厳選:クリエイターの転職におすすめの資格とは?
クリエイターが他の資格を取ると転職に有利になる理由
クリエイターの職業はそのものが専門職であるため、他の資格は必要ない方もいるかもしれません。資格よりも実際の専門性がいかに身に付いているのか、この問題が重要なのは変わりありません。
しかしながら、クリエイターの本職以外の資格を取ることで、クリエイターとのスキルの掛け算になるばかりか、第三者への分かりやすいブランディング効果をもたらしてくれます。
転職活動でも自分の魅力的な個性が短時間でキャッチーに伝わりやすくなるので、マッチする企業に合格しやすくなります。
クリエイターの転職に有利な資格のポイント
自分のクリエイティブ業務に関与する期待値のある資格であれば、スキルは掛け算になります。自分の興味のあるジャンルや掘り下げたい事柄に関する資格を選んで、クリエイティブに巻き込み、キャリアとして落とし込むのも良いでしょう。
今回は、より一般的に多くのクリエイターの転職に好影響を与えてくれるであろう資格をピックアップし、その資格がどう活かされるのかをお伝えしていきたいと思います。
有利な資格1.TOEFL、ビジネス翻訳資格、観光英語検定
英語資格が有利なのは言うまでもありませんが、クリエイティブに結びつくという観点からTOEFL、ビジネス翻訳資格、観光英語検定の3つをピックアップしました。
インバウンド系のコンテンツ、もしくは、海外進出した際のコンテンツをクリエイティブする際に、上記の資格は大いに役に立ちます。
まず、TOEFLですが、ポイントは、「ライティング」のセクションがある点です。ライティングはクリエティブなアウトプットに繋がる点において、リスニングやスピーキングよりも、クリエイターとしての個性を輝かしてくれます。
また、「英語を聞き取れるようになりたい!」「英語を話せるようになりたい!」と思っていても、「クリエティブな英語ライティングがしたい!」と口にする人はぐっと減る気がしませんか?それだけ身に付けると強いと感じています。
次に、ビジネス翻訳資格ですが、この資格は日本翻訳協会が実施している資格で、1級の難易度はTOEICや英検で高得点でも難しいとされています。自動翻訳の制度も高まっていますが、自分のクリエティブな思考と外国語を結び付けるには、ある程度の翻訳スキルとリテラシーが必要です。海外のコンテンツを分かりやすく日本語にして、独自のデザインを入れることも可能ですよね。
観光英語検定は、全国語学ビジネス観光教育協会が主催する資格です。完全にインバウンド向けコンテンツのアウトプット力が高まりますよね。海外から日本に訪れる人々へ影響を与えられるクリエィティブな力がより高まります。
有利な資格2.ファイナンシャル・プランナー
家族構成、収入・支出の構成、資産、負債、保険などあらゆる視点から、個人の資金計画を立てるのがファイナンシャル・プランナーです。
これって言ってみれば、個人のあらゆる生活に関する知見を高めてくれる資格です。クリエイティブな活動をする際に、ターゲットの適切なニーズを拾い上げるセンスが身に付くと思いませんか?
個人の生活に根差した資格なので、全ての分野をファイナンシャル・プランナーな目線で切り取ることで、新たな発見が得られることもあるでしょう。コンテンツを作る際も、ファイナンシャル・プランナーで培ったリテラシーが活きることは非常に多く、とても役に立つ資格と言えます。
有利な資格3.メンタルヘルス・マネジメント検定試験
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、大阪商工会議所主催の資格です。
自らのストレスの状況・状態を把握しケアするセルフケアコース(Ⅲ種)、部門内、上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進ラインケアコース(Ⅱ種)、自社の人事戦略・方針を踏まえたうえメンタルケアするマスターコース(I種)があります。
資格を取れば、仕事に対するセルフマネジメント能力が高まるばかりか、他の社員のメンタルをケアできる人材になります。世代間コミュニケーションが難しい時代だからこそ、仕事仲間のメンタルケアに長けた人材はやはり大きな戦力になります。
また、メンタルはすべての物事において言えます。メンタルヘルスだけでなく、心理学系の視覚も同じです。詳しくなれば、あらゆる環境で生じ得るメンタルの問題を切り取るリテラシーが高くなります。
世の中の多くのコンテンツは、メンタルや人間心理と切り離せません。メンタル系の資格を持つことによって、あらゆるジャンルでのアウトプット能力も自然と底上げされていきます。
有利な資格4.基本情報技術者試験(FE)
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構が主催する資格で国家資格です。合格すれば、「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」として認められます。
合格率も20%前後の資格です。システムエンジニアのような方の登竜門的な資格ですが、あらゆる分野のクリエイターが取ることをおすすめします。
というのは、IT系業務というのは、非常に細かく入り組んだプロジェクトに対するリテラシーが身に付くからです。これは、クリエイターが、自分自身のプロジェクトに携わるときに大いに役に立ちます。実際の資格の内容をずっと覚えているかどうかというより、実際に取るまでに勉強したことによって培われたものが大事です。
有利な資格5.健康系の資格
「寿命100年時代」「LIFE SHIT」「ワークライフバランス」「QOL」などと言われる時代、やはり食や健康に関する専門知識は、クリエイティブな活かしどころが満載です。食育、スポーツトレーナー、食生活アドバイザーなど、民間の資格もたくさんあります。
食や健康はこれからも、多くの人が注目し続ける話題で、コンテンツとしてのニーズはずっと高まっていくと言えます。自分が専門的な知識を持って、クリエティブな表現ができると、転職でもかなり重宝されるでしょう。
参考記事:寿命100年時代にクリエイターはどう生きるべきか?
有利な資格6.カラーコーディネーター、色彩検定
カラーコーディネーターは東京商工会議所主催の検定で、色彩検定は、公益社団法人 色彩検定協会です。
業種にもよりますが、クリエティブと色は切っても切れない縁があります。色により詳しくなれば、クリエィティブの直接的なスキルを引き上げてくれます。
そして、カラーコーディネーターも色彩検定も取るなら1級の一択です。というのも、2級以下はマークシートで、正直難易度も難しくありません。マークシート式の悪い点は、公式教材を読み込んでいれば、なんとなくで解けるという点にあります。これでは、資格は取っても、自分で手に取るように扱えるレベルになっていないなんてことがあります。
記述式がしっかりと含まれた1級を選択してください。
最後に:資格は合格よりもプロセス
以上、クリエイターの転職におすすめの資格をご紹介させて頂きました。正直、資格取得はプロセスがかなり重要です。先ほどマークシート形式はオススメしないことを述べましたが、スキルにならない資格は取る必要はないと感じています。
その点、実技や記述が必ずあるもの選んで下さい。知識とは出し引きができて、始めて自在に取り扱えるものとなります。そして、資格取得は合格することよりもプロセスが重要です。
実際に資格を取れなくても、しっかりとした知見が身に付いていれば、それはごく自然に自分の仕事と結びついていきます。例えば、合格はしなかったものの、そのジャンルの知的好奇心が高まり、関連書籍を読書する習慣が身に付き、そのジャンルについてサクサクとライティングできるようになった、という流れが起これば、そのエピソードだけで、転職企業への強いアピール材料になるでしょう。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
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