子どもの「なりたい職業ランキング」から、フリーランスの職業選択として注目されているのが「YouTuber」です。
Youtuberはいわゆる「動画発信タレント」と呼ぶべき職業です。
これまでのYoutuberで言えば、「やってみた」といったような経験型のコンテンツなどが視聴数を獲得するコンテンツとなっています。
そして、これからYoutubeで求められるコンテンツは時代ともに変化していきます。
そこで、今回は、YouTubeでこれから求められるコンテンツについて掘り下げていきたいと思います。
これまでYoutuberの動画が注目されたのは単に「目新しかった」から
これからのYoutuberはプロの発信者として判断されていく
YouTubeコンテンツが目新しかった時は、テレビなどのマスメディアとの差別化が明確に出来ていた時代です。
ある種YouTubeとは、素人専用のプラットフォームとして成り立っていた部分もあるのです。「素人でもこんなに過激的なことをするなんて面白い!」という動画が転がっていることに楽しさを感じることができるメディアでした。
しかし、2018年以降、タレントの参入が当たり前になっていくと、Youtuberは、インフルエンサーやタレントの自己発信ツールとしての役割を担うようになります。
素人が作り込む動画を閲覧することが目新しかった場所が、よりカオス化していきます。それは、タレントが素人の集まるプラットフォームに降り立つに至りません。
結局は素人も、どんどんと作り込んでいくと、「テレビ的な」ラインに収まることが分かってきたのです。
そのため、これまで素人を含め、共有的な動画動向プラットフォームと思われてきたYouTubeも、結局はテレビ局の番組が溢れるようなコンテンツが羅列されるプラットフォームになっていくでしょう。
コンテンツは「暇つぶし」から「暇活かし」へ
コンテンツ受容者のリテラシーが高まっていく
スマホが登場し、ネット文化に一気に華が咲き、どちらかというと、コンテンツ受容者の私たちは、流れてくるコンテンツに対して、「受け身」にならざるを得ない状況が続きました。
私たちはまだまだ「デジタル間」「デジタルの間合い」に慣れていないんじゃないかと思います。
アラートなどの絶えずやってくる通知に対して敏感に反応し、通知されるコンテンツに感覚を持っていかれてしまいます。
私たちはまだまだデジタルの刺激に対してじっくりと向き合えていないのです。
人間には間合いがあります。本来デジタルデバイスやネットがなければ、その場をなんとかして内省や自分会議で埋め尽くしていた時間が、ネットコンテンツで没入することができるようになりました。
要は、私たちは「自分のクリエイティブさを発揮できる暇つぶしの時間を単純にスマホに頼るようになってしまった」ということです。
それは、新しいフォーマットで、新しいコンテンツを受容することが、私たちにとって刺激的であったことを意味します。
時代の変化がスピーディーで、その中でYouTuberとして活動するコンテンツはある種、私たちに新鮮な刺激を与えていたと言えます。
Youtubeは検索エンジン化する
多くの人は自分の時間を活かすことに価値意を見いだしていく
今の時代に、ブラウザ検索で、エンタメ性溢れるブロガーを検索して、そのブロガーから、独特なクリエイティブを吸収しようという人はあまりにも少ないと言えます。
YouTubeは、動画としてのグラフィック性が、発信者への興味を煽らせる性質を持ちます。動的だからこそ、発信者の人間性や人間味に興味が湧くわけです。
YouTubeはこれまで、独特なクリエイティブなYouTuberの発信によるコンテンツの貯まり場としての役割を果たしてきましたが、これからはもう少し違った役割を求められてくるでしょう。
それは、Youtubeは、最終的には何かのニーズを解決する場所になり得るということです。
これは検索エンジンがたどってきた道とまったく同じ経路です。検索ニーズのあるものに淡々と答えを出せるWebメディアが正義となるように、YouTuberも何かしらのニーズや悩みを持った人の疑問に答えられる場所になっていくでしょう。
そう考えると、今後のYoutuberは、体系的なノウハウを既に持っている人が、そのノウハウを無料で公開することでイニシアチブを取れる場所になっていくでしょう。
ノウハウは有料であまりにも高額で売られているケースもあります。そんなノウハウを平気でYouTubeで無料で閲覧できるとなると、そのYouTuberはかなり有難がれる存在となるでしょう。
最後に:今後は無償で吐き出せるコンテンツの価値が合戦になる
あらゆる情報を無償で公開し、そこから発展させるスキルが求められる時代に
以上、YouTubeでこれから求められるコンテンツについて掘り下げてきました。
YouTuberというか、YouTubeを利用してビジネスで大きな恩恵を受けるには、YouTubeで無償で高品質なノウハウをどんどん提供し、YouTubeでの潜在顧客との接点を別のビジネスに広げていくことが重要です。
そう考えると、これからのYouTubeは、YouTube内で結論を求めるのではなく。LTVのような概念で、YouTubeを接点に出会ったユーザと持続的な関係性を築いていけるような場を提供するべきだと感じました。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。