プログラミングを独学で習得するには?学習手順とコツを解説!
IT化の高まりともに、近年は何かと話題になる「プログラミング」。今年度からは小学校の授業で必修化されたこともあり、ますます注目が集まっています。そんなプログラミングですが、「難しそう」「専門性が高そう」というイメージがある方も少なくないはずです。 しかし、実はプログラミングは独学でも勉強できます。確かに専門性の高い分野ではありますが、各種インターネットサイトにナレッジが掲載されていたり、独学に役立つアプリなどもいくつかリリースされていたりします。ただ闇雲に勉強を進めると続かないこともありますが、しっかり順序立てて学習ことで、モチベーションも保つことができるでしょう。この記事では、プログラミングを独学で習得するために必要なコツをご紹介します。
プログラミングとは
一口に「プログラミング」と言っても、使われるシーンによって意味合いやニュアンスは微妙に異なります。この章では、改めてプログラミングの概要と学習のメリットについてご紹介します。
プログラミングの概要
プログラミングとは、コンピュータへの指示を送るプログラムを記述することです。そもそもコンピュータは用意されたプログラムの内容を読み取って、指示された内容に沿って処理を行うよう設計されています。プログラミングはその仕組みを構築することを指します。ちなみに、プログラミング言語を記述することを「コーディング」と言います。プログラミング言語自体は200種類以上あると言われますが、実際使う言語の多くは20種類程度です。
プログラミングを学ぶメリット
プログラミングを学ぶメリットはいくつかあります。例えば、業務効率化に役立つ点です。プログラミングができるようになると、単純作業の高速処理や自動処理が可能になります。今までは人が一つひとつタイピングするような作業だったものを、高速で自動処理させることが可能です。そのため、人が稼働しなくても作業を走らせることができたり、ヒューマンエラーによるミスを大幅に削減したりすることができます。
また、プログラミングを通して論理的な思考法も身につきます。Webページを構成する言語には、HTML・CSSといったマークアップ言語のほか、PHPやJavaScriptなどのプログラミング言語があります。基本的には、HTML・CSSのマークアップ言語から学習を進めるケースが一般的ですが、こうした言語を使って何かを組み立てていく際、順序立てて考えていくことが必要になります。
「この箇所を変更すると、他の部分に干渉する」「この部分を変えると、このように作動する」といったように、全体を俯瞰しつつ整合性を撮る能力が身につくのです。
その他には、プログラミングに精通すれば、将来の仕事や趣味につながる可能性が大きいことが挙げられます。国内のIT人材が不足していることもあり、Web業界は常に人手不足になりがちです。一方で、今やどの業界においてもIT化は避けられません。こうした現状があるため、プログラミング言語をマスターすることは仕事に直結する可能性が高いと言えます。スマホアプリを自主開発できれば、ちょっとした副業になるかもしれません。
プログラミングを独学で習得するためのステップ
ここからは、プログラミングを独学で習得するためのステップを紹介します。
目標を決める
一番初めのステップは、何をプログラミングしたいのか目標を決めることです。学習の先に作りたいものがあれば、モチベーションも高く保てるでしょう。具体的な目標をイメージすることで、学習効率は大幅に上がります。モチベーションが低下した際も、改めて目標を確認できれば再び意欲が沸くきっかけにもなるでしょう。目標が定まると、実現に向けて必要になる言語や学習スケジュールも決まるはずです。
学習する言語を決める
先ほど触れたように、コンピューター言語といっても、その種類は多種多様です。自分の作りたいプログラムに適した言語を習得しなければ、時間を無駄にしてしまうかもしれません。さらに、言語によって習得難易度も異なり、初心者向けの言語や玄人向けの言語などが存在します。その他にも、プログラミング言語には流行り廃りもあります。時代にあったプログラミング言語を学習して、無駄になってしまわないよう気をつけましょう。
ここで簡単に、近年人気の高いプログラミング言語や初学者におすすめの言語をご紹介します。
HTML
Webページを作成するための言語で、ページの骨子を作る役割を果たします。リンクの挿入や画像の埋め込みなど、ページの情報を整理するために、要素ごとにタグを付与して目印をつけます。
CSS
ページの体裁やデザイン面を整えるための言語です。HTMLと併用して使い、文字のフォントや各要素ごとの余白の調整、色味などを整える役割を果たします。
PHP
PHPはスクリプト言語の一種で、サーバーを介して動作を実行する特徴があります。例えば、お問い合わせフォームや予約フォーム、ログイン機能、検索システム、Wordpressの構築などにも活用されています。
Javascript
PHPと同様に、Javascriptのスクリプト言語の一種です。Webページ上のスライダーを形作ったり、送信フォームの入力済チェックに使われたりしています。近年はNode.jsなど、Javascriptをベースにしたライブラリも普及しています。
Swift
SwiftはApple社が開発したプログラミング言語です。他のプログミング言語の仕組みが採り入れられていて、コードが書きやすく、読みやすいことが特徴です。他言語との相互性があるほか、早い処理速度も魅力の一つです。
Python
Pythonは、今最も注目を集めているプログラミング言語です。コードが記述しやすく、分かりやすく設計さえています。Webアプリケーションはもちろん、人口知能・機械学習に利用することもできるため、今後さらなる流行が予想されます。
環境を構築してツールの使用方法を学ぶ
プログラミング言語をPC上で作動させるためには、環境構築が必要です。例えば、コードを記述するテキストエディタや、記述したコードを変換するコンパイラなど、各種ソフトウェアが必要になります。プログラミングをより快適に行うために、IDEと呼ばれる統合開発環境ツールも存在します。IDEでは、プログラムの作成や実行、デバッグなどに便利なツールが用意されています。プログラミングを始める前に、まずは環境構築を行い、準備を整えましょう。その中で、実際に使いながら覚えていくことが大切です。
実際にプログラミングを行う
事前に決めた目標に沿って、実際にプログラムを組んでいきます。調べながらプログラミングをしていく方法も良いですし、教本を利用したり専門サイトを活用したりして基礎的な学習を進めるのも良いでしょう。英語などの言語と同じで、プログラミングもインプットとアウトプットを繰り返すことで身につきます。何か一つ学んだら、一つプログラムを作ってみるよう意識すると、上達も早いでしょう。
プログラミングを独学で習得するコツ
プログラミングを独学で習得する際には壁にぶつかることもあります。ここからは、モチベーションアップの方法など、習得するコツをご紹介します。
まずは真似から始める
まずは真似から始めることが大切です。一から全てを組み立てるのではなく、既存のコードを利用して一部を変えてみるなどすると動作の理解が進みます。また、既存の記述方針を知ることで、より効率的なコードの書き方を覚えられるでしょう。
基礎よりもプロダクト作りを優先してみる
インプットばかりで退屈に感じてしまう方は、学習してきた知識でプロトタイプを構築してみましょう。一部分でも作って機能が正常に動く様を見れば、モチベーションアップにつながることでしょう。アイディアを形にすることで、目的に近づいている実感が得られるはずです。
チュートリアルを活用する
プログラミングの独学におすすめなのがチュートリアルの活用です。チュートリアルは基礎を勉強しつつ、プロダクト完成までの工程の一貫を学ぶことができます。例えば、Ruby on Railsの「Railsチュートリアル」やWeb上でコードを書いて学べる「Progate」、人気ゲーム「ぷよぷよ」を作って勉強できる「ぷよぷよプログラミング」などがあります。上手に活用して、楽しく学習を進めましょう。
まとめ
ここまで、プログラミングの独学をテーマに学習の手順やポイントをご紹介しました。難しいイメージが先行しがちなプログラミングですが、実際に取り組んでみると想定と異なり、楽しく感じる方も多いでしょう。趣味や副業だけでなく、転職をするのにも役立つスキルなので、ぜひご紹介したポイントを参考に、プログラミングの学習を初めてみてください。
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