マルチクリエイターとは?マルチクリエイターになる方法
マルチクリエイターとは
マルチクリエイターの定義
マルチとは英語で「複数」を意味します。マルチクリエイターとは「複数を股にかけるクリエイター」、もしくは、第三者から「複数を股にかけている」と認識されているクリエイティブな人材を意味します。
では、何が「複数」であるとき、マルチクリエイターと定義されるのでしょうか。以下のようなケースを挙げることができます。
複数の「職種」を持つマルチクリエイター
「イラストレーター」と「Webデザイナー」といったように、複数のクリエティブ職を持ち合わせ、両者である程度の実力を発揮できる場合、マルチクリエイターと言えます。
複数の「クレジット」を持つマルチクリエイター
包括的なライティングスキルを持っているライターが、「作詞家」「コピーライター」「脚本家」「著者(小説家)」といったように、多くのクレジットで登場しているのであれば、マルチクリエイターという扱いを受けやすくなります。
複数の「業界」で活躍するマルチクリエイター
「IT業界」と「ゲーム業界」や「広告業界」と「音楽業界」といったように、複数の業界で、業界独自のクリエイティブを発揮している場合、そのクリエイターにマルチクリエイターという印象を持つことができるでしょう。
「マルチな才能」=「マルチクリエイター」
マルチクリエイターの印象は「ギャップの強さ」で決まる
多才なクリエイターに対して「マルチな才能」という言葉がよく使われると思います。「マルチな才能」と多くの人が自認するには、才能どうしの差異がはっきりしている必要があります。そして、その差異が感嘆し得るものであれば、さらにマルチ感を与えることができるでしょう。
これは、ヒカキン(HIKAKIN)を例に取ると分かりやすいです。彼は「商品紹介」を楽しく行う「YouTuber」でありながら、世界的ロックバンドのエアロスミスとコラボレーションする「ヒューマンビートボクサー」でもあります。両者の実績の映像は強烈なギャップがあり、「ヒカキンはマルチだ」と私たちは認識します。
捉えどころのなさが生む「マルチクリエイター」という言葉
マルチクリエイターは定義の最終着地点でもある
そもそも「クリエイター」という言葉そのものが曖昧な表現です。ですから、「クリエイターの●●さんです!」という紹介を受けている時点で、その人は捉えどころのない存在であるとも言えます。
アートディレクター、グラフィックデザイナー、Webデザイナー、イラストレーター、コピーライター、プログラマー、編集者、DJなど、1つの明確な職業を貫いていれば、「クリエイター」という紹介はされません。クリエイターと呼ばれている時点で、かなりの横断的な活動をしているとも言えるでしょう。もしくは、本人が1つに明確に絞ることができなため、自らを「クリエイター」と名乗っているのかもしれません。
そして、マルチクリエイターはさらにその上を行きます。「自身の包括的な能力で様々な案件をこなす人」です。「デザイナーでイラストレーターでもある」といった分かりやすい領域ではありません。
Webデザインとマーケティングに精通し、コピーライティングセンスもあって、趣味でステーショナリーに凝っているクリエイターが、キャンペーンサイトを制作したり、アイドルの曲を作詞したり、万年筆をプロデュースしたり、といった具合です。
当人のスキルを包括的に分析して、「この人なら、こんなこともできるだろう」という様々な業界の人が様々な案件を持ち込んで、その結果、マルチクリエイターに相応しい実績が集まることになるのです。
最後に:マルチクリエイターで成功する人はスキルの掛け算に長けている
実験思考で積極的にスキルを組み合わせていこう
マルチクリエイターとして成功する人は、スキルを組み合わせる好奇心がとても旺盛のように感じます。一般的なクリエイターではスルーしてしまう組み合わせを積極的に取り組んで、そうしている間に、何かの組み合わせが輝きを放つのです。
マルチとは「横断すること」「掛け合わせること」の2つを意味します。マルチクリエイターとして活躍するのであれば、自分が持つ今の常識を超えて、実験を楽しむ思考で、スキル・分野・コンテンツなどを横断し、掛け合わせていきましょう。そして、個性的なパワーを持ったクリエイターとして、様々な舞台で活躍していってください。
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