ハラスメントリスクを下げるためにやるべき3つの行動
自分に意識がなくても、自然に与えてしまうリスクをはらんでいるのが「ハラスメント」。
ハラスメントは、完全に受け手の意識に委ねられます。地雷を踏まないように丁寧に歩いても、地雷を踏んでしまう可能性は常にあるのです。
どんな人と接しても、不快感を与えずに、むしろ、踏み込むことを心地よく感じてもらうコミュニケーションが取れるとしたらどうでしょうか?
ビジネスの現場で大きな価値を持った人材になるでしょう。
そのためには、自分の資質や雰囲気をハラスメントとなるべく交わらないようにシフトチェンジする必要があります。
そこで、今回はハラスメントリスクを下げるためにやるべき行動について解説していきたいと思います。
行動1:清潔感を徹底的にブラッシュアップする
同じ行動でも清潔感で印象は恐ろしいほど変わる
清潔感は多くの人が思っている以上に重要な要素です。清潔感とは
絶えず行われる視覚のコミュニケーション」です。
あなたの清潔感は、しっかり、相手にコミュニケーションを毎秒毎秒取っているわけです。
そのため、清潔感に力を入れていないビジネスパーソンはかなり損をするばかりか、普通の問いかけすらも、ハラスメントと受け取られる可能性があります。
髪質、整髪(ヘアスタイル)、肌質、唇、口臭、体臭、服のサイズ感、服のしわ、爪、指・手、姿勢など、ブラッシュアップできるところは、徹底してブラッシュアップするべきです。
清潔感を徹底的にブラッシュアップするだけで、相手は警戒心レベルを下げてくれます。警戒心を下げるということは、以後、本音を開示してくれる可能性がより高くなることを意味します。
そのため、清潔感の高い人は、ハラスメントリスクを大きく下げるだけでなく、深い関係へスピーディーにたどり着く確率を高めていきます。
行動2:利害関係のない話題で、相手の価値観をたくさん聞く
価値観を開示している相手にはハラスメントを感じにくくなる
家族や恋人では大丈夫な会話でも、上司や同僚がダメなのは、極論、「相手に心を大きく開いていない」からです。
もっと正確に言えば、「心を開くには心地が悪いと感じてしまう」からです。
そのためには、普段から相手の本音を引き出す必要があります。しかし、いきなり呼び出して、深い価値観を引き出そうとしても、職場の人間はかなり警戒するでしょう。
ポイントは、相手と利害関係のない話題で日常的に会話をすることです。
相手のことを直接聞くのではなく、ある話題を通して、相手の価値観を聞くことを心掛けてください。
例えば、あるネットニュースで特集されている人物を持ち出して、「鈴木的に、こういう人物って好きなほう?嫌いなほう?」と聞くだけでも良いでしょう。
相手が「想うところ」があれば、自然に相手の会話量は増えていきます。この時点で、相手は幾分か本音を開示しています。
こうした本音を開示するコミュニケーションを取ることが日常的になれば、間違って相手に踏み込んだとしても、相手は居心地の悪さを感じずに、普通に会話を楽しんでくれるようになります。
お互いが深い部分を開示することに必然性を感じているからです。
本音の開示性を高めるには、自分たちも本音を開示する必要があります。
利害関係のない話題で、相手の価値観をたくさん聞くだけでなく、自分も本音を語ることを増やしてください。
行動3:私人として敬意を持たれるポイントを作る
人間として尊敬される要素を増やせば、ハラスメントリスクは大きく下がる
仕事ができても、立場が上でも、私人(仕事を度外視した一般人)として見た際に、敬意のポイントが少なすぎると、ハラスメントリスクは一気に高まります。
社会人と私人の評価に乖離が激しい場合は、何を言ってもハラスメントに感じるでしょう。
そのため、私人として敬意を持たれるポイントを作ることはとても大切です。
理解力がある、エスコート力がある、親切である、本音で寄り添ってくる、そういった人間としての素晴らしさを持っているかどうかはとても大事です。
私人としての理解力があることが分かっているからこそ、職場で喝を入れた際に、それが「喝」だと明確に相手は分かるのです。むしろ、「自分たちのために無理して演技してるなー」くらいに思ってくれるはずです。
最後に:クリエイターも幅広いコミュニケーションを積み上げていこう
多くの人に多様に関われるクリエイターは時代を問わず強い
以上、ハラスメントリスクを下げるためにやるべき行動を解説してきました。
今回紹介した行動を取るだけで、ハラスメントリスクを大きく下げるばかりか、相手の心を打つコミュ力に溢れた人材へ駆け上がることすら可能になります。
クリエイターのクリエイティブ能力にはコミュニケーション力が絶えず関係してきます。なぜなら、クリエイティブな能力を発揮する機会は、人が与えてくれるからです。特に企業内クリエイターの場合も、人と人の関係の中で、自分の力を発揮する必要があります。
プラットフォームにコンテンツを投下して、販売収益や広告収益のみで稼ぐとしても、人の気持ちを根本的に理解している必要があります。
クリエイティブなパフォーマンスは、究極、人のことをきちんと理解しているかどうか、だとも言えるでしょう。
ぜひ、クリエイターの皆さんも、幅広いコミュニケーションを積み上げて、多くの人に多様に関われる力を日々磨いていってください。
▼関連記事
・仕事ができるクリエイターに求められる10のコミュニケーション能力
・人心掌握!社内で好かれるクリエイターの特徴
・自分らしく働くとは?自分らしい働き方を手に入れる方法