未経験でも在宅のWEBデザイナーになれる?仕事の探し方なども解説
WEBデザイナーは依頼者である顧客のニーズに合わせ、企業や個人の魅力が伝わるようなWEBページを制作するクリエイティブな職業です。
多様な働き方の一つとして在宅勤務(テレワーク)が注目されていますが、PC一台で業務が完結するWEBデザイナーは、在宅勤務と相性の良い仕事でもあります。そこで今回は、未経験から在宅勤務型のWEBデザイナーを目指す方に向けて、雇用形態の種類や必要なスキルなどについて解説します。
在宅勤務のWEBデザイナーの種類
WEBデザイナーもいくつか種類があり、役割や雇用形態などの違いがあります。ここでは4種類の働き方について解説します。
インハウスWEBデザイナー
企業に雇われて在宅で勤務するデザイナーの中でも、雇用主がWEB制作会社などではない一般企業の場合をインハウスWEBデザイナーといいます。主に担当する業務は、自社サイトの更新・管理や改善など社内の業務です。新規の製品やサービスのリリースがあればゼロからの制作に参画することになりますが、そうした機会は比較的少ないでしょう。
専門のWEB制作会社ではないので仕事の幅は限定される傾向はありますが、多くの場合WEB担当部署自体が小さいためWEBデザイナーの肩書にかかわらず、WEBディレクションやマーケティングなど、WEBに関連すること全般を任されることが多いのが特徴です。
WEB制作会社に勤めるWEBデザイナー
WEB制作会社はさまざまなクライアントから仕事を受注するため、幅広い業種のWEBサイトの新規制作に携わる機会が得られるでしょう。
仕事量が多い場合もありますが、さまざまなクライアントに携わったり、周囲と接する過程で業界の新しい動向や技術に触れられたりすることも多く、スキルアップのチャンスに恵まれているのが特徴です。
フリーランスWEBデザイナー
個人事業主として会社や組織に属さずに、個人で業務委託案件を引く受け対価を受け取るWEBデザイナーのことです。仕事に自由度があり、在宅での仕事が多い傾向にあります。
また、単価交渉を自分で行えるので、コネクションやスキル次第では会社員よりも高い収入を得ることができます。特に、コネクションがあり、案件を獲得するためのスキルや営業力に自信がある方には魅力的な働き方です。
副業のWEBデザイナー
パラレルワーカーとも呼び、会社員として働きながら、個人のWEBデザイナーとして副業をする働き方です。在宅勤務に適しているWEBデザイナーの仕事は、スキルがあれば副業で対応できる仕事も多くあり、会社員として安定した収入を得ながら、副業でWEBデザイナーとして仕事をすることも可能です。
休日や時間に余裕のある方、普段は他業種の職種でWEBデザイナーに興味があり簡単な作業から経験を積みたい方に向いています。
未経験で在宅WEBデザイナーを目指す際に必要なこと
未経験で在宅WEBデザイナーを目指すのであれば、必要なスキルを身につけたり、在宅勤務ができる環境を整えたりするなどのやるべきことがあります。ここではどのようなことが必要なのか具体的に解説します。
まずはWEBデザイナーとしてのスキルを身に着ける
WEBデザイナーとしてどのような仕事をするかによって必要なスキルは変わってきます。デザインに限るのであれば、WEBデザインの基礎知識や、PhotoshopやIllustratorのようなソフトの使い方が分かればある程度の仕事はできます。しかし、サイトの制作まで手掛けるのであれば、HTMLやCSS、JavaScriptなどによるコーディングのスキルも必要です。
WEBデザイナー自体は特定の資格がないとできないという仕事ではありません。しかし、WEBクリエイター能力認定、Photoshopクリエイター能力認定、illustratorクリエイター能力認定、色彩検定などの資格があれば自身のスキルレベルについて客観的に説明でき、特に未経験の場合にはアピール材料になるでしょう。
在宅勤務ができる環境が整える
インターネットの環境は、大容量のデータをやり取りする可能性もあるので、高速の光回線がおすすめです。また、WEBデザイン作業に適する性能のPCやスマートフォン、タブレットも用意しなければなりません。選ぶうえでは、デザインに使うソフトウェアを快適に使うために少なくとも8GB大容量のメモリは必要です。不足だと感じた時に後から増設できるかどうかも確認しておきましょう。
PCの処理能力を直接左右するCPUは、インテル社とAMD社の製品を搭載しているものを選びましょう。インテル社の主力製品はCore iシリーズで、能力の高い順にi9、i7、i5、i3となり、WEBデザインに適しているのはi5以上です。AMDであれば、RyzenシリーズのRyzen7やRyzen9が良いでしょう。
また、ディスプレイの画面サイズも重要です。画面があまり小さいと表示できる範囲が小さく、デザインの全体を見渡すことができません。ノートPCなら15インチ以上、デスクトップPCなら21インチ以上あるといいでしょう。
在宅WEBデザイナーの仕事はどうやって探す?
在宅WEBデザイナーの仕事の探し方にはさまざまな方法があります。今回は4つの方法をそれぞれ解説します。
クラウドソーシングサイトの利用
クラウドソーシングサイトで紹介されている仕事は、基本的にフルリモート対応が可能であることと、未経験者でも比較的受注しやすい案件が揃っているという特徴があります。
ただし、案件単価が低く、さらにクラウドソーシングサイトの利用料が報酬から差し引かれるので、副業としてWEBデザイナーをしたいという方や、未経験から経験を積んでいきたい方向けです。
エージェント型を利用する
ある程度WEBデザイナーとしてコーディングや画像編集のスキルがあるのならば、エージェント登録がおすすめです。エージェントが案件を紹介してくれたり、エージェントのサイトに掲載されている案件に応募したりして仕事を探します。
ただし、フルリモートが可能な案件ばかりではありません。常駐の案件も多いため、まず常駐で信頼関係を築いてからリモートに移行するなど、フルリモートを前提としている案件に応募する必要があります。
クラウドソーシングに比べて、高単価であったり長期安定型の案件であったりするのがエージェント型のメリットでしょう。
SNSを活用する
最近であればTwitterやFacebookといったSNSで募集されている求人に応募するという手もあります。案件受注に仲介がなく発注者と直接やりとりするため、手数料を支払うことなく高単価な求人で報酬を得られるメリットがあります。実績を上げてSNSで発信を続けることで、新規案件にもつなげやすくなります。ただし、実績や実力がないと受注に結びつけることは難しいでしょう。
知人から紹介してもらう
WEBデザイナーのコミュニティなどに所属し、WEBデザイナーの友人から紹介してもらうという方法もあります。知人がフリーランスのWEBデザイナーであれば、その人がさばききれない仕事を回してもらうということもあり得ますし、会社勤めでもフリーランスへの委託を行っている会社であれば、仕事を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。
在宅WEBデザイナーはどれくらい稼げるの?
ここでは、在宅のWEBデザイナーがどういった案件をこなしてどのくらい収入が得られるのか解説します。
バナー作成
WEBサイトを制作するより、短時間で高度な技術を必要としないため、在宅や副業にしやすく、新人や未経験者が実績を積むのに最適な仕事です。単価は種類やサイズなどで相場は変わりますが、数千円~5万円程度が一般的です。
WEBサイト、ランディングページ作成
WEBサイト制作の中でも制作に必要なスキルや作成方法が体系化されている領域で、1件数万円~30万円程度が相場です。WEBサイトのデザインからレスポンシブデザインなサイト制作だと、1件10万~50万円程度です。
JavaScriptやJQueryを多用するような動的サイトの方が単価は高くなりますし、マーケティングやSEOの知識があれば単価を上げて受注することも可能です。
まとめ
在宅WEBデザイナーは単価の幅も広く仕事内容もさまざまです。安定して収入を得るには高いスキルが求められる世界ですが、比較的単純な案件から経験と実績を積みスキルアップしていけば、フリーランスとして生計を立てられる水準の収入を目指すことも不可能ではありません。最初は副業として取り組んで、在宅のWEBデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。
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