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良い建築デザインとは何か?その要素と実例を解説!
COLUMN 2020.3.13

良い建築デザインとは何か?その要素と実例を解説!

建築デザインを一言でいうと「建築物の見た目や空間をデザインすること」ですが、その良し悪しによって人に与える印象は大きく変わります。当記事では、良い評価を受けやすい建築デザインに関して、実例を交えながら解説します。

建築デザインとは

建築デザインとは、住居や公共建築物などの外観や居住性、機能性などを総合的にデザインすることを指します。対象の建築物はどういう機能を持っているか、何年ほど使う予定なのかといった要素に応じて、最適な建築デザインは変わってきます。

良い建築デザインに含まれる要素

ここでは、一般的に高い評価を得ている建築デザインが備えている要素を項目ごとに解説します。

コンセプトが明確

設計者の意図や目的が分かりやすい建築物は、高い実用性や強い存在感を備えているものです。例えば窓を南向きに設置することで光を取り入れたり、雪が積もらないように屋根を急角度にしたりするなどがコンセプトとして挙げられます。
良質な建築物を作るうえで、明確なコンセプトを決めるというのは欠かせない過程です。建築家と依頼者がそれぞれ意見を述べることによって、初めて双方のこだわりを反映した建物が作れます。

シンプルで機能的

余分な建材や派手な装飾が使われていない、シンプルな建築物には独特な良さがあります。
例えば四角い居住スペースに三角形の屋根の家は、簡素な見た目ですが居住性が高く、建築コストも抑えやすいので、日本の家屋として用いられやすい形です。
そして、丸太や打ちっ放しのコンクリートなど、素材の質感が強調されている建築物からは、建材が持つ温かみや力強さなどを分かりやすく見て取ることができます。

顧客のニーズに応えている

顧客にとって良い建築デザインを目指すには、当然ながら顧客が提示したニーズに応える必要があります。そして、完成直後だけでなく、長期的に高い機能性を保てる空間を構築することも、良い建築デザインを作るうえで重要な考え方です。長年使用する建築物では、住んでいる間に家族構成が変わることや、家具の種類や量が増減することも考えられます。優れた建築業者は、年月の経過による外装や内装の変化が、家主にとってマイナスの影響を与えないように設計を工夫しています。

革新的な技術を用いている

現代では耐震設計の研究や軽量な建築素材の開発が進んでおり、超高層建築や巨大なドームといった技術力を証明するような建築物が国内外で増えています。
新しい技術を用いた建築デザインを形にすることで、建築デザイナーの技量を対外的に証明できます。もちろん実際に建築できると一番良いですが、中にはほとんどデザインのみを行う建築家もいるようです。
合理性が要求される建築デザインに独創性を取り入れることは困難とされており、目新しく独創的なデザインを作れる建築家は高く評価されやすいといえます。

周辺環境とのバランスが良い

住宅地や商店街などに建物を新築する際には、建てた建築物が周りの環境に溶け込めているか、上手くバランスが取れているかが重要になります。
周辺環境に配慮した建築デザインの一例として、一部の観光地では建物の高さに上限が設けられていたり、使える色が制限されていたりします。そこで、高さや色合いを揃えることで地域の景観を保つ効果が得られます。
自然環境の中に家を建てる場合、周囲にある森林を極力残すように意識して建築することで、自然と調和した建築デザインの家を建てられます。光合成による二酸化炭素削減が見込めるので、緑化された家はエコロジーで機能的です。

良い建築デザインの例

ここでは、良い建築デザインとして多方面から評価されている建築物と、その特徴を紹介します。

国立新美術館

国立新美術館は国内最大級の展示スペースを持つ美術館であり、正面入口は全面的に波型ガラスのカーテンウォールで覆われているのが特徴的な建物です。1階ロビーの天井高は21.6メートルに及んでおり、美術館周辺に植栽された木々を館内から見渡せます。
国内外で多数の美術館を設計した黒川紀章氏が生前最後に設計した美術館であり、近代的な耐震施工や地下鉄直通の連絡通路といった安全性、利便性が確保されている建築デザインとなっています。

東京文化会館

東京文化会館は、モダニズム建築家の前川國男氏が設計した音楽ホールです。外壁部分はコンクリートが多用されており、力強い印象がある建築デザインとなっています。建物内部にもコンクリートの柱が立ち並びますが、どの柱も角が丸く削られているので見る人に柔らかい印象を与える建築物です。
そして5階建ての大ホールは客席数と天井の高さが印象的で、「奇跡の音響空間」として有名です。

表参道ヒルズ

表参道ヒルズは、建築家の安藤忠雄氏が設計した文化商業施設です。関東大震災後から現存する旧同潤会青山アパートの建替え事業も兼ねられており、表参道の景観や立地を活かしている優れた建築デザインだといえます。
特筆する点として、景観を保つためにケヤキ並木とアパートの高さを揃えるという課題を、アパートの半分以上を地下に埋設することで解決しています。さらに、表参道の街並みを活かした建築物になるように、表参道の坂とほとんど同じ勾配を持つスパイラルスロープが施設内部を横断しています。

梅田スカイビル

梅田スカイビルは、建築家の原広司氏が設計した超高層ビルです。もっとも特徴的なポイントは2棟のビルがブリッジで接続されており、高さ170メートルの風が吹き付ける場所に出られることです。
ビル2棟を連絡通路で繋ぐという発想は、高層ビルから脱出する映画を原氏が見たからだというエピソードが元になっています。実際に、最上階と22階には避難用のブリッジが建設されています。
当時における最先端の工法が用いられており、明確なコンセプトを持って災害に強いビルを造ったことから、梅田スカイビルは優れた建築デザインのひとつだといえます。

House N

House Nは、建築家の藤本壮介氏が設計した住宅です。3層の入れ子構造になっている住宅であり、外から見ると大きく開いた穴から室内が見渡せそうな構造になっています。
しかし、実際には外から生活空間は見えないように外壁の配置が工夫されており、建物がすべて白色で統一されていることもあって、見る人に不思議な印象を与える住宅です。
住宅のオーナーからは非常に住み心地が良い住宅だと評価されており、建築家のコンセプトをはっきり打ち出しながらオーナーから好評を得ていることから、House Nは優れた建築デザインのひとつだといえます。

金沢21世紀美術館

金沢21世紀美術館は、妹島和世氏と西沢立衛氏が建築家ユニット「SANAA(サナア)」として建築デザインを手がけた建築物です。外壁にはガラスのアートサークルが採用されており、美術館と市街地が一体化しているような印象を周囲に与えています。
金沢21世紀美術館のコンセプトには、訪問客に対して「出会いと開放感」を演出することが含まれています。実際に美術館を訪れた人たちは透明感がある建物の中で展示物を観覧したり、カフェレストランで一息ついたりできます。
石川市民と連携して地元文化を21世紀に伝えていくことが建築目的の一つとなっているので、気軽に訪れられる美術館を目指した建築デザインとなっています。

まとめ

どのような要素を兼ね備えているかは建築物によって異なるものですが、世間で高い評価を得ている建築デザインは、いずれも明確なコンセプトをもって製作されています。当記事で紹介した評価基準や実例をもとに、自分が良いと思う建築デザインを見つけてみましょう。

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