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プロセスエコノミーとは?事例やビジネスモデルをご紹介!
TIPS 2021.11.15

プロセスエコノミーとは?事例やビジネスモデルをご紹介!

近年、商品の差別化が難しく、良いものを出しても埋もれてしまい、評価されないことがあります。そのため、近年のビジネスでは良いものを作り、なおかつ競合他社と差別化を図ることが重要です。しかしながら、差別化を図るための宣伝や広告には多くの費用が発生するため、競合他社との差別化を図りつつ利益を出せる「プロセスエコノミー」というビジネスモデルが注目を集めています。この記事では、プロセスエコノミーの基礎知識について解説していきます。

プロセスエコノミーとは


プロセスエコノミーという言葉が生まれたのはごく最近で、起業家のけんすうさんによって2020年に提案された造語です。Twitterから爆発的に広がり、現在は多くのクリエイターが意識している言葉です。

特徴

プロセスエコノミーは、「アイデアを生み出す過程を収益につなげる」という意味があり、何かを作って売るだけではなく、制作過程自体もビジネスにする概念です。
例えば、漫画家が作品の制作場面を動画にして有料で配信した場合、それはプロセスエコノミーに該当します。純粋に作家のファンとして作品について知りたい人や、漫画のテクニックを学びたい人に需要があるビジネスといえます。

アウトプットエコノミーとの違い

プロセスエコノミーの対義語にあたるのがアウトプットエコノミーです。アウトプットはビジネスにおいて、何かを生み出した、配信したなどの「結果」を求める意味合いとして用いられます。つまり、アウトプットエコノミーは過程ではなく、結果によって利益を得るビジネスモデルです。
例えば、レストランで出される料理や小説家が書いた本、プロのスポーツ選手が練習の成果を見せる試合などが、アウトプットエコノミーに該当します。

登場した背景

プロセスエコノミーの登場は、成果物を重視するアウトプットエコノミーがビジネスモデルとして一定の規模に達したことが背景にあります。どのように商品を販売するかを差別化する造語として、相対的にプロセスの重要視するプロセスエコノミーという言葉が生まれました。

プロセスエコノミーの代表例


プロセスエコノミーの代表例は、メイキング映像・プラモデル・RPGの3つです。どれもインターネットが普及する以前からありますが、すべてプロセスエコノミーの定義に当てはまります。

メイキング映像

メイキング映像は、アニメや映画などが完成するまでの過程を撮影したものです。身近な事例としては、映画などのDVDに収録される特典映像が挙げられます。撮影風景の映像や出演者が撮影時に感じたことを解説している映像は、作品に興味を持つ人にとって価値のある情報です。
中にはメイキング映像を目的にDVDを購入するユーザーもいることから、メイキング映像という制作プロセスが利益につながっていることがわかります。

プラモデル

単純に模型が欲しいだけなら完成品を購入しますが、プラモデルは「自分で作るというプロセス」自体にも価値を見出します。メイキング映像と同様に制作過程を楽しみたい方の需要に沿っていますが、プラモデルは自身で作り上げることが前提になっているのが特徴です。

RPG

エンディングに至るまでのプロセスを楽しむのがRPGゲームの特徴です。斬新なゲームシステムも、作りこまれた物語も、すべてがエンディングに至るまでのプロセスを楽しむための工夫です。RPGはプロセス自体が商品になっていると言っても過言ではないでしょう。

プロセスエコノミーの事例


インターネットとともに普及してきた、クラウドファンディングやオンラインサロン、ライブ配信、YouTube活動、OEM(オリジナルアイテム)もプロセスエコノミーに該当します。これらの共通点は独自のストーリーを共有することです。以下でそれぞれの特徴を見ていきましょう。

クラウドファンディング

クラウドファンディングは、事業者がインターネットを用いて一般人から出資者を募る資金調達法です。
実行者は出資してもらうために、プロジェクトの魅力を伝えなくてはなりません。そのため、クラウドファンディングでは企画書や制作段階を詳しく公開します。つまり、作り上げる過程をストーリーとして共有することで、出資者に支援を呼びかけています。

オンラインサロン

オンラインサロンとは、Webサービスなどを使った有料会員制のオンラインコミュニティのことです。提供される主なサービス内容は、主催者の投稿と会員同士による交流の場です。同好の士による人脈づくりやコミュニケーション、切磋琢磨やスキルアップなどに利用されます。
オンラインサロンの主催者には目標があり、その成長過程のストーリーを会員に提供することで収益を上げる特徴があります。

ライブ配信・YouTube活動

ライブ配信やYouTube活動は、サクセスストーリーを提供するプロセスエコノミーです。
完成したプロではなく、まだ有名ではない配信者をファンとして支え続けることで、配信者が有名になっていく過程を共有します。配信者の成長の過程を知っているからこそ、根強いファンが獲得できるのです。

OEM(オリジナルアイテム)

OEMとは、品物を売る企画・制作・販売のうち、制作のみをすることで、こんなものがあったら買いたいという人のためにオリジナルアイテムの制作を引き受けます。
例えば、ゲームを制作しているTwitter配信者が「どんなゲームなら購入する?」と読者に意見を求めたとしましょう。そして、読者が議論した結果、「○○できるRPG」が多くの共感を得たとします。その結果を受けてTwitter配信者が「○○できるRPG」の商品化に向けたゲーム作成に取り組むなら、それは「制作に至るまでの過程」を提供したプロセスエコノミーといえます。

プロセスエコノミーのビジネスモデル


ここからは、プロセスエコノミーで成功した3人をビジネスモデルとして取り上げます。ここで取り上げるのはプロセスエコノミーという言葉の生みの親である古川健介さん、タレント・絵本作家の西野亮廣さん、さまざまな企業運営に携わってきた執筆家、尾原和啓さんです。

古川健介さん

アル株式会社の代表取締役である古川健介さんは、「アル開発室」というオンラインサロンを開設しています。
「アル」は漫画情報を楽しく集められる漫画コミュニティサービスで、漫画の最新ニュースや無料公開の情報が掲載されているほか、出版社から許諾を受けた漫画のコマ画像も投稿されており、ユーザー同士で漫画の面白さを共有できます。
「アル開発室」では、アルを通じて有名漫画のプロジェクトに参加したり、アルの開発状況を知ったりすることができます。漫画に関わるコンテンツに興味がある人にとって、アルの開発過程は興味深い内容でしょう。

西野亮廣さん

お笑いタレント・絵本作家・俳優など多彩な経歴を持つ西野亮廣さんは、「ディズニーを超える」という大きな目標を掲げており、そのための活動をオンラインサロンで共有しています。
西野さんが開設したオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」では、西野さんが絵本や映画を生み出す過程を配信しています。また、会員限定のメルマガが毎日配信され、西野さんの活動や考えについて深く知ることができます。西野亮廣エンタメ研究所は、日本最大規模のオンラインサロンとしても有名で、月額1,000円のサロンには7万以上の人が参加しています。

尾原和啓さん

14回もの転職を経験し、IT批評家・執筆家・事業家の顔を持つ尾原和啓さんは、「尾原のサロンハック」という月額980円のオンラインサロンを開設しています。
尾原のサロンハックでは、ITマーケティングの豊富な知識を持つ尾原さんが、急成長する各オンラインサロンについて分析し、その秘訣について考察しています。参加者が意見を出し合い、知見を深め、それぞれ成長することを目的としたコミュニティです。

尾原さんが幅広い人脈を持っているため、各サロンのオーナーとの交流も盛んです。過去のイベントでは、西野亮廣さんなど豪華ゲストとの対談も実現しています。オンラインサロンの仕組みを知りたい、いつか自身でもオンラインサロンを開設したいと考えている人には適したコミュニティといえるでしょう。

先日『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』という著書も出版されているので、ご興味ある方はぜひ一度ご覧ください。

まとめ


プロセスエコノミーの定義は、決して新しい発想ではなく、昔から活用されてきたビジネスモデルあることがわかります。一方で、プロセスエコノミーを意識することでライブ配信やYouTube活動、オンラインサロンの活用法が見えてくるのではないでしょうか。
競合他社との差別化を図るためにも、プロセスエコノミーを上手く利用しましょう。

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