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【第1回】動画・映像クリエイターに聞く!〜動画制作の仕事とは?〜
COLUMN 2019.4.04

【第1回】動画・映像クリエイターに聞く!〜動画制作の仕事とは?〜

最近、SNSやニュースサイトでもよく動画を見かけるようになってきました。スマートフォンの普及と通信インフラの拡充によって、動画コンテンツの需要は年々増加傾向にあります。それにともない、Web動画を制作するクリエイターの需要も高まってきています。

現役のWeb動画クリエイターへのインタビューを通して、動画制作の仕事を紐解いていきます。全3回でお届けする記事の1本目では、動画・映像クリエイターの仕事の内容、業界トレンドについてみていきましょう。

Q. そもそも動画クリエイターとは?

A. テレビ番組、テレビコマーシャル、映画、Web動画と多岐に渡る

動画クリエイター・映像クリエイターの仕事は多岐に渡ります。テレビ番組、テレビコマーシャル、映画、ゲーム内の3DCG映像、そしてWebなどの媒体で使用する映像を制作する仕事です。また、各媒体によってワークフローや必要とされる技術が異なります。現在ではスマートフォンが一台あれば撮影から編集、そしてYouTubeといったWebへの動画アップロードが可能です。現在流行りのYouTuberも動画クリエイターの一つと捉えることができるでしょう。

Q.動画制作の仕事はなぜ増えている?

A.スマートフォンの普及と制作コストの低下がきっかけ

Web動画が、昨今の動画制作需要を引き上げています。2010年代の初め、「iPhone」「Andoroid端末」といったスマートフォンが一般消費者層にも浸透したことによって劇的に「Web動画」が普及していきました。今となってスマートフォンでWeb動画を視聴することは当たり前ですが、当時のWeb動画は今ほどの地位を確立してない新しいメディアでした。

それまでの日本の映像業界は「映画」「テレビ」「CM」と大きく3つに分ける事ができました。他にもVP(ビデオパッケージ)と言われる教習所の映像の制作などがありましたが、VPはとても小さな業界です。基本的に「映像業界」といえば、映画、テレビ、CM、この3つの事を指し、仕事で映像をやっている人はこの3つのいずれかに携わっている人という認識でした。しかし昨今では、Web動画を制作する「ビデオグラファー」も一つの職種として認識されるようになったのです。

安価な動画編集の機材が続々とリリースされていたことも動画制作需要を押し上げる大きなきっかけになりました。昔に比べて、リーズナブルかつ、高画質な動画制作が可能な撮影・編集機材が市場にも出回り始めました。それにより、大手の制作会社でなくても、少人数で良い動画を制作できるようになり、動画制作のコストが下がりました。

Q.「Web動画」と「映画、テレビ、CM」における動画制作の違いは?

A.クリエイターが撮影から編集までの全て工程をカバーすること

現在でもそうですが、CMの動画制作では多くの人と手間がかかります。予算規模は数千万単位、人的リソースも数社で分業して数百名が関わり、分業することは当たり前のことです。クライアントとの折衝を行う代理店、制作進行管理、キャスティング業務、編集、撮影、監督など、これ以上にも多くの職業・職種の人が各パートを担うことで15秒〜1分のCM映像は完成しています。

こうした大掛かりな分業体制は、映画もテレビも同じです。

一方でWeb広告の広告費用は安価なので、Web動画は一般的なCM制作ほどのコストはかけられません。とはいえ、バナー(画像)広告以上のインパクトや効果が求められるため、一定以上のクオリティは担保しなければなりません。そうなると、コストを切り詰める手段として、撮影、編集、監督といった動画制作工程の全てを一人で完結させる方法が最も効率的です。TVCMの映像制作では、監督が撮影までやるといったことは、まずありえません。

Q. 動画・映像クリエイターのキャリアパスとは?

A. CM、映画、テレビの場合はキャリアパスがある程度きまっているが、Web動画のキャリアパスは未知数!

CM、映画、テレビの業界では一般企業のように役職を上げてキャリアアップするのが定番です。

私が在籍していたCM制作会社を例に挙げると、プロダクションマネージャー→ディレクター→プロデューサーというキャリアパスが一般的でした。プロデューサーになると、CM制作の統括責任者、予算管理や人事管理も担う管理職になります。中小の制作会社の場合は経営者兼プロデューサーという場合も珍しくありません。

動画・映像クリエイターのキャリアアップの目標ともいえる「監督」となると、作品の世界観、絵コンテ、演出、音響などに映像作品制作の総指揮をとる立場になります。有名監督にとして売れると、独立し、様々なジャンルに領域を広げることもあります。

一方でWeb動画のクリエイター(ビデオグラファー)という仕事はここ10年ほどで生まれた仕事なので、明確なキャリアパスが未だありません。決して先がない仕事ということではなく、今後Web動画クリエイターが必要とされる領域が広すぎるため明言できない、というのが正直なところです。

高校生で動画クリエイターデビューを果たし、大学に通いながらフリーランスのWeb動画クリエイターとして活躍している方もいます。渋谷のクラブのVJ(ビデオジョッキー)から有名アーティストのWebプロモーションビデオの監督になった方もいます。

Q.動画クリエイターの仕事で魅力を感じる時はどんな時?

A. 動画の制作そのもの

動画の制作そのものがとても楽しく、魅力的だと感じています。クライアント・案件によって自分の知ることのなかった世界や業界に触れることもできます。クリエイターとして新しいコト・モノに触れることはとても刺激になり、動画制作という仕事が一層豊かなものになります。動画制作を通して広い世界を覗いてみることに魅力を見いだせる方は動画クリエイターに向いています。

パーソナルな情報媒体は本や雑誌からといった文字・写真ベースのメディアから、よりリッチな情報、Web動画に移行していくでしょう。だからでしょうか、新しい文化発展を担っているという責任感のようなものを感じるときがあります。

今頂いている仕事には食品会社の映像からお堅いインフラ系企業のものまでさまざまな発注があります。まだまだWeb動画クリエイターが足りていないという現状があるからこそでしょう。忙しい毎日ですが、毎回同じフォーマットで映像を制作することは少なく、常に新しい映像を作れるのはこの仕事の大きな魅力です。

Q.動画クリエイターの仕事のつらいところは?

A. 好きな仕事でも、体力面のつらさはある

動画クリエイターは身体が資本です。病気や怪我といった体調の自己管理はシビアに行う必要があります。10分のインタビュー映像の編集に6時間程度の時間がかかることもあります。6時間も椅子に座りっぱなしで、モニターを見つめていれば、腰痛や肩こり、眼精疲労がひどくなることもあります。
私の場合はクライアント仕事になるので、納期に間に合わせるために、時には遅くまで仕事をすることもあります。

まとめ

動画制作の仕事が多岐に渡る中、大まかな業界の全体像と業界間の仕事の違いを掴むことができたのではないでしょうか。次回はより具体的に、動画クリエイターとして仕事をしていくために必要なスキルとその習得法についてご紹介します!

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