動画クリエイターを目指すのなら!知っておくべき動画制作を学べる学校4選!
高速通信規格「LTE」の普及やスマートフォンの性能が向上したことでWeb動画はより身近なものとなりました。そのため、動画クリエイターの活躍が今後もますます期待されています。動画クリエイターは専門となる資格はないものの、センスと撮影機材を巧みに操るスキルが必要です。
複雑な映像表現の知識・技術を効率に学習するためには映像系の学校に通うことは効率的に動画クリエイターとなるための選択肢のひとつです。
この記事では、著名な動画・映像クリエイターを輩出している映像制作を学べる大学・専門学校をご紹介します。さらに、動画クリエイターになるために学校に通うメリット・デメリットもあわせてお伝えします。
動画クリエイターになりたい方にオススメの学校4選
映像系の学校では現役映像クリエイターの講師の講義を受けることができたり、最新のハイスペックな機材で自分のイメージを具現化したりできるため、効率良く動画クリエイターになることが可能です。各学校ならではの強み・特徴があるので、自分の目指す動画クリエイター像に近い学校を検討してみてください。ここでは、CM、映画、テレビの分野で活躍しているクリエイターを多く輩出している学校を4校ご紹介します。
東京工芸大学 映像学科
東京工芸大学映像学科はCGやメディア・アートインタラクティブアートといった映像表現を現代社会における重要な表現方法と捉え、「感性・技術・専門知識、3つの力を併せ持つ一流の映像人」を数多く輩出している大学です。カリキュラムのなかで理論と実践を繰り返し映像制作において重要な「発見の連続」を学ぶことができるのが大きな特徴としています。映像の理論的研究を基礎から学び、3年次からは各々の領域に研究対象を絞り込んでいきます。関東でも有名な美術大学・東京工芸大学でハイレベルな動画クリエイターを目指してみましょう。
デジタルハリウッド大学
デジタルハリウッド大学の大きな特徴は「単科大学」である点です。学部・学科は「デジタルコミュニケーション学部デジタルコンテンツ学科」のひとつだけです。映像だけでなく、3DCG、グラフィックデザイン、Web、ゲーム・プログラム、先端メディアなど8つの専門領域に渡り学習します。あらゆるメディアで映像表現という手法が活躍する時代で、創造性と高度な専門性の習得が可能です。特にビジネスの視点から学ぶ映像表現は、動画クリエイターのみならず、映画監督や映画会社など映像業界において即戦力としてのスキルを獲得できます。
日本工学院専門学校 CG映像科
専門学校日本工院 CG映像科はCG映像制作に力を入れていることで有名な学校です。講師を務めるCGクリエイター・糸数弘樹氏はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズで3Dモデラーを勤めており、世界トップレベルのCG・映像制作の知識・技術を学ぶことができます。過去に在校中の学生が「東京国際プロジェクションマッピングアワードvol. 2」「三ツ矢サイダー新ボトルデザインコンテスト」のコンテストで最優秀賞を獲得していることからも、学校講義の成果が出ていることを伺うことができます。
東京ビジュアルアーツ
東京ビジュアルアーツ放送学科、映画学科、マスコミ・映像学科と映像の学科だけでも3学科あります。動画クリエイターを目指す方のなかでも、就職する業界のイメージが具体的な方は高度な専門知識を習得することができます。放送学科ではカメラワークはもちろん、イメージを企画として提案する企画力を養うことができます。映画学科では実際の映画撮影手法そのままで実習が行われ、インターンとして本物の撮影現場を体験することができます。なかでもマスコミ・映像学科の映像系の生徒は映像の企画、編集加工を学びながら、アーティストのミュージックビデオを企画・制作するといった非常に恵まれた環境で動画クリエイターとして成長できます。
学校で学ぶことのメリット
実は動画クリエイター・映像制作の仕事をするために学歴は重要視されません。映像制作会社に入社して業務の中で映像制作スキルを習得するという方法は珍しくありません。また、動画業界への参入ハードルとても低く、中学生で動画・映像クリエイターとして活躍している才能ある若者がいるほどです。では動画クリエイターになるために学校で学ぶメリットには一体どのようなものがあるのでしょうか?
即戦力としての高い映像制作スキルの習得
動画クリエイターとして高いスキルを体得することで映像業界での即戦力として就職が可能です。映像制作の学校では実際の現場で使われている撮影機材(カメラ・マイク・照明)、編集機材(PC・編集ソフト)と同じ環境で学習します。映像制作に用いられる機材は非常に高額であるため、独学で映像制作のスキルを習得しようとすると、機材の購入と知識が必要になります。学校では映像制作に必要とされるありとあらゆる機材が完備されています。そのため、現場で即戦力の動画クリエイターとなるためのスキル習得に集中することができます。
映像を理論に基づいて制作するスキルが身につく
映像制作のための撮影、編集はスマートフォンでも気軽にできるようになりました。しかし、動画クリエイターとなるためには理論に基づいて視聴者を納得させる「画作り」ができなければなりません。映像表現の方法から、人間心理に与える影響・効果を学び、「なぜこのような映像表現にしたのか?」を言語化するスキルが身につきます。理論に基づいて制作されたものは、感覚的な映像よりもクライアント・視聴者が満足する内容になります。
インプットとアウトプットをし続けなければならない環境
映像制作の知識だけでは動画クリエイターにはなれません。実践することで自身のスキルとして身につきます。動画クリエイターとなるために映像制作の学校では、様々な映像制作にまつわる課題が与えられます。課題をクリアし続けるためには知識、技術を貪欲に吸収・インプットしなければなりません。強制とも言える学校での、作品のアウトプットと知識・技術のインプットの繰り返しが動画クリエイターとしての「基盤」になります。
学校で学ぶことのデメリット
学校では動画・映像制作を基礎から学ぶことで、動画クリエイターとしてのキャリアの好スタートをきれることでしょう。しかし、クリエイター系の学校には独特のデメリットが存在し、動画・映像系の学校も例外ではありません。
学費が高額
クリエイティブ系の大学・専門学校はカリキュラム・設備を充実させるために学費は一般の学部と比較すると割高です。映像系の学校の場合。おおよそ年間で150万円〜200万円の学費が必要です。映像系専門学校は2年制からの場合が多いので、少なくとも300万円ほどの資金が必要という計算になります。例として、 専門学校日本工院 CG映像科3年制に入学した場合、卒業までに必要となる学費は「約3,837,440円(教科書・教材費用は含まず)」です。高額な学費が払えないことを理由に中途退学するケースは珍しくありません。
主体性がないと何も身につかない
動画クリエイターには映像制作の技術・知識、応用力がとても重要なスキルです。さらに、映像制作の技術やフォーマットは日々進歩しています。在学中であっても、与えられて課題だけをこなしていくだけでなく、新しい情報を自分から取りにいく努力が必要です。やる気のある自分とやる気のない周囲のモチベーションのギャップに苦しむこともあるかと思います。そのような環境であっても、周りにながされずにモチベーションを高く維持し、主体性を持って行動することができなければ学校に通うメリットはないと言っていいでしょう。
まとめ
学校で学ぶことは在学中に、動画クリエイターとしての自身のセンス・スキルを実践レベルまで磨き上げることができます。一方で、学校に支払う高額な学費分で撮影機材を揃えて動画クリエイターとしてスタートすることも可能です。どちらが動画クリエイターとして成功しやすいかは一概には言えません。
Web動画は日々トレンドが変わっていくので、柔軟に対応するスキルとセンスが必要です。そして、その多くは教えてもらえるものではなく、自身で考えて答えを出し行動する必要があるからです。
しかしながら、映像系の学校で動画・映像制作の技術を学ぶことは動画クリエイターへの近道のひとつであることは間違いないでしょう。
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