独学で映像クリエイターになるには?学習方法とポイントを紹介!
今まで映像クリエイターになるには、専門学校で技術を学んだり、映像制作会社に就職して働きながら技術を習得したりといった学習方法が主流でした。しかし現在は、独学で映像クリエイターを目指す人も増えています。今回は、独学で映像クリエイターになれるのか、独学で技術を学ぶ方法、映像クリエイターを目指す際のポイントをご紹介します。
独学で映像クリエイターになれる?
近年、画像加工アプリなどの普及により、誰でも簡単に動画の編集や加工ができるようになりました。動画配信サービスも増え、自作の動画を公開する人も多くなっています。第5世代移動通信システム「5G」の運用開始で、大容量ファイルの高速データ通信が可能になったことも、動画コンテンツの需要を生み出しています。需要の高まりに応じて、人の目を引く高品質な動画が作れる映像クリエイターの需要も高まっています。
映像クリエイターは特別な資格や免許が必要ないので、独学でもなれます。しかし映像や音楽などの芸術的なセンス、ハイレベルの映像編集スキル、最新の機材を使いこなせる知識が求められる職業でもあります。独学で映像クリエイターを目指すには、「芸術的センス」「映像編集スキル」「知識」を学べる自分に合った学習方法を選択する必要があります。
映像クリエイターの技能を習得する方法
映像クリエイターに必要な技能を習得するには、下記の4種類の学習方法があります。映像クリエイターと一口に言っても、プロデューサーやディレクターなどの企画に関する業務をする人や、映像の編集を行う技術職など、業務内容はさまざまです。目指している業務に必要な学びを得られる学習方法を選びましょう。
書籍やWebサイトを読む
書籍やWebサイトは、年齢などを選ばない一般向けの情報を発信しています。このため、専門的な知識がない人でも簡単に取り入れられる技術やスキルなどが多く紹介されているという特徴があります。映像クリエイターの基礎知識をわかりやすく説明しているものも多いので、映像クリエイターに詳しくない人でも手軽に情報を得ることができます。
書籍は、出版前に多くの人が目を通しているので、信頼度の高い情報を得られるというメリットがあります。しかし、最新の情報が反映しづらいというデメリットもあります。基礎知識は書籍で、最新情報はWebサイトでといったようにうまく使い分けることが大切です。
学習動画を観る
You Tubeなどの動画配信サービスやSNSで公開されている動画を活用することも学習方法の1つです。動画を利用した学習方法は、言葉だけではわかりにくかった場所や疑問点を解決するのに役立ちます。
見逃してしまったところや、もう一度確認したい部分を何度でも見直せるので、苦手な部分や知りたい知識を効率的に学べるのも動画ならではです。動画を見るだけなので、初心者でも安心して利用できるというメリットもあります。
現在配信されている動画は海外クリエイターのものが多く、日本語で解説されている動画はごく一部です。英語で解説している動画が主流なので、動画で学習するにはある程度の英語の知識が必要です。
オンラインスクールで学ぶ
専門学校のように通うのではなく、インターネットを使ってオンラインで映像技術を学ぶ方法もあります。オンラインスクールは教材の質が高く、講師に直接質問できたり、課題を提出して作品のチェックをしてもらえたりといった、ほかの学習方法より質の高い学びを得ることができます。数万円から数十万円の授業料を支払う必要がありますが、専門学校より費用が抑えられるため、オンラインスクールを利用する人も多くなっています。
架空の依頼で映像を自作する
映像を自作することも学習方法の一つといえます。自分の実力や苦手な部分を把握するためにも、映像を自作してみましょう。映像を作成したらSNSなどで発信していくことも大切です。第三者に自分が作った映像作品を評価してもらうことで、さらなるスキルアップが見込めます。
映像を自作する学習方法は、映像を作成できる知識を持った人向けの学習方法です。まずはほかの方法で勉強して、自分が納得できる作品が作れるようになってからチャレンジしましょう。
クラウドソーシングで依頼を受ける
動画の編集にある程度自信が持てるようになったら、クラウドソーシングを使って実際に依頼を受けてみましょう。現在、通信技術の発展などにより、動画コンテンツの需要が高まっています。動画編集代行を依頼する案件も増加しており、クラウドソーシングサイトには動画編集の依頼が多く掲載されています。
クラウドソーシングで依頼を受ける学習方法は、映像編集スキルの向上を目的とした学習方法です。報酬をもらって動画編集のスキルを学べるというメリットはありますが、クライアントが求めるクオリティーの映像編集ができる技術が必要です。
映像クリエイターを目指す際のポイント
映像クリエイターを目指すには、技術を学ぶ以外にも大切なポイントがあります。これからご紹介するポイントは、技術やスキルの向上に直接関わるものではありませんが、映像クリエイターを目指すうえで大切なものです。
情報収集を積極的に行う
SNSやブログなどを使って、映像制作に関わる情報を発信している映像クリエイターがたくさんいます。映像クリエイターによって提供する情報に違いがあるので、自分の目的とレベルに合った情報を選択することが大切です。
映像制作に関するコミュニティーや、オンラインサロンなどに所属することも情報収集に役立ちます。映像制作をする上で起こったトラブルや、悩みなどを相談することもでき、映像クリエイターを目指すモチベーションも高まるでしょう。
並行して英語も学ぶ
映像クリエイターになるための学習と並行して、英語の勉強も行うと良いでしょう。映像クリエイターに関する情報の多くは英語で紹介されています。英語を学ぶことで資料や動画などの理解も深まり、情報を収集する範囲も広がります。
課題解決能力が必要
独学で映像クリエイターになるには、自分自身で課題を解決する能力が重要です。独学にはお金があまりかからない、自分のペースで学ぶことができるといったさまざまなメリットがあります。しかし問題が発生したときに、アドバイスをくれる人がいないというデメリットもあります。相談相手がいない以上、問題は自分で解決しなければなりません。インターネットを活用してほしい情報を得る能力など、自力で課題を解決する能力が独学には必要です。
ある程度の目標を持つ
映像クリエイターの仕事にはいろいろなものがあり、希望する仕事によって必要なスキルが異なります。企業に就職するのか、フリーランスで働くのか、といった働き方の違いにより必要となるスキルも変わってきます。自分が将来どのような仕事をしたいのかを考え、早めに目標を設定して、効率的な学習を行いましょう。
まとめ
今回は、独学で映像クリエイターになるための学習方法や、押さえておきたいポイントをご紹介しました。これまで映像クリエイターを目指すには、専門学校に通って勉強したり、映像制作会社に就職して仕事をしながら技術を学んだりすることが必要だと言われてきました。しかし今は、独学でも映像クリエイターに必要な技術を習得できる環境が整っています。自分に合った学習方法を選び、自分のペースで映像クリエイターになる夢を叶えましょう。
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