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マルチハビテーションとワーケーションとは?始め方や楽しむポイントも解説
COLUMN 2021.7.30

マルチハビテーションとワーケーションとは?始め方や楽しむポイントも解説

2019年からの新型コロナウイルス感染症の影響により、リモートワークが拡大を見せるなど働き方に大きな変化があっただけでなく、生活・居住と就業の物理的関係が見直される機会が多くなりました。オフィスワークに伴う制約として通勤がありますが、オフィスに行かずともできる仕事にとっては、通勤は単なる移動時間で、生産性の向上に伴う行為ではありません。

リモートワークを推奨する企業では通勤自体が見直され、それとともに、通勤によって制約されてきた居住にも自由度の可能性が生まれています。そして、マルチハビテーションやワーケーションといった新たな生活・居住と就業の関係が生活様式の選択肢として注目されるようになりました。本記事ではマルチハビテーションやワーケーションについて解説していきます。

マルチハビテーションとは

ここでは、マルチハビテーションの概要やメリットについて解説します。

概要

マルチハビテーション(multihabitation、多拠点生活)とは、マルチ(「多数の」を意味する接頭辞)とハビテーション(「住居」を意味する名詞)を組み合わせた造語です。「複数の居住空間を行き来しながら生活することで暮らしの質を高めるライフスタイル」を意味します。
一般的に平日は職場のある都市部で生活し、週末を中心に自然豊かな地方で過ごす方が多い傾向です。対して、生活の拠点を地方に置き、ビジネスや学び、遊びの拠点を都市部に置くというマルチハビテーションを実践される方や、都市・地方に2拠点を構える方法ではなく、複数の土地を拠点とするパターンを選ぶ方も増加しています。

メリット

マルチハビテーションには、プライベートを自然豊かな場所で過ごしたり、都市部では難しい、アトリエ・防音ルーム・倉庫・庭園などを持てたりといったメリットがあります。また、別荘などのセカンドハウスとして拠点を構えることで、行動範囲をこれまで以上に広げられるでしょう。
子どものいる家庭はのびのびとした子育てに、DINKSの夫婦や子どもが自立した後の家庭では趣味を充実させるためにマルチハビテーションを活用できます。生活拠点が2つ以上になることで、豊かな自然環境と都市の充実したサービスをともに楽しめるといった側面もあります。

マルチハビテーションの進め方

それでは、マルチハビテーションはどのように実践すればよいのでしょうか。

拠点を探す

セカンドハウスとなる拠点は、移動距離が100km圏内になるように探すのがおすすめです。というのも、移動距離が100kmを超えてしまっては、移動自体が身体的負担につながってしまいます。わざわざ拠点を確保しても、移動が負担になって足が遠のいてしまっては本末転倒です。気軽に移動できるという意味でも、拠点と拠点の間は適切な距離を保ちましょう。

資金計画を立てる

セカンドハウスとして不動産を所有するとなると、固定資産税・住民税・光熱費・水道権利金・管理費・メンテナンス費などさまざまな維持費用がかかります。もろもろの費用を計算し、生活面での負担が極力少なくなる資金計画を立てたうえで検討しましょう。はじめは賃貸や宿泊施設での長期滞在から始めていくのもおすすめです。最近では、マルチハビテーションを後押しするようなサブスクリプション型の多拠点居住サービスを提供する事業者も増えているため、活用してみるのも良いかもしれません。

環境面をチェックする

セカンドハウスの候補にしたい土地や物件を見つけたら、複数回通ってみたうえで、日当たりや景観、無理なく通えるかどうかなど、環境をよくチェックしておきましょう。リラックスのため・趣味のため・子育てのためなど、目的はさまざまですが、高額な買い物であるため、買ってしまってからこんなハズではなかったと思っても手遅れです。慎重に検討しましょう。

ワーケーションとは

ここでは、ワーケーションという概念について解説します。

概要

ワーケーション(workcation)は2010年代に欧米で生まれた概念で、Work(仕事)とVacation(休暇)という一見相反するものが一体化した造語で、観光地や帰省先など、自宅以外の休暇先でリモートワークをする過ごし方のことです。リモートワークというと「会社と違う場所で仕事をする業務形態」を指しますが、ワーケーションは休暇を前提にした業務形態という点で違いがあります。実施される形態はさまざまで、個人の休暇のうち特定日を業務に充てる「休暇型」や、職場メンバーと同じ場所で業務に取り組む「合宿型」、「サテライトオフィス型」などがあります。

メリット

ワーケーションを取り入れることで、仕事が忙しくてまとまった休みがとりづらく長期の旅行ができないような方でも、仕事を持ち出すことにより、長期での旅行や帰省がしやすくなります。ワーケーションでは、1日を仕事と休暇の半分に区切ったり、仕事と休暇を1日ごとに繰り返したりといった、それぞれのスタイルでの取り入れが可能です。旅行休暇中でも仕事のことが気になって楽しめない、という方も多いかもしれませんが、逆を言えば休暇中でも仕事を続けられるためで、常勤で業務に取り組むよりもリラックスでき、効率も上がるかもしれません。

また、自然や非日常が多い空間の中で業務に従事することで、心身に与えるリフレッシュ効果も期待できるでしょう。リフレッシュについては実証実験も行われており、ストレスの軽減やパフォーマンスの向上にプラスの効果があったとする報告があります。
旅先で仕事、ということに抵抗を覚える方もいるかもしれませんが、むしろ外で仕事ができるからこそ長期で遊びに行ける、というのがワーケーションの考え方です。休暇を仕事に侵食されたくないという考えを持っている方にとっては抵抗があるかもしれませんが、あくまで休暇中の時間を個人の裁量で仕事に割くという考え方であり、ワーケーションが向いていないと感じる方に強いるものではありません。

ワーケーションが注目されている背景

ワーケーションはここまで述べてきた通り、旅行を前提とした非日常の場所におけるテレワークと捉えられ、その意味で働き方改革の一環として推進されてきました。また、新型コロナウイルス感染症による影響でインバウンド需要を失い、大きな打撃を受けた観光地にとっても、新たな国内観光需要を創出する可能性として注目されています。

従来の国内観光需要は、8月や5月といったいわゆる「旅行シーズン」といわれる特定の時期に需要が集中しているうえに、そのほとんどが休暇の取りづらさなどが原因の短期滞在になっているという特徴がありました。しかし、ワーケーションを導入し、柔軟に休暇が取りやすくなる環境を社内で整えれば、観光のオフピーク時を狙った長期滞在の休暇を増加させることも可能です。
これにより、社員のリフレッシュや業務効率化を望めるほか、観光業界の活性化にもつながるため、ワーケーションに注目が集まっています。

ワーケーションを楽しむためのポイント

ここでは、ワーケーションを最大限楽しむために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

旅の空気を楽しむ

ワーケーションは、仕事と旅が同居するという独特な時間を過ごせる取り組みであるため、短期滞在にありがちなアグレッシブに旅先を楽しむという過ごし方ではなく、ゆったりと旅先での時間を楽しむのがよいでしょう。あえて観光を控えめにして、落ち着いた雰囲気と時間の中で仕事をすれば、多少仕事が大変でもあまり苦にならずに過ごせます。
普段とは違う環境で過ごすこと自体を楽しむ意識を持つ、ということが大切です。

リモートワークに慣れておく

自身や職場がリモートワーク自体に慣れていない状態では、そもそもの生産性が下がってしまう可能性があります。業務の進め方はもちろんですが、それ以前にPCやネットワークの接続など、旅先もスムーズに作業ができるよう、環境への配慮や慣れも重要です。また、作業に適した机や椅子を揃えたり、適切に休憩時間を確保したりと、リモートワークで疎かになってしまいそうな点をあらかじめ把握し、対策をとっておく必要もあります。

休暇をしっかり取る

ワーケーションは仕事をするための取り組みであるとはいえ、休暇であり旅行です。そのため、仕事と旅を両立できるよう、仕事と休暇の境界線の引き方、メリハリのつけ方を考えましょう。そうしておかなければ仕事と休暇の境界が曖昧になってしまい、ワーケーションを取り入れてもリフレッシュできず、かえってストレスの原因になってしまいます。

まとめ

今回は、働き方改革の一環として注目されているマルチハビテーションやワーケーションについて紹介しました。働き方や仕事の問題だけでなく、働く場所や生活・居住の自由度を高める新たな生活様式の選択肢としても注目を集めています。しかし、その前提には就業規則や人事評価のような企業の社内制度を整備する必要があります。
自分で仕事を調整できるジョブ・ディスクリプション型雇用も未だ一般的ではないため、自治体の住民サービスや税負担の配分などの制度改革も必要です。新たな生活様式に対応した「新しい社会の仕組み」はまだまだ整っているとはいえません。短期的には、地方移住や一部のサービスが活性化するのみという状況にとどまるかもしれませんが、暮らしの質を高める新たな生活様式として、今回の内容を参考にマルチハビテーション・ワーケーションについて触れてみてはいかがでしょうか。

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