画像検索のSEO対策
画像検索とは
画像検索とは、Googleの検索機能の一つでGoogleのホームページ上に「画像」というメニューが用意されています。
画像検索では、画像をもとにさまざまな情報を検索できます。
そのほかある画像に似た画像を見つけ出したり、テキストや画像を使って画像に関連する情報にアクセスすることができます。
もしWEBサイトを運用しているなら、画像検索は通常のテキストでの検索と同様に、SEOの対象として考える必要があります。
検索からの流入数を増やすために、画像の最適化を行っていきましょう。
こちらでは画像検索のSEO対策について説明していきます。
画像検索とは
画像検索はWEBサイト上にある画像を検索できます。
画像検索を行うには、Googleのホームページから「画像」をクリックし、画像検索の画面に移動させ、そこからテキスト入力や画像のURLの入力、画像ファイルのアップロードなどの方法で検索を行います。
検索結果画面には、その画像に関連するWEB上の情報が現れます。
ChromeでWEBサイト閲覧時に、画像にマウスポインターを合わせて右クリックすると「Googleで画像を検索」というメニューが出てきます。
そちらをクリックすると、同様にその画像に関する情報が検索結果画面に現れます。
こうした画像検索の機能を利用すれば、商品を購入したいときにその商品を販売する画像を含んだWEBサイトや、色違い、サイズ違いなどの情報が検索できます。人物の画像検索を行えばその人について、さまざまな情報を得るのに役立ってくれます。
画像検索で検索できる情報
画像検索で検索結果に現れる情報は以下の3つです。
- 画像内のオブジェクトの検索結果
- 類似の画像
- 画像または類似画像を含むオブジェクト
Google画像検索を利用するためには、スマホやタブレットの場合は最新バージョンのGoogleアプリかChromeが必要です。iPhoneやiPadはSafari バージョン 11 以降でも利用できます。
パソコンの場合、Chromeのほか、Firefox、Safariでも利用できます。
スマートフォンの場合、端末内に保存されている画像を使って画像検索を行うこともできます。写真を撮影してそのまま検索できるほか、既存の画像をギャラリーからアップロードしての検索も可能です。
2019年ごろからの画像検索の動向
最近の画像検索は、スマートフォンにおける技術革新-Googleレンズ、高画質スマホカメラの普及-や、インターネット接続速度の高速化、そしてAIによる画像解析を搭載したアプリの登場、Accelerated Mobile Pages(AMP)によってより頻繁に行われるようになっています。
テキストでの検索はこれまで通り行われつつも、画像検索を行う人が増加したため、SEO対策においても無視できない存在となっています。
これからのSEO対策は画像検索を含めていく必要があるといえるでしょう。
シェア増加
実際に、検索エンジンのシェア※を見てみると、2018年の時点でGoogle画像検索は2位となっています。
Google検索が7割近くのシェアでダントツに多いのは仕方ないとしても、3位のYouTubeがわずか3%にも満たず、Yahooも2%以下ですから、Google画像検索のシェアがいかに大きいかがわかります。
※出典:SparkToro「2018 Search Market Share: Myths vs. Realities of Google, Bing, Amazon, Facebook, DuckDuckGo, & More」
画像検索対策の方法
これまで見てきたように、Google画像検索のSEO対策はこれを利用するユーザー数が多いことからも決して無視できません。
ではどのような対策を行えばよいのでしょうか?
ファイル名の最適化
ファイル名をその対象の名前に関連付けられるような記述に変更しましょう。
若い女性の写真であれば「youngwomen.jpg」、猫であれば「cat.jpg」といったようにして、「IMG00111.jpg」のような、デバイスが名付けたデフォルトのファイル名をつけないようにします。とはいえ「taroueatingsanma.jpg」のような「わかる人ならわかる」ようなマニアックな命名でもいけません。
「dog.jpg」といった、人にも検索エンジンにも判別しやすいファイル名を付けるのが理想的です。
alt値の最適化
まず代替テキストは必ず入れましょう。
そして画像の説明文を入れるタグalt属性に正しく画像の説明文を入れます。説明文はページのコンテンツに関連したものを入力することと、効果を上げたいからと言ってキーワードを羅列しないようにしましょう。
高画質ではっきり写っている画像を使う
シンプルに、高画質の写真を使うほうがユーザーの関心を引きやすくなります。当然、不鮮明な画像よりも鮮明な画像のほうが目立ちますので、その分目に留まりやすくなるからです。
表示速度対策
画像が何枚もあるページは必然的にページサイズが大きくなり、ページの読み込み速度が遅くなります。すべての画像が表示される前にユーザーがページから離脱することにもなりかねません。
読み込み時間については「PageSpeed Insights」でチェックしてください。
読み込み速度が遅ければ、画像最適化やレスポンシブ画像を利用するなどの対応を行います。
画像の近くのテキストの最適化?コンテンツ量
画像につけられたキャプションやタイトルなどのコンテンツから、画像に関する情報が抽出されるので、画像のテーマに関連するページの関連テキストに画像を配置します。
画像サイトマップの設置
WEBサイト内の画像を整理・最適化した後に、画像サイトマップの設置をおすすめします。既存のサイトマップに画像を追加しても構いません。こうすることで、JavaScript コードでアクセスされる画像など検出が難しい画像も、Googleによって検出されるようになります。
画像サイトマップとは
画像サイトマップはWEBサイトが持っている画像をGoogleのクローラーに伝えるためのものです。本来のサイトマップはWEBサイト内のURLをクローラーに伝えるためのものですが、画像サイトマップはその画像用のものといってよいでしょう。
画像サイトマップで定義できる項目
画像サイトマップで定義できる項目は、以下の通りです。
—————————–
必須
<image:image> 画像
<image:loc> 画像のURL
省略できる
<image:title> 画像のタイトル
<image:caption> 画像の説明文(キャプション)
<image:geo_location> 画像の地理情報(国名や都市名など)
<image:license> 画像のライセンス先のURL
—————————–
<image:image>と<image:loc>のタグは必須で、その他は省略できます。
Googleが公式ページで紹介しているサイトマップの例はこちらです。
こちらの構文をアウトラインとして使って、ページごとに最大 1,000 件の画像のリストが作れます。
<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″
xmlns:image=”http://www.google.com/schemas/sitemap-image/1.1″>
<url>
<loc>http://example.com/sample.html</loc>
<image:image>
<image:loc>http://example.com/image.jpg</image:loc>
</image:image>
<image:image>
<image:loc>http://example.com/photo.jpg</image:loc>
</image:image>
</url>
</urlset>
画像検索で上位を獲得するメリット
画像検索で検索結果の上位表示を実現した場合、どのような効果が期待できるのでしょうか。
テキストよりも訴求力が強い場合がある
通常のテキストでの検索結果では、そのページ内のコンテンツの優劣によって順位が決まってくるほか、公式サイトや信頼性の高さも上位表示されるための条件です。それらの要素に乏しいサイトはどうしても後れをとることになります。
しかし画像そのものに訴求力がある商材やサービスがあるなら話は別です。画像検索が行われる可能性が高くなるため、画像検索で上位表示の期待が持てるようになります。
画像検索で上位に来れば、通常の検索で上位が取れなくても画像検索からの流入が期待できるため、SEO対策としてかなり有効です。
良質なユーザーの流入が期待できる
コンバージョンが期待できる良質ユーザーの流入が期待できます。その理由は、画像検索を行うユーザーの心理が、商品やサービスに対して「前向き」なイメージを持っている状態だと推測できるからです。
そうしたユーザーのアクセスを増やせれば、成約に至るユーザーを効率的に集められるでしょう。
画像検索への対策は、通常検索にも良い影響を及ぼすことが期待できる
画像検索では、画像の内容をテキストを使ってわかりやすく説明するという基本がありますが、その「わかりやすく」するための努力が、ユーザーに対して利便性の提供となり、さらには検索エンジンに対しても検出しやすさを提供できます。そうしていくことで、画像検索での上位表示とともに、通常検索においても良い影響が出る可能性が大いにあります。
まとめ
ここまで画像検索のSEO対策についてみてきました。
近年の画像認識技術の進化など、「画像」の価値変容が起きています。Googleでも画像に注力していることから、画像検索への対応や画像サイトマップの作成は、WEBサイトの運用を行う側にとって対応が急務になっています。ぜひ早めの対策を行ってください。
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