「人生は20代で決まる」という格言があるように、クリエイターにとっても20代の過ごし方は非常に大切です。
20代と言えば、初めて職業としてのクリエイティブに携わり、新鮮な感覚や感性で「働くこと」を吸収していく時期でもあります。
20代でできるだけ、クリエイターとしての成功体質を築き上げると、その後のキャリアは自然に上昇しやすくなります。
理解力やセンスを磨けば、年齢を重ねるごとに、新しい物事をいち早く吸収し、取り入れるのも上手になります。30代以降に体力や精神力が落ちたとしても、パフォーマンスはむしろ、上がっていくのです。
そこで、今回は、20代クリエイターが、20代のうちにやっておくべきこと、過ごしておく環境に解説していきたいと思います。
多様なコミュニケーション
コミュニケーションを強いられる環境に身を置こう
クリエイターのキャリアを上昇させるなら、コミュニケーションスキルは切っても切り離せません。
例えば、デザイナーから、ディレクター、プロデューサー、会社役員とキャリアアップする場合も、後者ほど、コミュニケーションスキルが求められます。
コミュニケーションとは「何を投げ掛けると、どう感じるのか?」の本質を掴むトレーニングでもあります。
クリエイターは何かをアウトプットして投げ掛け、ターゲットに想定した心地を提供する職業です。
コミュニケーションの本質を掴んでいるクリエイターは、クリエイティブの本質を掴んでいると言えるでしょう。
20代のうちに、多様な個性を持った人、多様なコミュニケーション形態で、自分を溶け込ませていくようにしたいものです。
ワンストップ・クリエイティブ
自分で企画から制作・運用までを一貫して経験しよう
単にディレクターから言われたものを作るクリエイティブだけではハイリスクな時代です。そこで、20代のうちから、自分で企画し、制作し、販売し、運用し、解析し、ブラッシュアップしていくような一貫したクリエイティブプロジェクトを経験していくことは非常に大切です。
自分で名刺をテンプレート化して、フリーランス向けブランディング用に名刺を受注するサービスを作っても良いでしょう。
自分の知識を電子書籍化して様々なプラットフォームで販売させるのも良いです。自分自身で完結できるコンテンツやサービスを展開することができれば、自分のクリエイティブを引き上げるマーケティング能力をどんどん積み上げることができます。
実際に会社の末端クリエイターは、発注を受けたクリエイティブを納品した先の想像が非常に陳腐です。経験したことがないから当然なのですが、作ったものが現実の世界でどのような流れを踏むのかについてイメージできないのです。
しかし、ワンストップでクリエイティブを経験すると、自分自身で商品を作り、その商品が売れ、入金され、顧客からの評価を得て、口コミや紹介でさらに売れたり、広告を出稿したり、レビューを得たり、商品のラインナップを増やして別のターゲットへ訴求したり…とあまりに様々なことを自然に取り入れます。
すると、作ったものがどのような影響を与え得るのかをより的確に想像できるようになります。1つ1つのクリエイティブにより根拠が持てるようになるのです。
ワンストップ・クリエイティブの経験を20代からしていけば、社内クリエイターでも、フリーランスクリエイターでも、自身が経営者になっても、どんなキャリアでも成功しやすくなっていくでしょう。
運動に対してフットワークを軽くしていく
寿命100年時代をアクティブに生きる運動習慣を身に付けよう
クリエイターの仕事は、体力勝負的な側面があります。体力が忍耐力に繋がります。体力が細かいところによりこだわる粘り強さに繋がります。
クリエイティブの仕事とは案件ごとに違うものをアウトプットしていきます。しかも、ゼロから作り上げる仕事です。
脳はそもそもクリエイティブの仕事のような不確実なものを嫌います。そこに体力がなく疲れやすい状態だと、さらにクリエイティブに億劫になるわけです。
年齢を重ねれば重ねるほど体力は減っていく可能性が高くなりますが、20代のうちから運動を取り入れると、体力の低下速度を緩めることができます。
また、運動そのものには酸素のめぐりを良くし、脳の認知機能を高める効果があります。運動慣れしていて、普段からサクッと運動できるような体質になっておくと、クリエイターとしては安定感のあるパフォーマンスを出し続けることができるでしょう。
近接するクリエイティブスキルの学習
スキルの掛け算に長けたクリエイターになろう
20代のうちのは、可能性を増やしておくことも大切です。可能性が2つあれば、1つの可能性が消えたときでも、残りの1つの可能性を高めながら、別の可能性を再構築することができます。
大きな時代の変化に対して、自分のストックや保険が2つ以上持つことが、常に自己投資しながら時代に合わせて生き抜くための秘訣です。
また、各分野どうしを切り離すことはできません。例えば、心理学の分野と料理の分野でも、料理を食べる際のコミュニケーションや席の配置、味覚に関する心理など、分野どうしの知見を掛け算することはできます。
そのため、20代のクリエイターは今の自分の軸になっているスキルや分野に近接するジャンルから新たに学習し続けることをオススメします。
20代のうちにスキルの掛け算をして、自分自身の個性や価値を高めることに慣れておくと、時代の変革の度に自分自身で対応して乗り切ることができます。むしろ、みんなが大きなダメージを背負っている時ほど、大きな輝きを放つことすらできるようになっていきます。
最後に:20代クリエイターのやるべきことは山ほどある
20代の努力でハイリターン得られるクリエイターになろう
以上、20代クリエイターが20代のうちにやるべきことについてお伝えしてきました。今回提案したことを20代でやっておくと、クリエイターとして食いっぱぐれがなくなっていきます。
コミュニケーションの幅もあって、ワンストップでクリエイティブを活かすこともでき、スキルの掛け算で多様な能力を発揮し、体力もあって士気も高い。そんなクリエイターになることができれば、様々なところから声を掛けられ続けます。また、新しいことにチャレンジする際も、吸収力が非常に高く、吸収した知見やスキルを活かす能力も高くなっています。
寿命100年時代を生き抜くことを考えれば、20代のうちにどんどん努力を投資して、パワフルにクリエイティブと向き合ってみると良いでしょう。
ぜひ、20代の努力でハイリターン得られるクリエイターになって、自分も周囲も幸せにしていけるようになってください。