必見!上手な文章を書く10のコツ
Web記事を軸に上手なライティングのコツをお教えします
今回は「上手な文書をすらすら書けるようになる」「上手な文章と思われる」もしくは、「相手が納得してしまうような文章ができあがる」、そんなライティングのコツを厳選して10個お伝えします。
今回のライティングノウハウは、巷の「文章の書き方の本」で言われるような「一文は短くしよう」「句読点に気を付けよう」といったようなありふれたノウハウではありません。
本記事の見解としては、一文の長さは、リズミカルならとことん長くてオッケーです。あと、細かいことを気にするなら、感覚的にどんどん書くことを強く推奨します。アイデアを出すことに少しでも罪悪感を覚えると、アウトプット力は一気に下がるからです。
今回お伝えするノウハウは独自性があり、なおかつ、他のノウハウよりもスムーズに楽しく文章が書けるようになるのでかなりおすすめです。
それでは、皆様のライティングがとことん引き上がる文章執筆のコツをお届けしていきます。
コツ1:筆者の必然性と読者の利益を明確にする
自分自身がなぜこの文章を書いているのかという想いや目的を冒頭で述べると、あなた自身が文書を書いていることを読者は腑に落とします。
そして、読者がこの記事を読むことでどうなるのか、読者の利益を明示すると、読者は以後に文章を読むことのモチベーションが高まります。
<執筆例>
私はサラリーマンからフリーランスを経て、法人化し、個人経営者として生計を立てています。そんなあらゆる形態で事業をして思ったのが「サラリーマン複業最強説」です。特に心身の幸福度から見ると、総合的に最強だと感じています。そこで、今回は本業が忙しいサラリーマンのかたがたが、まずは月に5万以上を自力で無理なくマネタイズし、そこからキャリアを自在にパラレルしていく方法をお伝えしていきたいと思います。
書き手の熱も感じながら、読者が読む利益も明確ですよね。
コツ2:導入で全体のエスコートを示す
導入でのエスコートとは、読者に読み方を提案することです。例えば、「ぜひ、●●といった観点で読んで頂ければ、より自分の弱点を克服することに繋がると思います。」といった一文を入れるだけでもいいでしょう。
他にも「Aという立場のかたは、●●に注目して、Bという立場の人は■■に注目し、お互いを比較しながら読み進めてみて下さい」という感じです。
読み方をエスコートすることで、読者は以後の文章に対して「切り口」を持つようになります。だからこそ、内容がより入ってくるわけです。
「都市戦略研究所の『世界の都市総合力ランキング Global Power City Index YEARBOOK 2018』によると、福岡の通勤・通学の利便性は世界の44都市の中で第1位となっています。」というような事実の羅列も切り口を持つので、間延びしなくなるんです。
コツ3:3ブロックを積み重ねる
文章は各々の段落が固まって完成されます。「5WIHで構成しよう!」だとか「起承転結の流れに沿って」などがよく言われますが、あらゆる流れを3つに分けてみて、それから書くと、非常にアイデアが浮かんできます。
<3ブロックに分けた場合>
・抽象→具体→展開
・理論→事例→置き換え
・出来事→理由→反省
・問題点→原因→解決策
・賛成意見→反対意見→自己判断
ネタに困ったときは、3ブロックで作れる流れって何があるかなーと自分で作ってみましょう。このブロックの作り方に間違いはありません。
3つにするのがリズムよくアイデアが出しやすく、先に考えたブロックを見て文章がスラスラ出やすいということです。3ピースの簡単なパズルみたいなものです。
コツ4:テーマに沿って「よくある質問」を自分に投げ掛ける
あるテーマに沿って書こうとするときに、自分で自分の質問を投げかけると、アイデアがどんどん出てきます。
例えば、大雑把に「睡眠」について書こうとします。すると、もう一人の自分を作り、疑問を言わせるんです。「そもそも睡眠ってどれぐらいの人が悩んでるの?」「てか、睡眠障害って言葉あったけど、その定義って何よ」「睡眠のサプリメントってどういう仕組みで快眠促してるの?」など、いろいろ出てきますよね。
その質問をスムーズに流れ良く打ち消すことができれば、かなりの良質で意味と意義のある文章が書けていることになります。
自己対話が苦手なら、書くテーマを決めて、誰かにそれについてどう思うかを聞き出すのも一つの手法です。
コツ5:比喩を入れて思考のアイキャッチを促す
思考のアイキャッチとは、これまたサザンの『勝手にシンドバッド』の「胸騒ぎの腰つき」みたいな言い回しになりました。
よくWebの記事では「アイキャッチ画像」というのがあって、目の保養というか読んでいる心地を視覚的に整えることが大事だとされています。
思考のアイキャッチとは、思考することで読んでいる心地が良くなったり、飽きたりしないようにすることです。
その思考のアイキャッチとなるのが比喩です。例えば、システムエンジニアの世界を「これは文化祭に例えると…」みたいな感じで説明する感じです。正直、比喩がすごくピンと来るものでなくてもいいと思っています。気分転換になれば、オッケーぐらいに思って、比喩を入れていきましょう。
コツ6:読み手への同調や質問を挟む
読み手に話しかけるような文章を適度に挟むということです。「寿命100年時代なのに目先の2~3年すら不安に感じてしまいますよね」とか「でも、40越えての複業は体力的にもきついっていうのありませんか?」という表現です。
特にWebの記事や電子書籍などは尺を気にしなくていいので、同調や質問はかなり自由に入れ込むことができます。
コツ7:感情の揺れを表現する
自分の感情でも、紹介した人物の感情でも、何でも構いませんが、強い感情を入れることができるのであれば、絶対に入れたほうが文章に厚みが増します。
強い感情を示すことがなければ、「賛成」や「反対」や「自分はこういった主義だ」という意見でも構いません。
<執筆例>
正直今の若者は目先の承認欲求を求めがちで、そこは違うかなという想いはあります。でも、これはすごい!と思ったのが、彼らって自分で撮影して編集して文言考えて、アウトプットしてるんですよね!実は若者ってきちんと鍛えれば、今の40代~50代より絶対にゼネラリズムがあるんですよ!
<執筆例>
今回登壇したのは石原大我さん。いやー熱かったですね。インフォグラフィックスに対する可能性について、壮大なビジョンを掲げていました。
コツ8:独自のワーディングを入れる
文章が薄い人っていますよね。その理由は既存の言葉だけを使っているからです。特に日常で使う一次的な言葉を使っている人は陳腐な印象を与えます。
これは独自のワーディングを文章に入れることが最も簡単な解決方法です。
<執筆例>
防衛的悲観主義者からすれば、一番の行動を促すは警戒です。つまり、自己啓発というより「自己警発」の意識を持ったほうが高いパフォーマンスが出せる人がいるわけです。
上記の文章で言う「自己警発」がワーディングになります。「当て字」を考えると、ワーディングは思った以上に簡単に思いつきます。
コツ9:本質ゾーンを作る
文章をすべて詳細に語ることができませんが、「このゾーンは本質的に語り尽くすぞ」というゾーンがあれば、全体的に高品質な印象を与えることができます。
要は良い文章だと思われたかったら、1箇所だけギアを入れる感じです。もちろん、全部にギアを入れることができればベストですが、サクッと上手な文章を書く場合はギアを入れる箇所は1つ、そこを本質的に語ってください。
コツ10:エビデンスで後押しする
エビデンスを使うことで、自分の主張や論理をより信ぴょう性の高いものに昇華することができます。
特に海外のエビデンスに基づいた行動科学や健康の本を読破していくと、エビデンスをたくさん手に入れることができます。
例えば、「公園の意義」を執筆したとして、以下のようなエビデンスが使えます。
<執筆例>
ヘリオット・ワット大学(スコットランドのエディンバラ)の研究チームが2013年に行った調査では、ショッピングセンター、緑地のある公園、ビジネス街で被験者を歩かせたところ、公園を歩いたときだけ心の静まりが増大し、なおかつ気分の沈み込みや苛立ちの減少が確認できました。
<執筆例>
また、クイーンズランド大学が2016年に1538名のオーストラリア人を対象に行った研究では、公園との触れ合いでもうつ病発症リスクの低下、高血圧の症状改善などが見られました。週1回30分以上の自然との触れ合いを推奨しています。
そこに自分ならではの公園の切り口を入れると、さらに良いでしょう。例えば、「子育ての経験から、デジタルネイティブ世代が外部で広い世代の人々と自然にコミュニケーションを取ることができる」というのを実際のエピソードを添えれば、自分の軸を失わない文章になります。
最後に:文章は自分らしく楽しく書くのが一番
以上、上手な文章を書く10のコツでした。今回のコツをきちんと踏まえれば、一般的なライターと差別化した自分ならではの文章というものが出来上がってきます。
独自のワーディングも最初は苦戦するかもしれませんが、だんだん慣れてきます。基本、出たアイデアはすべて正解と思っておくぐらいがベストです。
また、エビデンスも着実に集めておくと、塵も積もれば山となり、そのエビデンスを収集しているという事実だけでライターとして価値を持つようになります。
ぜひ、ライティングスキルを高めたい方は、今回の記事を参考にしてみてください。
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