クリエイターとSNS:クリエイターはSNSで積極的な発信を行うべきなのか?
個人が手軽に情報発信できるようになった今の時代は、「個の時代」「個人の時代」とも言われています。
クリエイターの中には「自分ももっと発信したほうがいいんだろうか?」と悩んでいる人もいるかもしれません。
そこで、今回は「クリエイターはSNSで積極的な発信を行うべきなのか?」というテーマを様々な観点から掘り下げていきたいと思います。
クリエイターがSNSで発信すれば、様々なオファーを得られる可能性が高まる
インフルエンサーにならずとも、たくさんの引き合いを得られる
クリエイターがSNSで積極的にコンテンツや作品をアップすれば、日本ならず世界から様々なオファーを得られる可能性が高まります。
・SNS発信のおかげで、転職オファーが来る
・SNS発信のおかげで、本の出版が決まる
・SNS発信のおかげで、絵が購入してもらえる
・SNS発信のおかげで、作ったキャラのグッズ化が決まる
・SNS発信のおかげで、有名人がシェアして人気を博す
SNSで自分が作ったコンテンツが話題になれば、そのままクリエイターのキャリアが順風満帆に流れていくケースもあります。
特に社内で停滞的な評価に収まっているサラリーマンクリエイターは、SNSより一発逆転も有り得ます。
SNSでの評価を社内に持ち込んでプレゼンすれば、ポジションが変わり、昇給を得られる可能性もあります。
フォロワーが増えれば、影響力を持つことができ、それだけでビジネス的な価値を生みますが、インフルエンサーにならずとも、ハッシュタグ検索に引っ掛かり、オファーが得られることもあります。
個人で影響力を持つためにSNS利用を推奨するビジネス書などもありますが、単に「きっかけを増やす」というような気持ちでやってみると、プレッシャーをあまり感じずに済むかもしれません。
SNSと相性が良いクリエイティブ分野とは
こんなクリエイターならSNSで積極的な発信をするべき
SNSと相性の良いクリエイティブジャンルは、キャッチ―で分かりやすいものです。エンタメ性の高いものは喜ばれるでしょう。
また、エッジが効いたもの、機転が利いたものもバズの要素を持っているので相性が良いです。
・キャラクターの一枚イラストネタ
・エッセイマンガ
・切れ味のある名言
・海外向けにアレンジした水墨画
・モノ申す動画
・下から見ると違う絵に見えるイラスト
コンテンツとして楽しめる要素があるものを作りたいクリエイターは、SNSを行うと、とても相性が良いと言えます。
クリエイターの仕事は、会社員の場合は、クライアントワークか自社コンテンツのどちらかが主だと思います。
そのため、自分自身でコンテンツを運営する機会をSNSに持つことは、本人がやりたいことであれば、とても充実したクリエイター人生を象ってくれるでしょう。
クリエイターがSNSにこだわることで、SNSで疲弊する可能性もある
SNSは単に一つの選択でしかない
SNS至上主義とも言える時代ですし、SNS著名人を目指すクリエイターを増えているでしょう。
パラレルキャリア時代ですし、複業(副業)を円滑に行うツールとして、SNSは最適な側面もあります。
しかし、クリエイターにとって一つの選択でしかありません。
フォロワー増を目指したSNS権威主義は、大きなメンタルコストが掛かります。
影響力が増すということは、同時に、負の反応を受ける確率も高まることを意味します。炎上、アンチという言葉があるように、SNSによって思いもよらぬストレスも増えていきます。
SNSにはSNS上の独自の常識やスタイルがあります。その常識やスタイルが、自分自身の社会人としての哲学にフィットしていないと感じれば、別にする必要はないんです。
クリエイター最大の魅力はパフォーマンスで訴求できることになる
著名でなくても、クリエイティブの力のみでダイレクトに生きていける
クリエイターは、クリエイティブの力をきちんと理解してもらえれば、SNSに傾倒することなく、良い仕事に出会い続けることができます。
クリエイターはタレントでも、アーティストでもありません。クリエイティブスキルを持ったビジネスパーソンです。
ファンを作る必要はないんです。つまり、SNSは絶対に必要なわけではないのです。
クリエイターがSNSで影響力を持っていること、ファンが多いことは、付加価値でしかありません。
クリエイターは本来の価値だけで勝負できる市場だということを知ったうえで、自分自身に合ったSNSとの距離感を掴んでいくのがベストでしょう。
クリエイターにはSNSだけじゃなく、ブログやホワイトペーパー戦略もある
SNS以外にも情報発信手段はたくさんある
膨大で詳細なノウハウを書くことが好きであれば、独自ドメインでブログを作るほうが、情報発信としては相性が良いでしょう。
詳細な情報配信は、それだけニッチで熱いマッチングを可能にします。
また、「無料教材」のようなホワイトペーパーを作り、メルマガやLINE@のリストを増やす戦略もありあす。
デザイナーが自分の転職をしたい業界へ向け、Web担当者向けの「Webサイト運営で失敗しない方法」を教材レベルに仕上げれば、その業界のコネクションを増やすこともできます。
クリエイターがSNSに捕らわれる必要はないんです。
最後に:クリエイターとSNSはこれからも密接に関係していく
クリエイターとしての自分の美学や哲学と常に向き合おう
以上、クリエイターはSNSを積極的に使うべきかどうかについて、様々な考え方を提示してきました。
SNSはメディアの一つです。メディアはコンテンツを配信する場所です。そして、クリエイターの重要な仕事の一つがコンテンツを作ることです。
そのため、SNSを自分自身が使う使わないに関わらず、クリエイターである以上、SNSはクリエイターにとって密接な関係を持っていきます。
SNSに関わらず、時代がスピーディーに展開しているので、私たちは自分を見失いがちです。
クリエイターとしての自分の美学や哲学と常に向き合って、自分が常に最適な選択を取れるようにしていきましょう。
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