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Webサイトとアプリのメリットを両立!PWAはSEOにも効果がある
TIPS 2020.7.12

Webサイトとアプリのメリットを両立!PWAはSEOにも効果がある

Webサイトの技術は、日進月歩で進化しています。最近では、ネイティブアプリ(「Google Play」や「App Store」などでダウンロードできるアプリ)とWebサイトの良いところ取りをした「PWA(Progressive Web Apps)」が人気を集め始めています。

すでにPWA導入により直帰率低下などに成功した企業が物語っているように、PWAはSEOにも効果があります。今後PWAのシェアは広がっていくでしょうから、今のうちにPWAについて詳しくなっておくとWebデザインにも役立ちます。

今回はPWAに興味のある方向けPWAとは何か、そしてそのメリットやSEOに関する効果、実際に導入で成功した企業事例もご紹介していきます。

PWAとは

PWAとは簡単に言うと「新時代のWebアプリケーション」です。従来もWebアプリケーションは存在していましたが、PWAはさらにWebアプリの機能を拡張し、ネイティブアプリライクな操作を実現できる技術として注目を集めています。

PWAは「Google」が提唱者であり、ユーザーファーストの点からさまざまなメリットがあります。

PWAは、「Java Script」ベースで作られた「Service Worker」というプログラムが核となって動作します。Service WorkerはWebサイトが閉じられてもバックグラウンドで稼働可能であり、これによりさまざまな機能が実装可能です。

PWAのメリット

PWAには、次のようなメリットがあります。

・Service Worker経由で、プッシュ通知送信が可能である
・プリキャッシュ機能により、オフラインでも閲覧可能
・プリキャッシュにより、Webサイト読み込みも高速化する

Service Worker経由で、プッシュ通知送信が可能である

ネイティブアプリでは、スマホにインストールされている間プッシュ通知を送信できます。プッシュ通知はリピーター創出施策などに活かされていますが、通常のWebサイトは発信できません。

しかしPWAを構成しているService Workerはバックグラウンド起動が可能なので、Webブラウザーが閉じていても機能します。これによりいつでもユーザーにプッシュ通知を発信し、集客ができます。

プッシュ通知は

・クーポン情報をユーザーに送り、実店舗への来店を促進する
・自社サービスに関する最新情報を伝え、コンバージョンへのステップを上げる

など、さまざまな施策に活用可能です。

プリキャッシュ機能により、オフラインでも閲覧可能

PWAには、プリキャッシュ機能が搭載されています。プリキャッシュ機能により、ユーザーがまだ閲覧していないWebサイトデータを前もって保存可能です。

通常Webサイトは、インターネットに接続していないとページが閲覧できなくなります。しかしプリキャッシュを利用できるPWAでは、オフラインでもある程度Webサイト内ページを続けて閲覧可能になるのでユーザビリティ向上に効果があります。

プリキャッシュにより、Webサイト読み込みも高速化する

プリキャッシュは、オフラインでの閲覧以外にも効果があります。

Webサイトにおいて、読み込み速度は重要です。読み込み速度が遅いWebサイトは、ユーザーに嫌われるかもしれません。

PWAではプリキャッシュ機能により、次のページ読み込みもスムーズです。これによりユーザーがWebサイト読み込みを待つ場面がなくなり、スムーズなWebサイト回遊が実現します。

PWAはSEOにも効果がある

PWAは、SEOにも効果が見込めます。

PWAそのものは、検索エンジンのランキング要素に含まれていません。ですからただPWAにしたからと言って、SEOには影響ないのは確かです。

しかしPWAにより

・Webサイト読み込みが高速化し、ランキングシグナルで評価された
・オフラインになっても閲覧を続けられるので、離脱率が下がり滞在時間が上がった
・リッチなUIを実現し、ユーザビリティが総合的に向上した

などのSEO効果を結果的に見込める可能性が高まります。

PWAの整備環境はまだ十分とは言えず、満足に動く端末にはまだ制限があります。しかし将来的にPWA環境が整備されれば、多くの業者がPWAを利用したマーケティング施策を打ってくるでしょう。

今の内にPWA制作知識や技術を身につけておけば、仕事において大きな武器になるはずです。

PWAでSEO的にも成功した企業事例

ここからは、PWAでSEO的にも成功した企業事例をご紹介していきます。

・SUUMO
・Twitter
・日経電子版

SUUMO

不動産情報サービスの「SUUMO」では、いち早くPWAを取り入れたサイトを制作しました。

不動産は、コンバージョンにつながるまで一定の期間が必要です。Webサイトだと一度離脱してそのまま再来訪しない可能性もあるので、長期間顧客にサービスを使ってもらうには情報を送信して注意喚起を行い、再びサービスを使ってもらう手法が有効です。

そこでPWAのプッシュ通知で、ユーザーに合わせた物件情報を送信できるようにしました。プッシュ通知の開封率は約31%と、なかなかの水準です。

他にもページ読み込み時間を実装前の約25%に抑えたりと、大きなユーザビリティ改善を実現しました。

Twitter

SNS大手「Twitter」では、「Twitter Lite」というPWAをリリースしています。

Twitter LiteではTwitterアプリを使わなくても、Twitterの操作が可能です。さらにホーム画面にすぐアイコン追加して、アプリのように利用できます。

Twitter LiteによりTwitterアプリでスマホ内容量を制限されなくなり、どこででもTwitterが楽しめるようになっています。

Twitter LiteによりTwitterでは、

・PVが約65%増加
・離脱率が20%減少

などの成果を出しました。

日経電子版

ニュース系アプリでは、いかにユーザーが速くニュースを読み込んで閲覧できるかがポイントになります。そこで日経電子版では、速度改善などを見込んでPWAを導入しました。

結果的に
・読み込み速度が前指標と比較して約2倍になる
・操作できるようになる時間(Time-To-Interactive)が約14秒短縮される

などの成果が出ました。

結果的に
・自然検索流入が約2.3倍になる
・1セッション当りのPVが約2倍になる

など、SEO面でも成功しています。

まとめ

今回はPWAとは何か、そしてSEOに効果がある理由や導入で成功した企業事例などをご紹介してきました。

PWAにより、ネイティブアプリのようなWebサイトを制作できるようになりました。そしてPWAで制作されたWebサイトは読み込み速度やユーザビリティ向上など、SEO面でも効果があります。

ぜひPWAの知識や技術を身につけて、マーケティング施策の幅を広げてみてください。

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