せっかく仕事が好きなのに、会社に嫌悪感を抱いたままだと、もやもやした気持ちになりますよね。
そこで、今回は、「仕事が好き」でも「会社が嫌い」になった場合の対処法について掘り下げていきたいと思います。
対処法1:仕事の何が好きなのかを把握する
仕事を会社から切り離して分析する
まずは、仕事において何が満たされていれば、自分は自分の働き方に納得できるのかをイメージしましょう。
仕事の中で「これだけは譲れないもの」をピックアップしていくのです。
・中小企業よりも大手企業のディレクションが好き
・コーポレートサイトではなく、Webサービスのディレクションが好き
・プランニングから立ち会えるディレクションが好き
そういた仕事における「好き」をひたすら探していきます。
また、既存の会社での仕事を切り離して、「もしも、こんな風な仕事でも、好きになれそう!」というものを探していきましょう。
仕事の中での「好きな部分」は、あなたが本来純粋に楽しめる部分になります。
対処法2:会社の何が嫌いなのかを分析する
仕事を会社から切り離して分析する
次は会社の「嫌いな部分」をとことん可視化していきます。会社の制度が嫌いなのか、上司が嫌いなのか、風土が嫌いなのか、とにかく羅列していきましょう。
同僚や上司のモチベーションが低く、好きな仕事に全力で振り切っている自分が浮いた存在になっていて、職場へ行くことが億劫になっているというケースもあるでしょう。
仕事を遂行するのは大好きだけど、社内独自のチェックシステムに対して、「もっとこうすればいいのに!」と苛立っているようなケースもあるでしょう。
とにかく少しでもネガティブな要素を書き出して、自分自身でより明確に理解していくようにするのです。
対処法3:なぜ会社が嫌いなのか本質を見極める
嫌いな感情は修復できるのかをイメージする
嫌いという感情は様々な要素によって構成されます。例えば、単にこれまで積み重ねてきた人生や価値観や行動体質と、会社の仕組みがミスマッチを起こして、自己否定感を募らせているのかもしれません。
そのミスマッチは、あなたが会社の制度に寛容的になれば、いずれなくなります。すると、会社に対する嫌悪感もなくなっていくでしょう。
不慣れや未知に由来する嫌悪感は、自分の事情によるものなので、自己研磨することで、その嫌悪感はなくなります。
しかし、将来変えられそうにない盤石な要素に対する嫌悪感については、絶望を付随するため、あなたはずっとそこに留まるのはつらくなってしまうかもしれません。
また、「嫌い」という感情は常に成長のチャンスでもあります。嫌いだからこそ、嫌いな要素に真っ向から立ち向かうのも良いでしょう。もしくは、嫌いだからこそ、好きになる工夫を施してみるのも良いでしょう。嫌いという要素に対して、多面的なアプローチを仕掛けることで、未来のあなたはより柔軟な対応力を身に付けていると言えます。
対処法4:現在と短中長期のキャリアパスを照らし合わせる
仕事は好きで会社が嫌いな状態をいかに続けるべきか、ビジョンを決める
現在の状況と、短期的な願望、中長期的な目標を擦り合わせていきます。点が線になるイメージを持つことができれば、今の状態はあながち間違いじゃないと言えます。
しかしながら、今の状態を続けることが、短期的にも、中長期的にもしっくりこないイメージであるとするなら、大きく動き時期に来ていると言えます。
例えば、上司の事や職場の風土がとても嫌いで、しかも、自分が今後長期的に見て、少しでも自分が想定するポジティブな方向へ進むことがないとすれば、その会社は「自分にとってはどこかで見切りをつけるべき」という正解が出るでしょう。
もしかすると、上司が先に辞めたり、職場のシステムが一新し、自分がより期待していた方向へシフトするかもしれません。
対処法5:自分のスキルや価値観を社外に持ち込む
様々なコミュニティに居る人から評価をしてもらう
自分の持っているビジネススキルや実績、さらには働くことへの価値観、今いる会社で感じていることなどを、様々なビジネスパーソンに話すことで、あなたの今後の取るべき行動がより明確になっていきます。
異業種交流会などのビジネスイベントに参加するもの良いでしょう。様々な出会いがあり、ヘッドハンティングというケースもあります。
会社というコミュニティは千差万別です。だからこそ、様々なコミュニティに属する人の意見に耳を傾けるのです。
会社が嫌いな時ほど、社外にいる様々なビジネスパーソンの考え方やアドバイスに耳を傾けることによって、より自分の可能性を広く見出すことができます。
最後に:嫌いなうちは、まだ会社に期待している部分も大きい
理想は好きなことを好きなようにできること
仕事が好きで、会社が嫌いという状態は、「できれば会社の事を好きになって仕事をしたい」という感情が大きく占めている可能性があります。
しかし、期待と現実は違います。だから、苦しいのです。そして、常にエンディングは心地よいものではないということも頭に入れておきましょう。
去り際は美しくするべきですが、去る時の気持ちが必ずしも心地よいものであるとは限りません。
理想は好きなことを好きなようにできることであり、それは諦めるべきことではありません。
今回ご紹介した対処法を使って、自分の気持ちがクリアになり、行動をクリアに踏み切ろうという意志が芽生えることが一番大事です。
会社に残るにしても、会社を去って次に行くにしても、自分が覚悟を決め、クリアに行動をすれば、意外にも苦しさは減って、楽しさが増していきます。
ぜひ、より具体的に自分の感情を可視化して、それに向き合い、様々なビジネスコミュニティにいる人の価値観や視野をもとに、自分の感情と方向性をクリアにしていってください。