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クリエイターが知っておきたいデザインコンサルティングファームの知識
TIPS 2020.6.14

クリエイターが知っておきたいデザインコンサルティングファームの知識

デザイナーはクリエイティブ領域に限らず、今後はさまざまな分野の企業の経営層に大きな影響を与える存在になるかもしれません。

クリエイターの皆さんは、今、コンサルティングの分野で「デザインコンサルティング」の価値が高まっているのをご存じでしょうか?

そこで、今回はクリエイターが知っておきたい「デザインコンサルティングファーム」の知識について分かりやすく解説していきます。

デザインコンサルティングファームとは

デザインを軸に提案をする企業のこと

デザインコンサルティングファームとは、「デザインのこと」を提案し、「デザインを軸にデザイン以外の業務や事業」を提案する企業のことです。

情報化社会において、情報をデザインし、発信することは、企業の存続や成長により大きなインパクトを与えるようになっています。また、企業が戦略的にデザインできる物事が増え、その内容は複雑化しつつあります。

そこで、デザインコンサルティングの出番となるわけです。

コンサルティングファームが次々とデザイン会社を買収

デザインコンサルティングファームが注目されるようになったのは、コンサルティングファームがデザインの重要性に気づき、デザイン会社を買収する事案が次々に起きたからです。

2014年 アメリカの金融大手キャピタル・ワンがUXデザインコンサルティングファームのAdoptive Pathを買収

2015年 最大手コンサルティングファームであるマッキンゼーは老舗デザインファームLUNARを買収

2016年 アメリカの大手コンサルティングファームDeloitte広告部門がクリエティブエージェンシーHeatを買収

2018年 フランスの大手コンサルティングファームCapgemini SEがイギリスのデザインスタジオAdaptive Labを買収

企業を経営の視点からロジカルに捉え、ロジカルな提案をするだけでは、もはやコンサルティングファームが与えられる影響は小さくなっていったのです。テクノロジーが高度に進化し続ける時代、「デザインは独り歩き」して、多大な影響を与えることができます。だからこそ、デザインの観点からコンサルティングを行う必要があるのです。

ビジネスに相性の良いとデザイン思考

ビジネスの場では「デザイン思考」も重要視されるようになっています。デザイナーの発想法やアウトプットスキルを「ビジネスの課題解決」に用いることです。

デザインとはクリエイティブな印象を持ち、経営とは交わらない印象を持つ人もいるかもしれません。

しかし、デザインの根本は「課題を解決する設計」であり、デザイナーは「課題を解決する設計をアウトプットする職業」です。

そもそも、企業成長はデザイン思考と相性が良かったのですが、デザイン思考がクリエイティブ領域からはみ出すことが少なかったのです。コンサルティングファームが、デザインと経営戦略を融合させることで、デザイン思考の価値が大きく高まったと言えるでしょう。

破天荒フェニックス』で有名なOWNDAYS(オンデーズ)の田中修治さんも、以前はデザイン会社を経営していましたし、堀江貴文さんもオン・ザ・エッヂではWebデザイン制作を行っていました。

そう考えると、デザインとはいたってビジネス的だと言えます。

デザインコンサルティングファームが行うこと

デザインとコンサルティングを掛け合わせてできることは多くあるため、デザインコンサルティングの内容はファームによってさまざまですが、以下のような内容を主に行っていくと言えます。

1.UI/UXデザインコンサルティング

デジタルやWebを通じて企業はさまざまなデザイン物を提供できるようになっています。また、変化や競争が激しく予測不可能な時代であるため、デザイン物は分析・設計・企画・効果検証を徹底しなければなりません。

また、すべてのデザインは「UX的」=「ユーザー体験的」な思考で捉え、作り込んでいくことが重要になります。

単なるアプリやWebサイトだけでなく、展示会やメルマガなどのさまざまなアウトプットになり得るものをUX的に捉え、戦略的により成果の高いレベルへ導いていくのです。

2.企業コミュニケーションデザインコンサルティング

デザインコンサルティングは企業コミュニケーションにまで介入します。多様化の時代、企業コミュニケーションは単純な「フレームワーク」では解決に至りません。

会社の内情や働く人々の個性、さらにはこれからの人材の変動や変化に合わせて、企業が最高のパフォーマンスを出せるようにデザインしていく必要があります。

また、顧客との関係性においては、デジタルツールの進化により、リアルコミュケーションだけでなく、動画FAQ、SNS、チャットボット、AIなどのさまざまな対応の仕方が存在します。コミュニケーションコストを抑えながらも、顧客満足度を高めるデザイン設計にしていく必要もあります。

3.リブランディングデザインコンサルティング

先行き不透明なVUCA(ブーカ)の時代に対応するために、企業は常に自分のブランドをアップデートし続ける必要が出てきています。

企業のブランドコンセプトは全てのデザインに影響を与える根幹部分とも言えます。リブランディングは企業ブランドのみならす、事業ブランドや商品ブランドなどにも及んで行っていきます。

4.インフォーメーションアーキテクトデザインコンサルティング

情報化社会では、情報を上手にデザインした企業が勝利を収める確率がより高くなっていきます。インフォーメーションアーキテクトは、「情報を使用しやすくするための最も効果的な情報構築を行う」仕事です。

企業の中で眠っている情報を整理し、メディアやアウトプット先に合わせてデザインし、配信することで、大きな効果を発揮していくことも大いにあります。例えば、ホワイトペーパーは戦略を最も顕著で、企業の中ではあまり価値がないと思われていたにも関わらず、パッケージ化することで、多大なリードを獲得することができるといったことが起こります。

最後に:デザインコンサルティングはビジネスの根幹になり得る

デザイン的アプローチで課題解決する習慣を身に付けるべし

以上、デザインコンサルティングファームの知識を分かりやすく解説してきました。

今後、デザイン自体が一気に摩耗され、デザイン自体の価値が下がってくることは考えられるかもしれませんが、デザイン思考は、これからもずっと大事になっていくでしょう。それは、デザイン思考が、物事を因数分解し、課題解決に沿って設計していくからです。

起業してうまく成功するデザイナーの人は、デザイン思考を自分の事業にうまく取り入れています。

サラリーマンデザイナーの場合は「制作」の領域以外でデザインを用いることが少ないかもしれませんが、自分から積極的に、デザイン以外の分野でデザイン的アプローチを用いて、人を変えたり、何かに貢献したりする習慣を身に付ければ、デザイナーとしての可能性はより大きくなっていくでしょう。

経営に詳しくなることで、デザインとの融合もうまくいくようになります。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。

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