注目を集める職種Webマーケター!求人傾向を読み解き転就職を成功させよう
Webサイトを駆使した企業活動が当たり前の昨今、企業ではWebマーケティングの重要性が増しており、それとともに「Webマーケター」が注目を集めています。この記事では、Webマーケターに転就職を希望する方に向け、求人傾向から仕事内容を解説します。
Webマーケターとは
Webマーケティングとは「Webを用いて行うマーケティング」のことです。WebサイトやSNSのデータを分析・検証・改善し、当該サイトの閲覧数や登録者数の増加を図ります。
ここでは、Webマーケターの仕事内容とともに、Webマーケターを求める会社についてご紹介します。
Webマーケターの仕事内容
Webマーケターは、Webを活用してマーケティングを促進する専門家です。手掛けるサービスの改善・価値向上はもちろん、商品の価値を発信し、ターゲットとなるお客様に購買意欲を起こさせるコンテンツをつくり出します。
Webマーケターの仕事内容は勤務先の企業などで異なりますが、主な仕事内容は以下のとおりです。
・データ分析
・SEO
・LPO
・CRM管理
・リスティング広告の提案
・広告管理
・Webサイトコンテンツの企画・制作
・オウンドメディア運用による集客
・各種SNS運用
このように、クライアントや自社の売上を上げるための戦略・戦術を考え、実行します。
Webマーケターを求める会社
一般的に、Webマーケターの所属先は、事業会社・広告代理店・制作会社・コンサルティング会社の4種類に分けられます。事業会社は、インターネット専業の会社とそうでない会社とに分かれます。
・インターネット専業事業会社:
オンライン事業サービスを提供します。検索エンジン・EC・オンラインゲーム・インターネットプロバイダーを扱う企業が該当します。
・非インターネット事業会社:
リアル事業を主とする、Webを活用した集客・販売を担当します。業種は多岐に渡ります。所属部署の例として、営業・宣伝/広告・販促・広報のほか、ネットを活用する部署が該当します。
・広告代理店:
事業会社に対し、企画提案業務や各種広告領域を請け負います。Web広告代理店・従来の広告代理店などが該当します。
・制作会社:
事業会社からの依頼で各種コンテンツを制作します。
・コンサルティング会社:
事業会社に対し、コンサルティングを行います。SEOコンサルティング会社やマーケティング戦略コンサルティング会社などがあります。
Webマーケターの求人傾向
株式会社リクルートキャリアによると、「インターネット専門職」の求人倍率は3.92倍、「インターネット業界」の求人倍率は3.21倍と、職種・業界ともに高水準で推移しています。
(
https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2019/190115-02/)
Webは比較的新しいテクノロジーであること、およびWebマーケターが比較的新しい職種であることから、Webマーケティングができる人材はまだまだ不足しています。このため、Webマーケターの求人は中小企業を中心に多く見られます。
なお、Webマーケターは、関連分野で強みとなる経験があれば、未経験者でもジョインしやすいという特徴があります。例えば、近年活況を見せるサブスクリプションはインターネットを中心に展開されています。Webマーケティングと関連が深いため、SNSの運用経験がある、リサーチや市場分析の経験があるという方にとってチャレンジしやすい職種であるといえます。
Webマーケターが求められる背景
Webマーケターが求められる背景として、近年の企業活動とWebマーケティング業務の性質が挙げられます。
経営活動における市場分析の重要性
今日では、多くのサービスがインターネットを介して提供されるようになりました。国内外を問わず、Web集客の重要性が高まっています。あわせて、SEO・リスティング広告など従来の広告手段も、Googleアルゴリズムのアップデートにより日々変化しています。
最新の技術・技術動向を駆使して、ユーザーの購買活動を把握しなければ、販促活動と実際のユーザー行動にミスマッチが生じます。購買に確実につなげるためにも、Webを活用したマーケティングを促進させ取り組める人材が求められています。
Webマーケティングの業務領域の広さ
Webマーケターは実体のないものを扱ううえ、マーケティングとクリエイティブ制作のスキルを使いこなす高度な職種です。また、Webによる情報提供が当たり前となった現代、売上を上げられるWebサイト制作は企業の業績に不可欠です。
だからこそ、Webマーケティングの経験・スキルをもつWebマーケターは、幅広い業種の企業から求められるのです。Webサイトやアプリ運用に関する仕事として、今後も需要の増加が見込まれています。
Webマーケターに求められるもの
施策の結果が数値にあらわれるのがWebマーケターです。他職種で得た経験・スキルをも活かすこともできます。Webマーケターに求められるものを3つに分けて解説しましょう。
Webマーケターに必要な経験
・ディレクション:
通常、Webマーケティングは複数人のチームで行います。プロジェクトを進めるには、チームメンバーを適切な役割に割り振り、どのような形でマーケティングを行うのか方向性を定めることが必要です。
・Googleアナリティクスなどによるアクセス解析:
アクセス解析に用いられるツールの一つに、Googleアナリティクスがあります。ユーザーの行動に関するデータを解析できます。ただし、アクセス解析は施策の結果を判断するものです。その後の改善につなげるためにも、後述のロジカルシンキングとあわせたスキルが求められます。
・プログラミング:
Webマーケターでもプログラミングの知識を求められることがあります。小規模プロジェクトや中小企業からの依頼では、プログラミングをWebマーケターが担当することもあります。プログラマーと方向性を確認するうえでもプログラミング知識は役立ちます。
Webマーケターに必要なスキル
・ロジカルシンキング:
通常、クライアントへ提案・説明する際には、データを基にしたミーティングを行います。得られた結果からどのようなことを導き出すのか、論理的に考えられる思考力が不可欠です。
・Excel・PowerPointなどオフィス系ソフト:
Webマーケターは、施策実行に向けたデータ分析を行います。必要な情報を読み取るためにも表計算ソフトを使いこなせるスキルが必要です。また、施策提案にあたり、PowerPointなどを使用したクライアントへの企画書作成も業務に含まれます。
Webマーケターに必要な資質
・企画力
アイデアをまとめ企画書を作成し、社内外のメンバーが円滑に動けるような仕組みづくりができる力が必要です。また、企画の目的を明確に設定することで、収集すべきデータも明確になります。企画は、現状の課題を解決するためのものなので、いわば「隠れた課題を発見する力」ともいえます。
・コミュニケーション力:
Webマーケターにはコミュニケーション力も求められます。プロジェクトの多くはクライアントや社内メンバー、協力会社などさまざまな人たちと連携しながら進める必要があります。対面での「相手の話をじっくり聞いて理解する」「自分の考えを明確に伝える」力が求められるとともに、今後はリモートワーク環境の特性に合わせたコミュニケーションスキルも求められます。
・柔軟性:
Webマーケティングの業務領域は広く、手法・アクセス解析ツール・システムも多様化しています。Webマーケターには一つの分野に特化したスキルだけでなく、新しい手法やツールを受け入れ、適応していく柔軟性が求められます。
キャリアアップのために意識するべきポイント
Webマーケターには、次の働きが求められます。
・Googleアナリティクスのようなツールを活用し、分析ができること。
・その結果をWebサイトという成果物に落とし込めること。
・最終的に成果を達成できること。
Webマーケターは幅広い業界をリサーチし、クライアント・自社の課題解決に合わせた戦略を提案・実行します。市場を捉えるためにも、常に最新の情報をキャッチアップすることが大切です。
また、最適な集客方法や事例を集め、分析・検証・改善に根気強く取り組む必要があります。最新の情報を取り込みながら自発的に学習する、セミナーに参加するなど、継続的な活動が望まれます。
【関連記事】初心者向け!Webマーケティングに必要なツールの種類とは?
まとめ
Webマーケターの活動領域は幅広く、仕事内容は就職先の企業や事業領域によっても異なります。しかしながら、Webを活用し、企業の成長につながる戦略・施策を考え実行するという点は共通です。Webマーケターは今後も需要が見込まれる職種ですが、変化の早い業界の一つでもあります。継続して研鑽を積み、自身のスキルや資質を伸ばしていきましょう。
▼関連記事
・Webマーケターの将来性は明るい!?Webマーケターを極める超メリット
・Webマーケティング担当者の仕事内容とは?求められるスキルも解説!
・Webマーケティングを独学する方法とは?おすすめのセミナーや講座も紹介!