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プロと同じ空気を吸う日常が、クリエイターとしての成長スピードを加速させる。
INTERVIEW 2019.3.27

プロと同じ空気を吸う日常が、クリエイターとしての成長スピードを加速させる。

株式会社電通クリエーティブX(クロス) コンテンツ・ディレクション&プロデュース室 UXデザイン部 Webデザイナー 馬庭達也

メディアの壁を軽く超える大規模なプロモーション、誰もが知っているブランドのコミュニケーション、国内外の広告賞を総ナメにするクオリティの表現…クリエイターなら一度は立ってみたい、メジャーのバッターボックス。しかしこの業界、そんなに甘くない。チャンスをつかむ「運」も実力のうち、といわれるほどである。だからこの記事を書いている私を含め、みんな地道な努力を積み重ねるしかない。のだが、果たして憧れのステージはいったいどんな景色を見せてくれるんだろうか。今回は幸運にもメジャー入りのチケットを手に入れた、電通クリエーティブXで活躍中のデザイナー馬庭さんに等身大の言葉で語っていただいた。

コンビニのお茶のパッケージに心動かされて

―これまでのキャリアをお聞かせください

専門学校卒業後、Webと紙の両方でデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。二社目はちょっと変わったところで、大阪のテレビ局のグループ会社。そこでWebデザインやポスターなどのグラフィック、さらに美術さんが作るセットの一部のグラフィックとか、ロゴとかを作っていました。

―いろいろと経験なさってますね

前職は100名ぐらいいる会社だったのですがデザイナーが4人しかいなくて、なんでもやってました。人数が少ないから直接クライアントとやりとりする中で提案の機会も増えて。そうこうするうちに自分の中でデザインの仕事に対する考え方が少しずつ変わっていったんですね。

―どんなふうに変わっていきましたか?

最初のうちはデザイナーっていうのは言われたことに対してカッコよくカタチにする職業なんだ、と思っていた。だからあまり考えることなく、普通に言われた通りのものを作っていたんです。だけどクライアントとの打ち合わせなどを通じて、自分からどんどん提案しなくちゃいけなくなって、なんかデザインってカタチにするだけじゃないのかな、って。

―もっと頭を使う、いわゆる考える仕事だと

そうなんです。カタチにするスキルを活かした上でもっとこう、提案していく職業なんだと。コンセプトが大事なんですよね。でもそこでようやくちょっとだけ道が見えてきたな、と思えた。ちょうど26歳ぐらいでした。もっと早く方向性が定まればよかったんですが…だからいま焦ってますよ(笑)。なんとなくデザインやってた期間が長かったなと。

―そもそもデザイナーを志したきっかけは何だったんですか?

出身が島根なんですが、高校一年の時にコンビニで目にした緑茶のパッケージにやられました。島根って水が普通においしいし、実家で麦茶とか淹れてたからペットボトルの飲み物を買う習慣がなかったんです。でもその時はつい商品を手にとってレジに並んでいた。パッケージ買いです(笑)。そこで思ったのが、デザインって人の心を動かしたり、行動を変えることができるんだ、ということ。これが最初のきっかけでした。

“すごい人”がまわりに普通にいる環境

―ではいまはディレクションやプランニングが中心?

そうですね、企画書を作ったり、ワイヤーフレームを書いたり、打ち合わせに参加したりといった日々です。手を動かすというよりも頭を動かし続けています。デザイナーの方に仕事を発注することも増えてきましたね。

―上司や同僚からの学びも多そうです

クロスのいいところはたくさんあるんですが、その中でもっとも大きいのがそれです。各分野のプロフェッショナルがごろごろいる(笑)。国内外で賞を獲っているデザイナーやADもいるし、えっ?あれ作った人なの?とか、ここに来る前にいいなぁって思って見ていた作品の制作者が普通にいるんです。

―この広告もここで作られていたんだ!?みたいな

いやまさにそれで(笑)すごく刺激的な環境なんです。ここは本当に電通の制作会社ならではの良さですよね。賞を獲るエピソードなんかも面白いし、そもそも良いものを作れば勝手に賞は獲れるなんて思ってましたが大間違いでした。早くそういった周囲のクリエイターに追いつけるように、自分自身の成長スピードを上げていかなきゃと。日々確実にレベルアップしているな、という手ごたえは感じられますね。

―仕事のスケールも大きくなっているのでは?

ナショナルクライアント中心なので、当然ですがバジェットも大きいわけです。それまでの会社では結構予算のない仕事ばかりで、やりたいことがあってもお金の都合でできなかった。でもここはトータルで提案できるので、面白さが全然違いますよね。アイデアを考える上での制約がないっていうか、こんなの提案してもいいの?ってことができる。

―それは手ごたえありそうですね

入社してそろそろ半年になるんですが、ここまでがあっという間でした。毎日が濃いんです。あっという間に一日が終わる。あと仕事のスピードがものすごく早いんですね。やはり決められた時間の中でフィックスさせていく必要があるから、仕事をギュッと凝縮している印象です。無駄がなくて、そのあたりも充実ぶりに拍車をかけているというか。

メジャーリーガーとのキャッチボールを楽しみながら

―入社してから印象に残っている仕事ってありますか

面白いという意味ではすべて面白いのですが、そうですね…やりたいな、と以前から思っていた仕事の進め方ができたっていうのはあります。デザインというよりは、ディレクターとして打ち合わせから入ってワイヤー書いて撮影して、Web制作をデザイナーに依頼して、という大きな仕事の流れに一貫して関わることができた。僕にとっては初めての経験で、とても楽しかったです。

―上流工程をひと通り経験した感じですね

いまも実はオリエンを受けるところから始まって、企画をどんどん出し続ける仕事が動いています。電通のクリエイターと話す機会も多いんですが、会話の中からアイデアが浮かぶことが多くて。打ち合わせがものすごく面白いんですね。やりとりというか、ネタのキャッチボール。クリエイターの方もいろんな経験、知見をお持ちですから、僕の考えた案をさらに膨らませてくれたり。

―キャッチボールの相手がメジャーリーガーですもんね

もう、さすがの目線というか、とんでもない角度から球が飛んできたりしますよね。それに刺激を受けてまた新しいアイデアが浮かぶんです。最初のうちは自分の案なんかダメなんじゃないか、と思ったりもしたんですが、プロデューサーにとにかく何でも出すように言われて。そこからは吹っ切れましたね。自分の中にため込んでもいいことないですし。

―アウトプットによって方向性のズレなんかも確認できますしね

そうなんです。最初は確かに案出しにプレッシャーを感じたこともありましたが、そこは心地よいヤツですし、乗り越えるべきハードルですから。いまはとにかく、打ち合わせが楽しい。しっかりとしたロジックに加えて、1+1を3にも4にも膨らませるマジックがクロスにはあるんです。

―そんな馬庭さんが大事にしていることは何ですか?

やはり吸収し続けることが大事ではないかと思いますね。インプットが少ないのにたくさんのアウトプットはできないですし。比較的昔からその意識は大事にしていて。いまでも外部セミナーとか勉強会があれば積極的に参加しています。

―ありがとうございます!最後にこれからのクリエイターに一言

とにかく外に出て、いろんな人との交流を持つことをおすすめします。他人との関わりの中でこそ視野は広がると思うし、刺激や参考になる考え方など得られるものは多いですよ。25歳ぐらいまでの僕がそうだったように、方向性を固めるというか、デザイナーとしての人生の道筋を決めていくにはいろんな人とかかわったほうがいいと思います。

―本日はありがとうございました!

株式会社電通クリエーティブX コンテンツ・ディレクション&プロデュース室 UXデザイン部 Webデザイナー

馬庭達也

1988年生まれ。島根県出身。 専門学校でグラフィックデザインを勉強。 Web・グラフィックのデザイナーとして経験を積む。 2015年よりテレビ番組のWebやグラフィックのデザイン・アートディレクションを担当。 2018年11月より派遣社員として電通クリエーティブXでの業務を開始。 2019年2月より社員として正式に入社。趣味は野球観戦。