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テキストコンテンツはもう衰退!?それでも、テキストが強い5つの理由
COLUMN 2019.11.18

テキストコンテンツはもう衰退!?それでも、テキストが強い5つの理由


Youtube動画やInstagramストーリーズ動画を始め、動画コンテンツの市場の注目が高まり続けています。株式会社サイバーエージェントが発表した「国内動画広告の市場動向調査」は、2018年の動画広告市場は2020年には2,900億円、2022年には4,187億円、2024年には4,957億円に達する見込みとしています。

2018年の動画広告市場全体の85%がスマートフォン動画広告であることから、5G時代の到来でさらに市場が加速することも予測されています。

こうした世の中の流れから、「もうテキストコンテンツは古い」という意見を持つクリエイターもいるかもしれません。コンテンツは今、「動画至上主義」と言って過言ではありません。

しかし、テキストコンテンツには依然として大きな魅力があります。時代がどんなに進んでも、テキストコンテンツを活用し続けたほうがいい企業も存在します。また、動画でなくテキストのほうを好むユーザも存在します。

そこで今回は、テキストコンテンツの強みを解説していきたいと思います。

強み1:テキストは「専門性」と相性が良い

主体的に深く取り組む人にテキストコンテンツは喜ばれる

動画はキャッチーな情報をグラフィカルに伝えることができます。不特定多数に向けて、「分かりやすく伝える」、「丁寧に教える」といった際に、動画は非常に相性が良いです。初心者向けのコンテンツと動画は相性が良いです。

しかし、既に一定の知見や専門性やスキルを備えている人には、動画教材のスピード感は「遅い」と感じることもあるでしょう。そのため、動画で学ぶことのスピード感にじれったさを感じ離脱するかもしれません。

専門家が喋る動画においても、コンテンツ需要を相手の喋りにシンクロしなければいけません。もちろん、2倍速、3倍速で聞くこともできますし、早く送りもできますが、コンテンツはいたって受動的です。

一方、テキストコンテンツは膨大で豊富なコンテンツを入れ込んで、後は相手の学び方に託すことができます。目次リンクを付けて情報を選ばせたり、本人がページ内検索ショートカットキーで任意の文字を探したりすることもできます。

主体的かつ専門的に取り組む人は「テキストの膨大さ」や「テキストの自由度」に大きな価値を感じるのです。

このことから言えるのは、B to B向けの専門性の高いフロントエンドを「高いコストを払って制作した動画教材」ではなく、「閲覧の主体性が高いPDF教材」にしたほうが良いことも考えられます。

強み2:斜陽と思われているからこそ独壇場になれる

テキストに取り組むライバルが減れば、逆にチャンスになる

テキストコンテンツで言えば、2012年頃から2016年頃にブームとなったのがオウンドメディアです。その後、有名オウンドメディアが大きな社会問題となり、2018年の検索アップデートで、大きくPV数を落としたメディアが相次ぎました。

検索のアルゴリズムが変わった結果、これまでのクオリティでは通用しなくなったわけです。しかしながら、以前から「ユーザに寄り添う」本質的なコンテンツを作っているメディアは一定の価値を出し続けています。

テキストコンテンツは動画コンテンツに比べて既に成熟しています。超えるべきハードルが高くなっていますが、それを超えていき、さらに価値を与えるコンテンツを作ることができれば、それを他社(他者)が追従するのはより難しくなります。大量にコンテンツを配信するのではなく、質を重視して1記事1記事力を入れていくスタイルが重要になります。

動画コンテンツは、まだまだこれから成熟していく分野であり、作ったコンテンツの価値が時代によって意味を持たなくなる、後発のコンテンツに価値を追い越されるといったことも起こりやすいと言えます。

また、動画コンテンツに比べて、テキストコンテンツは正直「地味」と感じるかもしれません。メディアで自己承認欲求を満たすことが当たり前な時代に、テキストコンテンツは地味で、クリエイター側も動画に注力していくかもしれません。すると、テキストコンテンツは地味ですが、深く取り組みば、見返りのある場所となっていく可能性が高くなります。

強み3:流れや全体像がテキストのほうが掴みやすいケースもある

テキストのほうが動画よりもグラフィカルなことがある

歴史のストーリーを掴むなら、動画にしたほうが分かりやすいかもしれません。当時の様子をドラマにしたコンテンツはとても分かりやすいです。

しかし、流れや全体像が複雑になれば、テキスト、しかも、デジタルではなく、実際に印刷されたものがまだまだ強いかもしれません。「辞典」「図鑑」「地図」などがそうしたケースに該当します。

動画の中に納まらない、印刷して広げてみるほどの情報量の年表や図表であれば、テキストで1枚にしたときに始めて俯瞰して閲覧することができます。動画で時間を追うごとに1つずつ説明されるコンテンツでは得られない「全体的な把握」に優れていて、「全体像」という意味では、テキストのほうがグラフィカルなこともあるのです。

また、「あるワード」を詳細に掘り下げようとするとき、動画に頼る人もいれば、Wikipediaなどの「事典系」のテキストメディアに頼る人もいるでしょう。辞書的な情報需要はまだまだテキストコンテンツのほうが相性を感じるかもしれません。

用語解説などのメディアを作る場合は、テキストで意味を説明しながら、動画はごく短めでコストを下げたものを作るなどするのもいいかもしれません。

最後に:トレンドだけではなく本質に沿うことも大切

一度作ったものが永続的な資産になるように心掛けよう

コンテンツ作りの価値観や哲学は人それぞれです。今回は動画市場の規模が大きくなり、動画至上主義が高まる中で、テキストコンテンツの可能性や魅力を掘り下げてきました。

至極シンプルな「小説」というコンテンツは、未だに本屋で輝きを放っていますよね。テキストも動画も上手に活用し、一度作ったものが企業の資産になるようにしていきたいですよね。

例えば、一度作ったホワイトペーパーで、新規リードを10年以上も獲得し続けていて、主要なマーケティング手法になっていれば、そのテキストコンテンツは、あらゆる動画コンテンツより価値を持っていると言えるかもしれません。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。

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