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Webディレクターに必要なのは「コミュニケーションスキル」。エンドユーザーを意識したディレクションを行うためのスキルを解説!
TIPS 2019.3.16

Webディレクターに必要なのは「コミュニケーションスキル」。エンドユーザーを意識したディレクションを行うためのスキルを解説!

Webディレクターの中には「伝書鳩」と呼ばれてしまう方がいます。クライアントから開発スタッフへの情報伝達だけに奔走している様が伝書鳩のようなのでこう呼ばれています。

クライアントの要望をなんでも「できます」と答えてそのまま伝える(時にはメールを転送するだけ)ことをディレクション業務と呼べるのでしょうか?

この記事では、クライアントと開発スタッフの間でWebサービス・プロダクト開発を指揮するWebディレクターが必要とされる意味を確認し、Webディレクターが身につけておくべきスキルをご紹介しています。

どこでも通用するWebディレクターに必要なスキルとは?

まず、Webディレクターのお客様とは誰を指すのでしょうか?このお客様を誰としているかで「伝書鳩」ディレクターか、どこでも通用するWebディレクターかの違いがハッキリします。

Webディレクターがお客様としてターゲットにしなければならないのはクライアントではなく、クライアントの要望をもとに開発したサービス・プロダクトを利用するエンドユーザーです。

地図には「バードビュー」と呼ばれる上空1,000mを飛ぶ鷹のような目線で見下ろした図法があります。Webディレクターは鷹の目線でクライアントが欲しがっているエンドユーザーのニーズに狙いを定めなければなりません。

決して伝書鳩ディレクターが悪いというわけではありません。現場によってはそれが正しいディレクションの場合もあるからです。しかしながら、結果的にクライアントに多くの利益をもたらすのがどちらかと言えば、鷹の目線のWebディレクターです。

とはいえ、新人Webディレクターはどうしても「伝書鳩」になってしまいがちですが、仕方のないことです。理由はディレクション実務経験が乏しいため、正確に情報を伝達するので精一杯になってしまうからです。これがWebディレクターは資格ではなく、多くのプロジェクトをこなした実務経験が全てと言われる由縁です。

実務経験を積みながらWebディレクターに必要とされるスキルを身に着けていけば、どこでも通用する「鷹の目線」を持ったWebディレクターになることができます。

Webディレクターが身につけておくべきスキル8選

それでは具体的にWebディレクターが身につけて置くべきスキルをご紹介します。

現役Webディレクターへのインタビュー記事、「 年収1,000万円を目指せる!Webディレクターの将来性とは!?【インタビューVol.3】」では、Webディレクターは事業・業種、クライアントワークの違いで、優先されるスキルが違うことをお伝えしました。

そこで、今回は全て業種に共通する、ディレクション業務に最低限必要なスキルについてご紹介します。以下のスキルを磨き上げることで、どこでも通用するWebディレクターへと成長できるでしょう。

1.コミュニケーション能力

コミュニケーション能力はWebディレクターが身につけておくべきスキルのなかで最も重要です。

開発の現場では高レベルでの双方向の情報伝達の質が、プロジェクトの完成度を大きく左右します。職人気質の「見て覚えろ」ではなく、高級レストランのような「きめ細かい気配り」がWebディレクターに求められます。とはいえ、Webディレクター特有のコミュニケーションスキルが必要ということではありません。相手の意図を理解しようと耳を傾けること、相手に意図が誤解なく伝わるように話すことを意識するだけです。

2.プログラミングスキル

確かなコミュニケーションをとろうと耳を傾けても、相手の話の内容が理解できなければコミュニケーションは成り立ちません。特にWeb開発で使われる言語のなかでもサーバーサイド「PHP」「Java」「シェルスクリプト」などはコードをかける必要はなくとも、Webディレクターが知っておくべきプログラミングスキルです。言語の名称・特徴を理解していればエンジニアへの指示出し、そしてクライアントとの交渉でも工数を把握しやすくなります。

3.デザインスキル

プログラミングスキルと同じく、デザインについても基礎的な知識・技術は必須です。具体的にはPhotoshop・Illustratorの最低限の操作スキルと色彩スキルとレイアウトスキルはWebディレクターが最低限知っておくべきデザインスキルです。プログラミングと同じく、デザインワークができる必要はなく、あくまでコミュニケーションの為に必要といえます。ワイヤーフレームを作成するスキルがあれば、デザイナーへの指示が的確になり成果物の品質は上がります。

4.マネジメントスキル

Webディレクターはプロジェクトの実務責任者です。このスキルを使って、クライアントの要望に対して実現可能かどうかを判断し、コントロール可能なスケジュールを提案することがWebディレクターのマネジメントスキルです。リソース、進行管理は基本中の基本ですが、マネジメントで最も怠ってはならない業務です。施策毎に最適なスタッフを配置し、遅延や修正要求などのリスクに先回りして回避方法を実行してプロジェクトを完遂に導きます。

5.施策立案・提案能力

世の中の製品・サービスの営業活動と同じく、Webサービス・プロダクトも「認知→成約→顧客育成」というフェーズで施策を行います。ハウトゥー本やWeb検索で見つけた施策を真似しているだけでは、クライアントに利益をもたらす事は叶いません。自サービスを利用しているエンドユーザーに合わせた施策を立案・提案していくスキルが必要です。また、Webサービスではエンドユーザーの関心レベルに合わせた連続的な施策が有効なので、実行するタイミングが非常に重要です。

6.アクセス分析・解析

エンドユーザーに向けた良いWebサービス・プロダクトを提供するために、Googleアナリティクスなどの解析ツールがアクセス分析・解析に用いられます。ユーザーの動向が数字で示される為、Webマーケティングでは非常に有効な手段です。Webディレクターはサービス・プロダクトの分析・解析を実施し、ユーザーが意図通りの反応をするように改善の施策立案を行わなければなりません。Webディレクターはサービス・プロダクトの改善の際にビジネス視点での分析・解析が要求されます。
▼参考記事
はじめてのGoogle Analytics 概要編
はじめてのGoogle Analytics カスタム編
SEOを行うのに押さえておくべき基本ツール5選

7.ビジネスのスキル

Webディレクターの仕事は「プログラミング・デザイン業務以外の全て」と言われます。Webディレクターはビジュアルとクオリティ担保しつつ、PDCAサイクルを回して改善と対策を行い、クライアントに利益をもたらす事が主業務です。現在のWebディレクターにはクライアントに要求されるより先に、売上につながるタイミングに適切な広告を作成・掲載の提案をするといったビジネスを意識したアクションが求められています。

8.経営者的な視点

Webディレクターはクライアントから予算を預かり、サービス・プロダクト開発の陣頭指揮を取ります。クライアントを出資者、開発スタッフを従業員とした時、Webディレクターはプロジェクトの経営者の立場です。経営者の仕事は利益を継続して生み出す事です。つまり、Webディレクターもビジネスとしてプロジェクトを成功、継続させクライアントに利益をもたらし続けるという意識、スキルが必要です。

以上をまとめると、Webディレクターが身につけておくべきスキルはクリエイター側のスキルより、経営視点のスキルが多い、必要とされている、ということがわかります。時にはクライアントの要求に応えるために経営者以上の苦しい判断を下す場面もあることでしょう。

補足ですが、幅広い人脈づくりもWebディレクターには必要です。営業やプロデューサー、異業種や同業他社との会話で新たな目線でプロジェクトを見直すきっかけになるからです。

また、Webディレクターは独立しやすい職種であることはインタビュー記事のなかでお伝えしました。独立、フリーランスとして成功する鍵は人脈をどれだけ持っているかで決まるといっても過言ではありません。

独立を考えていない場合でも、人脈を広げておくことは必ずWebディレクターとしての成長につながります。ぜひ積極的に様々な業種の人と関わり、他のWebディレクターが持っていない独自のディレクションスキルを体得してみてください。

まとめ

Webディレクターは「伝書鳩」の他に「何でも屋」と言われることもあります。たしかに、今回紹介したスキルに精通していれば、Webディレクターが「何でも屋」と呼ばれていてもなにもおかしくはありません。

今回ご紹介したスキル以外にもWebディレクターが業務に生かせるスキルは数多くあります。何から手を出して良いか迷ってしまったときこそ、バードビューで自分を見直し、改善の施策を立案してみてください。きっと、進むべき方向に必要なスキルが見つかるはずです。

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