仕事ができるプロジェクトマネージャーとは
他のPMを起用するよりも、明らかに大きなメリットを提示できる
仕事ができるプロジェクトマネージャーとは、プロジェクトに掛かる負荷を軽減し、目的のプロダクトをスムーズに作り上げます。
例えば、以下のような差別化を提示できるプロジェクトマネージャーは、仕事ができると言えるでしょう。
自分に任せてもらえれば、掛かる時間は3分の2で済みますし、人件費は4分の1落とせるので、結果的に2分の1のリソースでプロジェクトを完遂できます!
「なんで、そんなことできるの?」と思うかもしれませんが、仕事ができるプロジェクトマネージャーは、自身のマネジメント経験から、「確かなノウハウ」を掴んでいるからです。もしくは、平均的なプロジェクトマネージャーが見落としがちな要素、軽視しているスキルをカバーしていると言えます。
だから、仕事ができるプロジェクトマネージャーは、高い確率で、「自分がPMをやったほうが、数字の上でも、プロジェクトメンバーの精神衛生上でも、コスパが抜群になる」ということを自信を持ってプレゼンテーションできるのです。
では、プロジェクトに掛かる負荷を下げ、プロジェクトにコミットするパフォーマンスを高めることができるプロジェクトマネージャーの条件とはいったいどんなものがあるのでしょうか?
そこで、今回は仕事ができるプロジェクトマネージャーの特徴について掘り下げて解説していきたいと思います。
特徴1:できるプロジェクトマネージャーは一発目のタスク管理策定が正確
最初に想定・決定したことが的を得ている
できるプロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の「見える化」に長けています。見通しが明確だからこそ、自分が策定するマネジメントが上手くいくのです。
・仕事の洗い出し
・洗い出した仕事のタスク分解
・メンバー選定
・メンバーの特性や個性の把握
・タスク同士の関連性
・タスク別の人日算出
・見積もり算出
・プロジェクトリスク想定
・リスケジュール想定
プロジェクトマネージャーは、税理士やアナリストのように数字上を冷たく追うことも必要ですが、プロジェクトの質は、曖昧で流動的なコミュニケーションの要素で、あまりにも大きく変わります。
そのため、システマチックに数字を追う冷淡な視点と、曖昧なコミュニケーションコストを可視化する人間味のある視点を融合させる必要があります。
この両者の視点がうまく融合できると、プロジェクトメンバーは、あらゆるプロジェクトで「最初に想定・決定したことが的を得ている」ということが起こりやすくなります。
結果的に、プロジェクトマネジメントに関する「手戻り」が圧倒的に少なくなり、できるPMとして周囲から認定されていきます。
特徴2:できるプロジェクトマネージャーは、プロジェクトによって中庸性をコントロールできる
適切な指針をメンバーに刷り込む
できるプロダクトマネージャーは、「このプロジェクトは、このバランスの指針で取り組むのが良いだろう」という塩梅を、メンバーにきちんと刷り込むのがとても上手です。
もしくは、メンバー間の特性を掴んだうえで、プロダクトやプロジェクト内容を考慮し、プロジェクトに取り組むべき正しいテイストをわきまえることに長けています。
例えば、アジャイルソフトウェア宣言を基に、バランス(中庸性)を作るとすれば、以下のような考え方あるでしょう。
プロセスやツール or 個人との対話、
包括的なドキュメント or 動くソフトウェア
契約交渉 or 顧客との協調
計画に従う or 変化への対応
トップダウン or ボトムアップ
プロジェクトの質やメンバーの特徴にフィットした指針を明確に提示すれば、ほどよい縛りで、ほどよく樹種的に、ほどよく保守的に、全体の統制が上手く取れるようになります。
PMとしての指針を明確に打ち出していない場合、メンバーは「こうやっていいんだろうか?」といったように自分のパフォーマンスに対してしっくりこない感覚を覚え、消極的になってしまいます。
明確な指針というのは、プロジェクトメンバーのエンゲージメント(組織や職務との関係性に基づく自主的貢献意欲)を圧倒的に高めていく役割があるのです。
特徴3:できるプロジェクトマネージャーは、1つの情報を多面的に捉える
一瞬で本質を捉えて管理に適用させる
できるプロジェクトマネージャーは、コミュニケーションや情報量が少ない段階で、様々な可能性を思考の中に張り巡らせることができます。
また、複雑に起こっているであろう問題を、別々の問題が交ざっていないか、因数分解することにも長けています。
そのため、あらゆる問題を早期発見し、プロジェクト管理に適用させ、早期解決することができるのです。
できるプロジェクトマネージャーは、曖昧さへの対応力に優れ、飲み込みがとても速いと言えます。
最後に:できるプロジェクトマネージャーは、どんな仕事でもセンスを発揮する
この世のあらゆる仕事はプロジェクトマネジメントが基礎になる
仕事ができるプロジェクトマネージャーの特徴・条件について掘り下げて解説してきました。
プロジェクトは様々な人が絡んでいくからこそ、マネジメントが複雑化し、プロジェクトマネージャーという専門職が必要になってくるわけです。
しかし、よくよく考えると、たった一人で自己完結するプロジェクトでさえも、自分自身でマネジメントし、完遂に向かう努力をしなければなりません。
そう考えると、この世のあらゆる仕事は、プロジェクトマネジメント的だと言えます。プロジェクトマネージャーのように、事細かなスケジューリングは必要ないかもしれませんが、仕事内容の本質を瞬時に捉え、自分のスキルや行動体質と考慮し、コストを割り出し、セルフモチベ―ティブしながら取り組むのが「仕事」というものです。
できるプロジェクトマネージャーになれば、今後どんな業界や職種を選んだとしても、仕事ができるピジネスパーソンでいられるでしょう。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。