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最近見かけるようになったSDGsとは?デザイナーへの影響も解説
COLUMN 2020.4.14

最近見かけるようになったSDGsとは?デザイナーへの影響も解説

そもそもSDGsとは?

皆さんは、最近チラシやウェブサイトでこのようなマークやロゴを見かけませんか? https://www.unic.or.jp/files/sdg_poster_ja.png

この、SDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字をとったもので、日本語では「持続可能な開発目標」と呼ばれています。SDGsは、2015年9月25日にニューヨークの国際連合にて全会一致で採択された目標です。全会一致は国連が誕生したとき以来、初めてのことでした。

SDGsはアイコンにある17個のゴールとゴールの下に紐づく169のターゲットで構成されています。17のゴールは、1から6は「飢餓や安全な水」などの発展途上国よりの目標、7から12は「エネルギーや経済成長」がテーマで先進国にも関連の強い目標、13から17は「気候変動や海」など地球規模の目標で構成されています。

SDGsの特徴は「全人類共通のゴールである」という事です。そのため、国やNPO団体や一部の問題意識を持った人々だけでなく、企業もこのゴールを目指すことが求められています。

具体的な企業の取り組み

ANA株式会社

関連ページ:全世界で実現するSDGs ~ANAグループのSDGsへの理解・浸透に向けた取り組みをご紹介します~|What’s up? ANA|ANAグループ公式の最新ニュース

客室乗務員、空港係員(*)が「SDGsバッジ」を着用する、国際線機内の映像コンテンツでSDGsの紹介番組を放映する、機内誌でANAグループのSDGsへの取り組みを紹介する、などの啓発活動を実施。

【以下引用】

2019年9月、ニューヨークで初めて開催される「SDGs首脳会合」にあわせ、ANAグループでも以下の取り組みを実施。

(中略)

ANAグループはこれからも、様々な分野での活動を通じ、SDGsの達成と夢にあふれる未来づくりに貢献していきます。

アーバンリサーチ

http://www.urban-research.co.jp/company/sdgs/

アパレル企業ならではのオリジナルロゴを掲げた「3C Clothing Innovation Clean Earth Community Building」を核としたSDGs支援活動を展開。

再生ダウンに関するGreen Down Projectや、地方創生がテーマのJAPAN MADE PROJECT、フルクル (古着リサイクル)など、

  • 資源の有効活用
  • 地球環境負荷の軽減
  • コミュニティの形成

の3テーマに焦点を当てて取り組んでいます。

サンリオ

https://www.unic.or.jp/news_press/info/34846/

代表的キャラクター「ハローキティ」を使用したYouTubeチャンネルに、アミーナ・モハメッド国連副事務総長とハローキティの対談動画など、若者向けのSDGsコンテンツを配信しています。

【以下引用】

ハローキティは2018年9月以来、SDGsの17の目標を日本の視聴者に説明し、SDGs達成に向けて日本で行われている取り組みを紹介する動画をYouTubeチャンネルで積極的に発信してきました。そこから一歩進んで、ハローキティは今後、国連の「クリエイティブ・コミュニティー・アウトリーチ・イニシアティブ」の支援を受けながら、動画の対象範囲を拡大し、全世界のハローキティファン向けにSDGsをテーマとするコンテンツを制作していきます。ハローキティは国連の専門家と話し合ったり、世界の様々な国連プロジェクトを訪問したりする予定です。

なぜ企業が積極的に取り組んでいるのか

・持続可能な地球があってこそビジネスが成り立っている。

製造業であれば、原材料があり、それを加工して、お客様に販売をしています。

では、もしこの地球から原材料がなくなってしまったり、生産できない環境になってしまったりしたらどうでしょうか?そのビジネスは存続不可能になってしまいます。

どのようなビジネスでも地球という資源の基に成り立っていることを我々は忘れてしまいます。持続可能な世界を作ることは企業にとって一番のリスクマネジメントとなるのです。

・人々の消費行動の変化

昨今、オーガニックや自然環境にやさしい商品の人気が高まってきており、消費者もそういった商品を選ぶ事が多くなってきています。もちろん今でも人々の選択行動に価格が占める割合は大きいですが、徐々にそういった価値観が根付いてきています。

また、就職活動などにおいても、社会や環境に対して責任を果たしている企業で働きたいという学生の意識は年々高まっており、そういった人々の意識変化に企業は対応していく必要があります。

・投資家からの支持

ESG投資という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

ESG投資とは、従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資のことを指します。つまり、SDGsが目指す未来に対して積極的な企業に対して投資をするというものです。

世界最大の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、ESG投資を本格的に始めると発表しました。つまり、これからはSDGsに対してしっかり取り組んでいかないと、投資がされないという事です。特に株式上場している企業には大きなインパクトになります。

デザイナーにとっての影響は?

・環境印刷へのシフト

SDGsへの取り組みとして、よく行われているが、紙の削減です。しかし、紙をゼロにすることはまだ現在の社会では難しい事だと思います。そのような中で、より環境にやさしい素材やインクなどを使用した環境印刷が注目を集めています。

最近では木ではなく、石灰石からできる「LIMEX(ライメックス)」という素材が注目を集めております。印刷物を作成するうえで、今後こういった素材を利用することが求められてくるでしょう。

・SDGsを絡めたデザイン

SDGsのロゴは多少のレギュレーションはありますが、自由に使用できます。名刺にSDGsのロゴを入れている企業や団体も増えてきており、今後デザインにSDGsを絡める場面が増えてくるでしょう。

最後に:SDGsは初めての全人類のコミュニケーションデザインでもある。

SDGsの良い点は17個のゴールから成り立つという点です。つまり同じゴールを目指している人々が容易につながり、パートナーシップを築けるのです。SDGsへの取り組みは企業のステークホルダーだけでなく世界に対する発信になります。

今後はこのSDGsに通じた企業のブランディングがさらに重要になってくるでしょう。

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