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プロダクトデザイナーとインダストリアルデザイナーの違い
COLUMN 2019.7.30

プロダクトデザイナーとインダストリアルデザイナーの違い

みなさんは、プロダクトデザイナーとインダストリアルデザイナーの違いを説明できますか?

プロダクトデザイナー、インダストリアルデザイナーともに「ものづくりをデザインする」イメージがありませんか?

そのため、プロダクトデザイナーとインダストリアルデザイナーの明確な違いが分からない方も多いと思います。

一言に「ものづくり」と言っても非常に多岐に渡りますよね。食器、文房具、机、椅子、オブジェ、スマホ、スマホケース、自動車、飛行機など、目に映る「ものである限り」デザインの対象となることが理解できると思います。

明確な正解は各々で良いと思いますが、この記事では、プロダクトデザイナーとインダストリアルデザイナーの違いについて、1つの考え方・解をお伝えしていきたいと思います。

プロダクトデザイナーは物体デザイナー、インダストリアルデザイナーは工業デザイナー

プロダクトデザイナーはインダストリアルデザイナーを内包する

「プロダクト=product」を直訳すると「製品」「産物」、つまり「物」です。

一方、「インダストリアル=industrial」は直訳で「工業用」を意味します。

プロダクトデザイナーは物体デザイナー、インダストリアルデザイナーは工業デザイナーと言えます。

インダストリアルデザイナーは、工業色が強いプロダクトデザインの案件を多く担う人達が名乗ったり、周囲から解釈されたりする職と言えます。

工業製品、機械製品、家電製品、医療機器、業務機器がインダストリアルデザイナーの網羅する範囲です。

自動車メーカー、家電メーカーなどは、工業分野の製品(プロダクト)を「maker=商品をメイキングする」ため、インダストリアルデザインが必要となっていくでしょう。

プロダクトデザイナーは「抽象的」、インダストリアルデザイナーは「壮大的」である

プロダクトの規模感に違いがある

プロダクトデザイナーは、手のひらサイズ感のある「ものづくり」を扱っているような印象を持つように思います。デザインされたプロダクトを大量に見る機会をイメージしてください。

プロダクトデザインは、スーパーなど日常で過ごす場所で、一気に大量に手に取ったり、目に触れたりすることができるからです。

逆にインダストリアルデザイナーは、自動車や飛行機、とにかく大きなものを作るようなイメージがあります。

工業系のほうが複雑で大きなものを作る機会がある印象を持っているからでしょう。

プロダクトデザイナーは「グラフィック寄り」、インダストリアルデザイナーは「3D寄り」

デザインの関わり方に違いがある

たとえば、商品の「パッケージ」がそうでしょう。ここで面白いのが、商品のパッケージの表紙のデザインは「グラフィックデザイナー」が携わることになります。

逆に「グラフィックデザイナー」が、商品パッケージ印刷の知識に深ければ、グラフィックデザイナーを名乗りながら、表紙だけでなく、商品パッケージデザイン全体を担うこともあるでしょう。

印刷が可能なプロダクトは、印刷技術を上手く使うスキルがあれば、事足りることがあり、現在は3Dプリントも手軽に行えます。

その点、インダストリアルデザイナーは立体感が強いプロダクトを扱っているイメージがあります。

立体感を作ることに複雑さが増せば増すほど、プロダクトデザイナーも、インダストリアルデザイナーも、自身の腕の見せ所です。

プロダクトデザイナーは「単品」も作り、インダストリアルデザイナーは「量産品」を作る

アート性の強い単品か利便性の高い量産品か

映画で使う美術品や施設で飾る観賞用のオブジェなど、クリエイティブ性の高い単品を作るのもプロダクトデザインの範囲で、木の範囲でデザイナーを引き受けた場合には、プロダクトデザイナーと解釈されるでしょう。

インダストリアルデザイナーは、工業製品、機械製品、家電製品、医療機器など、利便性の高い量産品をデザインするイメージですね(ものによっては、量産しない場合もあるでしょう)。

プロダクトデザイナーは「デザイナー寄り」、インダストリアルデザイナーは「エンジニア寄り」

デザインに隣接する知識やノウハウに関わり方に違いがある

これはWebデザインの世界で「フロントエンジニア」という言葉が登場したことに似ている部分だと言えます。デザインを独立したジャンルとして扱えないデザインジャンルがあるということです。

それゆえに、純粋なプロダクトをデザインする際に、デザイン以外の知識やスキルが求められることが多くなりがちなのがインダストリアルデザインかもしれません。それは、前述したように、インダストリアルデザインのほうが、壮大であり、それだけ網羅すべきデザイン以外の知識やスキルが必要な傾向が高いためです。

最後に:職業名は本質を熟慮する機会を与えてくれる

様々な製品をデザインされた造形物として捉えてみる

以上、プロダクトデザイナーとインダストリアルデザイナーの違いについてお伝えしてきました。正直、職業名の違いに関しては、気にする必要はないと感じています。しかしながら、職業名を周りの人がどう捉えているのかを振り返ることは、とても良いセンスを磨く機会に繋がります。

「万物」という言葉がありますが、その「万物」をビジネスとして生みだす際のデザインをするのが、プロダクトデザイナーであり、工業用の「万物」のデザインをする人においては、インダストリアルデザイナーと呼ばれるわけです。

なので、これから細分化、多様化した職業名が現れてくるでしょう。

ぜひ、今まで何気なく見ていたり、使っていたりしていた製品を「デザインされた造形物」という観点から捉えてみてください。

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