クリエイターはリモートでどう働く?役立つアイテムやツールをご紹介
現在、世界各地で新型コロナウイルスが流行している影響から、「リモートワーク」を導入する会社が増えています。職場外から作業する関係上、業種によって導入率には差が出ている状況です。
広告業者、編集者といったクリエイター関連の業種は仕事でパソコンを用いる頻度が高く、リモートワークに適した業種のひとつです。
この記事では、クリエイターがリモートワークを実施するうえで知っておきたいこと、働き方のコツに関して解説します。リモートワークの効率化に役立つアイテムと、作業効率を改善できるシステムツールも併せてご紹介しますので、クリエイターの方は参考にして頂けると幸いです。
クリエイター職がリモートで働く際のポイント
会社に属している場合
普段は会社勤めの人がリモートワークへ移行する際には、働く場所が変わったことで生活リズムが崩れないように心がける必要があります。ビデオ会議システムを導入していない会社の場合、上司や担当者と定期的に連絡を取り合って双方の状況を把握できるように努めることが大事です。
自宅で仕事を行う場合、業務時間とプライベートを明確に分けておくことも重要です。クリエイター系の仕事は時期によって仕事量が偏りやすい傾向があり、場合によっては作業の区切りがつかないことも考えられます。リモートワーク中は体調やスケジュールの管理が難しくなるので、リモートワークの前後で働き方を変えないように心がけることが重要です。
フリーランスの場合
フリーランスは作業量が報酬額に大きく比例するので、作業待ちの時間を極力少なくすることが重要です。近年はクラウドソーシングサービスに依頼を出すクライアントが増えており、フリーランスのクリエイターがリモートで仕事を探しやすい状況といえます。
レスポンスを極力早くする、対応できる時間をしっかりと決めておくなどの対応を行うことで、クライアントからの信用を維持していくことがフリーランスではとくに大切です。また、リモートワークでは画面越しで連絡を取り合う状況になるので、自身とクライアントの状況をこまめに確認しあうことも重要になります。
リモートワークに欠かせない6つのアイテム
リモートワーク中は長時間座って作業を続けることになるので、さまざまなアイテムを用いて作業中の負担を軽減することが必要になります。
Mac Book ProなどノートPC
大容量のファイルを取り扱うデザイナーやエンジニアの場合、高性能のノートPCを1台持っておくことをおすすめします。目安としては、メモリは16GB以上、CPUは4コア以上、SSD搭載モデルという3つの条件をクリアしているPCであればクリエイター用のノートPCとして十分な性能を持っているといえるでしょう。
パソコンスタンド
ノートパソコンの液晶部分を高くすることで、作業時の姿勢改善、タイピング速度の向上などが見込めます。作業中に猫背になる人に適したアイテムで、安価なパソコンスタンドであれば1,000円程度で購入可能です。スタンドを設置することで手とキーボードまでの距離も近くなるので、タイピングに要する労力や時間も短縮できます。
ポケットWi-Fi
業務上の理由で外出する際は、ポケットWi-Fiを持ち歩くことで業務連絡やデータのやり取りが行いやすくなります。Wi-Fiは月間通信容量の上限があるので、業務外でも頻繁にデータ通信を行う場合は別途光回線や追加のWi-Fiを用意することをおすすめします。
クッション性の高いイス
リモートワーク中はイスに長時間座って作業をする関係上、なるべく質の良いイスを選ぶことをおすすめします。オフィスチェアは数千円~1万円ほどから購入可能で、高級品になると10万円以上するオフィスチェアもあります。
加湿器・空気清浄機
細菌およびウイルス対策に有効なグッズです。加湿器は湿度が低下する季節に向いており、空気清浄機は季節を問わず効果が見込めます。加湿器、空気清浄機とも、1万円~2万円ほどでオフィス向けの製品が購入可能です。運転コストも1時間当たり1円ほどで。ホコリや花粉などを抑制する効果も見込めます。導入することで自宅の生活環境を継続的に向上できることが加湿器、空気清浄機の特徴です。
ブルーライトカット眼鏡
パソコンやスマホなどの液晶画面を見続けることによる眼精疲労は、ブルーライトカット眼鏡を着用することで軽減できます。ブルーライトカット眼鏡には度が入っていない製品もあるので、使用者の視力に合わせて使い分けることが可能です。製品によってブルーライトのカット率は25~60%ほどまで幅があり、長時間にわたって作業を行う場合は高いカット率の製品がおすすめです。ただし、人によってはメリットがあまり実感できなかったり、逆に疲労がたまりやすくなったりすることがあります。日常的に眼鏡を着用していて違和感がある場合、作業中のみ眼鏡を着用することをおすすめします。
作業を効率化する便利ツール
リモートワークを行ううえで連絡手段の確保やスケジュール管理は課題となりやすいですが、近年はリモートワーク向けのさまざまなシステムツールが提供されています。
Slack
「Slack」はビデオ通話、チャット、ファイル共有などの機能を備えた総合型コミュニケーションツールです。「Slack」内でチャンネルを作成することによって、発言内容を特定のメンバーにのみ届けられる機能を備えています。チャンネルへの参加および退出は任意に可能であり、メールよりも手軽に発言やファイル共有が行えることが特徴です。
1,500種類以上のアプリと連携できるのも「Slack」の強みです。「Slack」のチャット画面から直接他アプリを起動できるので、他アプリへの画面切り替えを行う手間を省けるようになります。
Zoom
「Zoom」はパソコンやタブレットなどからビデオ会議やチャットが行えるコミュニケーションツールです。「Zoom」では最大1,000人までのビデオ会議に対応しているので、大規模なミーティングに1つのアプリで対応できるようになります。ミーティング映像およびチャット内容の記録にも対応しているので、導入することで業務連絡を大幅に効率化できるでしょう。
Googleドキュメント・スプレッドシート
基本無料で文書作成ツールやスプレッドシートを利用できるので、導入することでコスト削減および業務効率化が見込めます。ドキュメント、スプレッドシートとも「GoogleChrome」の拡張機能として利用可能であり、1つのファイルを複数人で同時編集できるので、効率的に業務を行えるようになります。
Googleドライブ
Googleが提供しているサービスで、無料で最大15GBの保存容量を利用できることが特徴です。通信環境が整っていればパソコン、スマートフォン、タブレットのいずれからでもデータのやり取りが行えます。Googleアカウントを所有していれば利用可能なので、すぐに導入できる手軽さも特徴です。
Google Calender
Googleが提供しているサービスで、同社の「Gmail」を始めとした各アプリと連動させることによって日々の予定を一元的に管理できるカレンダーアプリです。リマインダーや同期などの機能も備えているので、無料で導入できるカレンダーアプリとしておすすめです。
Trello
「Trello」はToDoリストやカレンダー、ファイルのやり取りなどが行えるプロジェクト管理ツールです。複数人でスケジュールを共有したり、データを複数の端末で同期したりする機能も備わっています。上記でご紹介した他ツールと併用すれば、大幅な作業効率の向上が見込めるでしょう。
クリエイター業界のテレワーク支援ツール
リモートワークを導入するクリエイター向けの施策として、システムツールを期間限定で無償提供したり、リモートで初期導入支援を実施したりするベンダーがここ数ヶ月で増えつつあります。新しくリモート環境を整備する場合は、導入支援を実施してくれるベンダーを探すことも視野に入れて導入を進めていくと良いでしょう。
まとめ
クリエイターがリモートワークを効率的に実践していくには、通常勤務時よりもスケジュール管理や体調の維持を徹底していく必要があります。当記事で紹介したリモートワーク時の心がけ、そして各種ツールを活かして効率良くリモートワークを実践していきましょう。
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