した代表的技術とは?技術を活用した事例も紹介
COLUMN 2022.10.28

WEB3.0を活用した代表的技術とは?技術を活用した事例も紹介

近い未来に「WEB3.0」の時代が来ると言われており、昨今はバズワードにもなっています。WEB3.0はブロックチェーン技術を軸として実現される、新しい分散型のインターネットのことを指します。この記事ではWEB3.0の根幹技術を説明し、WEB3.0を活用した代表的技術について解説と紹介をします。

WEB3.0に欠かせない技術「ブロックチェーン」

ここではWEB3.0に欠かせない根幹技術であるブロックチェーンについて解説します。

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンでは、ネットワークで発生した取引データをブロックと呼ばれる記録の箱に格納します。各ブロックは取引データと各ブロックの接続データに加えて、ハッシュ値を持っています。ハッシュ値とは特定の計算式によって求められる一意のデータです。
ブロックチェーンとは、このブロックがP2Pネットワークで複数個連結された鎖のようなデータ構造を指します。参加者のノードの中に不正を働くノードや正常に動作しないノードがあったとしても、複数のノードが情報を共有・同期するため、正しい取引ができ、改ざんが非常に困難です。障害などによって停止する可能性が極めて低く、多数のノード上で同一のデータを分散保持させることができます。

ブロックチェーンの種類

ブロックチェーンの種類は、大きく分けるとパブリックチェーン、プライベートチェーン、コンソーシアムチェーンの3種類に分類できます。
パブリックチェーンは、オープンでだれでも参加できるブロックチェーンです。管理者が存在せず、参加、脱退が自由です。サービスの提供者も参加者の総数を把握することはできません。パブリックチェーンはネットワークに不特定多数の人が参加するため、不正をする人や稼働しないノードを前提としてシステムを運用しなくてはなりません。また、参加者全員の合意を得るために多くの時間を必要とします。パブリックチェーンの例としてはビットコインをはじめとした仮想通貨があります。

次に、プライベートチェーンはネットワークへの参加のために管理者の承認が必要な参加者限定型のブロックチェーンです。参加者の総数を把握でき、単独でルールを変更可能で、円滑に参加者による多数決で取引の承認ができます。プライベートチェーンは不正を働く参加者を抑えやすく、企業単体や組織の中、金融機関などで利用されます。

最後のコンソーシアムチェーンは、パブリックチェーンとプライベートチェーンの中間に位置する存在です。特定できる多数の管理者が存在し、限定されたユーザーが利用できます。ユーザー数がパブリックチェーンより少ないことから、合意形成の時間はパブリックチェーンより短くて済むのが特徴です。また、一定数以上の合意が必要になるため、単独でルール変更可能なプライベートチェーンより高い透明性を獲得できます。さらに、複数企業それぞれがセキュリティの対策を行うため、3つのブロックチェーンの中では最もセキュリティが高いといえます。

ブロックチェーンのメリット

ブロックチェーンのメリットは3つあります。
最大のメリットは、公明な記録を残せることです。パブリックチェーンではサービス提供者でも取引記録の書き換えや消去はできません。取引を実行したユーザーの特定も不可能なため、公明な記録を残せます。年金の支払いや納税の記録にブロックチェーンを使用すれば、紛失や書き換えのリスク防止効果が期待できます。
また、ブロックチェーンは中央集権のシステムとは異なり、複数の参加者のノードで構成されるため、システムダウンしません。機能不全の心配なく、システムの維持が安定することもブロックチェーンのメリットです。
さらに、複数ノードのP2Pネットワークの構成は高価なサーバの個別構築の必要がなく、運用コストも安価に抑えられます。加えて暗号化、分散管理によって高い改ざん耐性を持つのも優れた特徴です。

WEB3.0を活用した代表的な技術

ここではWEB3.0を活用した代表的な技術とそのメリットを紹介します。

メタバース

インターネット上に構築された経済圏を持った仮想空間のことを指します。仮想空間に自分のアバターを作り、実際に行動させることができるのが特徴です。本格的な仮想空間のメタバースが構築されれば、現実世界の概念がメタバースの中で実現でき、人と人とのコミュニケーションや経済活動が仮想空間内で可能になります。
メタバースのメリットは3つあります。

1つ目は前述したとおり、コンサートやイベントなど、現地に行かないで臨場感のある接触のないオンラインでの参加ができることです。

2つ目は仮想空間上のコンテンツをユーザー自らが作成、公表することで、収益を獲得できるようなシステムが構築しやすくなる点です。

3つ目は企業側のメリットとして、仮想空間上へVRオフィスを移転することでコストカット、テレワークによるコミュニケーション不足の解消が期待できます。また、メタバース経済圏が広がることで新たなビジネスチャンスにつながります。

NFT

NFT(non-fungible token)とは替えが効かない非代替性トークンのことを指します。ブロックチェーンによって複製や改ざんができない仕組みになっているデジタルデータです。一意な識別子を持ち、資産の所有証明を付与されます。アートやSNSの投稿などのデジタル資産が高額取引されています。
NFTは5つのメリットがあります。

1つ目は、データの唯一性を証明できる点です。NFTはブロックチェーンの書き込みによってデータの改ざんが現状困難な技術です。また、アートなどのデータは簡単にコピーできますが、所有者と権利者のデータまではコピーできないため唯一性が証明できます。

2つ目は、データに付加価値をプログラムできるプログラマビリティを持つことです。作者が事前に手数料や作品の流通量の制限をプログラムできるため、アーティスト、クリエイターが自身の作品の価値をコントロールできます。

3つ目は、取引しやすいことです。NFTは自由に売買可能で、共通の規格で発行されるため同じ規格ならば多様な場所で取引ができます。

4つ目は、誰でも作成が可能な点です。NFTは小学生が高額な価値を持つアートを作った事例もあり、参入の敷居は低いといえます。

5つ目は、紛失や破損のリスクがないことです。現実世界の絵画などのアート作品は物理的な損害がありますが、NFTはデジタルデータなので損害の心配はありません。

DeFi

DeFiはDecentralized Financeの略称で、分散型金融のことを指します。中央管理者である取引所、レンディングなど特定企業の金融サービスの管理を介さず、パブリックな形で提供するアプリケーションです。代表例としては暗号通貨の貸し借りができるプラットフォーム「Compound」があります。
Compoundは、ある暗号資産を担保に別の暗号資産を借りたり、暗号資産を貸し出して利息を得たりできます。
DeFiのメリットは2つあります。1つは中央管理者を仲介する必要がないため、入出金に時間がかからず、手数料が安いことです。もう1つはどこでもアクセスが可能なことです。利用に審査もないので、インターネット接続ができれば地域、職業を問わず、同じサービスを受けられます。

メタバース・NFTの活用事例

ここでは実際のメタバース・NFTの活用事例をご紹介します。

メタバースの活用事例

メタバースの活用事例を3つ紹介します。

・マインクラフト
プリミティブな3Dのブロックで構成された仮想空間で自由に建築や冒険をして楽しむゲームです。マインクラフトはブロックチェーンの取り組みに積極的で、マイクロソフトと連携してマインクラフト上のデジタル資産の開発、導入を進めています。

・フォートナイト
複数人でバトルロワイアルをするオンラインゲームです。友人とボイスチャットをしながら楽しむこともできます。2020年には人気アーティストである米津玄師のライブイベントがフォートナイトの仮想空間内で開催されました。

・Horizon Workrooms
コンピューターグラフィックスで作成されたVR空間上で、セミナーや会議を開くことができるサービスです。コロナ禍ではVR上で会議を行うことで3密のリスクを避けることができます。VRデバイスを使用すれば、直接対面する感覚でコミュニケーションをとることが可能です。

NFTの活用事例

NFTの活用事例は主に3つあります。

1つ目は、ゲーム分野です。NFT技術の利用でユーザー同士で唯一性のあるアイテムやキャラクターの売買が可能になります。レアリティやパラメータが高いほど高額で取引されています。
2つ目は、アート分野です。イラストや写真などのデジタルアートは簡単に複製ができ、これまでは希少性を担保できなかったのですが、NFTのブロックチェーン技術により、所有者と作成者がわかるようになり、デジタルデータにも希少価値を持たせることができるようになりました。
3つ目は、マーケットプレイスです。ゲームやアートなどのデジタルデータは個別のアプリケーション外で取引が可能です。取引を行うためのNFT専用のマーケットプレイスもあります。サービスとしてはOpenSeaが有名ですが、デジタルアートのマーケットプレイスSuperRareやコミュニティ主導のRaribleなどの新しいサービスも出てきています。

まとめ

この記事ではWEB3.0の根幹技術であるブロックチェーンの説明をし、WEB3.0を活用した技術について解説しました。WEB3.0は未来の概念で本格的な導入、実現には多くのハードルがありますが、新しいサービスが続々と登場しています。この記事を参考にメタバースやNFTなどWEB3.0の技術に触れてみてはいかがでしょうか。

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