仕事ができるWebデザイナー10の特徴
仕事ができるWebデザイナーが持つ10の強み
仕事ができるWebデザイナーと仕事ができないWebデザイナーは何が違うのか?
Webデザイナーは、スキルの個人差が非常に激しい職業です。ほぼ同じソフトでデザインし、同じ言語でコーディングやプログラミングを行うのですが、やはり、「日々どのようにデザイナーとして振舞っているか」この行動の質が、仕事が「できる」か「できないか」を決めていると感じています。
仕事ができるWebデザイナーは以下の10の特徴を持ったデザイナーです。
- 即時習得スキルが高い
- 文脈の奥にある景色を読み取ることができる
- コミュニケーション能力が高い
- マーケティングセンスがある
- ラボとなるWebを持っている
- 好奇心旺盛で知を深めることを好む
- 素材やデザイン集のストックが多い
- 環境の変化に強い
- 力の抜きどころを知っている
- こだわりどころを知っている
どんなにデザインソフトを使いこなせても、どんなにコーディングやプログラミングが高度でも、最終的にはWebとなって出力されたものが、クライアントの満足するデザイン物となり、期待する結果をもたらすことが大事です。
今回は、この仕事ができるWebデザイナー10の特徴を1つずつご紹介していきたいと思います。
特徴1.即時習得スキルが高い
まず、できるWebデザイナーは、今できないものをリアルタイムで調べて、できるようにする即時習得スキルが非常に高いです。というのも、Web制作の案件では、今の自分のスキルでは「できないこと」「やったことがないこと」を振られることは当たり前にあります。
「調べればできる」「すぐに学べば習得できる」こういった感覚と力を持ち合わせていれば、どんな仕事も乗り越えられるWebデザイナーになります。
また、Webデザイナーはあらゆる業界のWebをデザインします。業界の知識や感覚を即時に調べ取り入れて、デザインのセンスを間違わないことも、仕事ができるWebデザイナーの力となっていきます。
特徴2.文脈の奥にある景色を読み取ることができる
Webデザイナーは必ずしもクライアントのすべてを自由に把握できる立場にいるとは限りません。外注で受ける案件、ディレクターやプロデューサーがいる案件では、間接的に情報をもらうことも多くなります。
スケジュールがタイトであったり、仕事量がハードであると、1つ1つのメールやチャットでのやり取りも、必ずしも丁寧なものが来るとは限りません。
そうした状況の中で、文脈をそのまま鵜呑みにするのではなく、会話やメールの文脈は常に不完全であり、その文脈の奥に本当の理解すべき内容があるという想像性を持って理解に励むWebデザイナーは、仕事で多くの成功を収めていくと言えます。
特徴3.コミュニケーション能力が高い
仕事ができるという観点で言えば、コミュニケーション能力が高ければ高いほど、仕事をした際の影響力は大きいものになります。コミュニケーションによって獲得した人脈・人格・人徳はWebデザイナーという職業でも大きな資産となります。
コミュニケーション能力があれば、Webデザイナーから、Webディレクターやその他の職種へのキャリアパスもスムーズになります。長期的にWebの世界で成り上がるのであれば、コミュニケーション能力を培い、デザインの能力に大きな背中を押し、デザイナーとしての成長スピードを加速させると良いでしょう。
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特徴4.マーケテイングセンスがある
市場の動向を理解し、市場に合わせる能力があることは、Webデザインが市場へ影響を与え、市場を動かすものにする際に非常に大切です。
マーケティングセンスがれば、デザインの落としどころがきちんと目に見えます。どこでデザインが終着すれば良いのか、分かるわけです。一方、単なるデザイン物をデザインとしか見なさないデザイナーは、どこまでも作り込むことを正解として、費用対効果の悪いデザイナーになってしまいます。
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特徴5.ラボとなるWebを持っている
実際に、運用までをがっつりと行ったWebデザイナーは、クライアントに寄り添える感覚を持ち合わせているケースが非常に多いです。Webをデザインするだけでなく、「使い倒す」「解析する」「対策する」「結果を向上させる」といったような経験を踏んでるからです。
ラボとは実験台ということですが、実際に副業で自分でWebデザインし、アフィリエイトサイトをやっていたり、Webサービスを小さくでも展開させていたり、そういった自分自身が動かすことができるWebを持っているデザイナーは、クライアントワークでも、センスのある仕事ができる行動を取ることができます。
特徴6.好奇心旺盛で知を深めることを好む
デザインとは「知」を構成することと言っても過言ではありません。文章、画像、動画、音声そういったクライアントの情報をWebデザインとして構成する。だからこそ、好奇心旺盛で、新たな知に対峙することにストレスを感じずに、突き進むように知を深められるデザイナーは、仕事ができるようになります。
1つの案件で深めた知識を他の案件で活かすことができるようになったり、過去に培った情報吸収リテラシーで新たな知識に対して独自の活かし方ができるようになり、日々、Webデザイナーとして進化していくことになります。
特徴7.素材やデザイン集のストックが多い
できるWebデザイナーは持っている素材の数や、普段からストックしているWebデザインの見本が非常に多い傾向にあります。なので、すぐにクライアントの好むWebデザインパターンを引き当て、持っている素材でぱぱっと仕上げて、修正にも強く、とにかく、作業に負荷を掛けずに仕事を乗り越えます。
特徴8.環境の変化に強い
Webデザイナーの仕事は「案件」を繰り返す仕事です。そして、案件によって、仕事の質は大きく変わります。それは、案件ごとに仕事の環境が変わっていくことを意味します。
1つの案件が終われば、また、新しい案件で、違うものを求められます。「案件」というボリュームが、ちょうど新鮮でいられるような体質の人は、Webデザイナーという職種にフィットしているとも言えます。
特徴9.力の抜きどころを知っている
仕事ができるWebデザイナーは、すべての作業に全力を注ぐのではなく、力の抜くべきところでは力をきちんと抜くことができます。例えば、今のクライアントのコミュニケーションレベルでは、「作り過ぎない方が得策」と考えて、あえて曖昧なものを仕上げるという選択を取ることもあります。
最初から作り込んで、また、ゼロから作り直すということになれば、労力は2倍になりますから、体力は消耗します。極論、デザイン物というのは、クライアントがあれこれ言い続ければ、一生修正を繰り返すこともできるわけです。だからこそ、クライアントを腑に落とす方向へ、力をいれるところと、力をいれないところをきちんと取捨選択することで、高いパフォーマンスとなっていくのです。
特徴10.こだわりどころを知っている
できるWebデザイナーは、マインドとしてのこだわる部分と、こだわらない部分をきちんとわきまえています。デザインについて、自分の美的感覚にこだわり過ぎると、「クライアントが求めるもの」と「自分が良しとするもの」のズレがいつまで経っても解消されずに、案件が長引いてしまいます。
「最終的な仕上がりについてはこだわらない」ということであれば、クライアントの意向を踏まえやすくなります。Webデザインは、ポートフォリオに収める際は、自分の作品や実績となりますが、アートではありません。クライアントの用途に合わせて使いこなしていくものです。
最後に:日々の小さなことが大きな変化になる
以上、仕事ができるWebデザイナー特徴を10個ご紹介させて頂きました。どれも難しいものではなく、日々の小さな意識が積み重なってスキルになる部分だと感じています。
それもそのはず、デザインとはそもそも、日々の日常の小さなところに溢れているものだからです。
「仕事ができるWebデザイナー」とはとてもいい響きです。あらゆる業務の処理能力が高く、対人能力もあって、しかもメディアが作れるって、とても素晴らしいですよね。仕事ができるWebデザイナーになれば、転職は同業でも、別の業種でも、とてもうまくいくようになります。
仕事ができるWebデザイナーを目指しながら、結果的に「どんな仕事もできる社会人」へ成り上がって、社会人としての人生を盤石にしていって下さい。
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