キャラクターが企業を変える!?キャラクターマーケティングのメリット・デメリット
キャラクターを使ったマーケティング、プロモーションは非常に有効です。しかし、最適なケースで、最適な施策を打たなければ、「作って終わり」のキャラクターが完成します。
そこで、今回はキャラクターマーケティングのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。
そもそもキャラクターマーケティングとは
キャラクターが持つ特性を生かしたマーケティング
キャラクターを使った施策はすべてキャラクターマーケティングと言えるのですが、厳密には「キャラクターを使うことでマーケティング効果を得られる施策」がキャラクターマーケティングと言えるでしょう。
企業によってはキャラクターを使うことが負担や足かせになっているケースも見受けられます。もちろん、企業方針として楽しいことをやりたいが軸にありキャラクターを打ち出すことは悪くありません。今回はマーケティング的な観点でのキャラクター利用を記事にしていますので、キャラクターマーケティングが、企業の目的や目標の力添えをコスパ良く行うものでなければなりません。
キャラクターマーケティングが最適なシチュエーション
キャラクターがアプローチやフックにつながるケース
キャラクターマーケティングとして最も効果を期待できるのは「アプローチの役割」を担う領域です。つまり、導入で惹きつけたり、興味を最初から持っていない人を囲い込んだりする際に、キャラクターを大いに利用できるのです。それはキャラクターがキャッチーなビジネスの匂いを感じにくい存在だからです。だから、キャラクターが関わるコンテンツやイベントでは、「とりあえず見てみよう」とフックを掛けることができます。
子ども向け、ファミリー向けに相性の良いキャラクター
子どもはキャラクターへ非常に興味を持ってくれます。そのため、子どもを対象にした商品やサービスを展開している企業にはキャラクターマーケティングは非常に相性が良いと言えます。むしろ、「子どもがサービスの対象・親が顧客」という場合は、キャラクタービジネスは大いに力を入れるべきです。
また、ファミリー向けの商品やサービスもキャラクタービジネスは非常に効果的です。日常生活に根差したB to C向け商品やサービスは、キャラクターのポップな雰囲気と非常に相性が良いです。
メリット1:キャラクター自体が価値を持つ
キャラクターのブランド化の可能性がある
キャラクターマーケティングは、本来、商品やサービスの認知・お問い合わせ・購買・申込みなどを高めるための施策だと思います。
しかし、キャラクター設計をしっかり行うことで、キャラクターは独り立ちします。つまり、キャラクターがファンを獲得していくのです。そうなると、キャラクター自体がコンテンツとして価値を持ちます。
キャラクターのブランド化は、単にキャラクターグッズで売り上げることに留まりません。地方自治体や他の企業のキャラクターとのタイアップなどの機会を得ることができます。そうなると、キャラクターマーケティングは、そのキャラクターしかできない施策が可能となり、とても効果の高いものになると言えます。
メリット2:商品やサービスのアイコンになる
商品やサービスの認知効果が非常に高くなる
キャラクターが際立っていると、そのキャラクターが商品やサービスを記憶に留めます。これは生活用品や食品など、誰もがターゲットになる商品を扱っている企業では非常に高い効果を発揮します。
キャラクターの存在によって商品やサービスの認知していれば、競合よりも愛着と信頼性を持った状態になります。「欲しいと思ったタイミング」で、自社の商品を買ってもらえる可能性が高くなるのです。
メリット3:制作のトンマナが一貫する
キャラクターがいることにより施策のテイストが定まる
キャラクターマーケティングを利用すると、キャラクターが軸になるため、デザインの色合いやフォントなどを含めた制作物を定めやすくなります。
そのため、アウトプットする販促物などもブランド感やデザインテイストが統一されやすくなります。
デメリット1:キャラクターに呑み込まれる
キャラクターの扱いに苦しむ
キャラクターマーケティングで苦しむ企業の多くは、作ったキャラクターに自らが呑み込まれてしまいます。キャラクターを使い切ることができずに、むしろ、キャラクターによって、施策が限定される現象が起きてきます。
先ほど、キャラクターマーケティングのメリットを「キャラクターがいることにより施策のテイストが定まる」と述べましたが、これはキャラクターを上手く活かす企業の土壌が整っているからです。
キャラクターがいることで、他のデザインに影響を与えるということは、メリットでもありますが、キャラクターを上手く扱えない場合は、キャラクターはデザインの選択を狭めるただの邪魔者でしかなくなります。
デメリット2:ポップで非現実的な雰囲気になる
キャラクターのキャラクター性が本気度を削ぐ
キャラクターはコンテンツを「柔らかくすること」にはかなり長けていますが、スタイリッシュなムードにすることを苦手とします。
ですから、企業の本気度を伝えたい時、商品のハイブランドな雰囲気を伝えたい時、そうしたときにはキャラクターは向いていません。
キャラクターを場違いなコンテンツやメディアに登場させないように注意したいところです。
デメリット3:運用やメンテナンスにコストが掛かる
キャラクターはある程度インハウス化する必要がある
Webメディアや動画コンテンツであれば、外注のみで成立させることができますが、キャラクターはやはり社内でガイドラインを作り、社内である程度回していくことが求められます。
それは、キャラクターが企業の商品やサービスにより近い位置で展開するからです。そのため、キャラクターマーケティングは、社内の運用やメンテナンスにコストが掛かるという点がデメリットとなります。
最後に:キャラクターマーケティングは設計と熱意が大切
キャラクターも社員のように捉えて育てていこう
以上、キャラクターマーケティングのメリット・デメリットを分かりやすく伝えていきました。キャラクターが上手く展開し、商品やサービス絡み合うことができれば、その効果は非常に大きくなります。キャラクターが一定の認知とファンを獲得すれば、キャラクターのブランドと信用を得ることができ、キャラクターを知らない人が初見の場合でも、商品やサービスに信頼性を抱いてくれるようになります。
キャラクターマーケティングで大切なのは、キャラクターの徹底した設計と、キャラクターを展開することへの熱意です。キャラクターを一人の大事な社員のように育てていく想いで、素晴らしいキャラクターマーケティングを行っていきましょう。
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