ランディングページはSEOに向かない?SEO施策についても解説
ユーザーが最初にアクセスするページをランディングページ(以下:LP)と言います。
LPは、サービスや商品の印象に大きく影響する重要なものになりますが、SEO(検索エンジン最適化)には向いていません。
なぜLPはSEOに向いていないのでしょうか。
また、SEOを行うにはどうのような手段が必要になるのでしょうか。
本記事では、LPがSEOに向いていない理由とSEO対策について、詳しく解説します。
ランディングページ(LP)がSEO対策に向かない理由
ランディングページは基本的に1ページ完結型なため、SEOに不向きな特徴をいくつか持っています。
以下では、LPがSEO対策に向かない具体的な理由について、特徴と照らし合わせながら説明します。
ページ数が少ない
Goog1eはサイト情報量の多さで評価を行う傾向にあるため、ページ数の少ないサイトは情報量が不足していると判断され、評価されにくくなっています。
ページ数が少ないと各個別ページからの集客ができず、SEOキーワードの数も多く組み込めません。
テキストの分量が少ない
広告用のLPは派手なものが多く、テキストよりも画像で表現することが多いため、画像の情報よりもテキストの情報量を重視するGoogleからの評価を受けられられません。
また、記事の印象を強くするために、文字を画像化して掲載することも多いため、そもそもテキストとして判定してもらえないことも評価が得にくい理由として挙げられます。
運営歴が短い
LPはそもそも短期間で結果を出すことを目的として作成するため、必然的にサイト運営歴は短くなってしまいます。
運営歴の短さはGoogleから高い評価を得るための基準にそぐわないため、必然的にLPは検索上位に表示されません。
SEO対策に向いている「サイト一体型LP」とは
以下では、SEOにも効果のあるサイト一体型LPについて説明します。
サイト一体型LPとは
コーポレートサイト(会社のWebサイト)の下層にあるLPがサイト一体型LPです。
サイト一体型LPはページ数が多いため情報量が多く、サイト全体の運営歴も長くなる傾向にあります。
そのため、上述したLPが高い評価を得られない理由から外れ、Googleからの評価がされやすくなります。
また、広告流入と自然流入の両方からアクセス数を稼げるため、サイト自体の評価も上がりやすいのが特徴です。
メリット
サイト一体型LPはサイト内の別ページに新たなコンテンツの追加が可能なため、随時、サイトの情報量を増やすことでSEO対策を行えます。
SEOに不向きとされるLPの欠点を補える特徴を持っているのが、サイト一体型LP最大のメリットです。
デメリット
サイト一体型LPはページ数が多いため、1ページのみのLPよりも作成コストがかかるほか、ブラッシュアップにも手間が必要になります。
そのため、具体的な成果が出るまでに時間がかかってしまいます。
主なSEO対策の方法
以下ではLPに関連する主なSEO対策の方法について紹介します。
コンテンツSEO
SEO対策は、高品質なコンテンツを用意することが前提条件です。
高品質なコンテンツを作る主な方法には、以下が挙げられます。
- キーワード選定
コンテンツ作成の基盤となるターゲットするキーワードを決めましょう。
検索ニーズのKnow・Go・Do・Buy(知りたい・解決したい・行きたい・買いたい)の4種類からキーワードを絞り、どのようなコンテンツがどれくらいの量必要なのかを決定します。 - 検索意図の分析
検索意図は、ユーザーが検索エンジンにキーワードを入力した目的を指します。
コンテンツの種類には、意味や効果、原因などを解説するもの、使い方や手順などを解説するもの、おすすめ紹介やまとめ記事など、ユーザーの悩みに的確に回答するものが該当します。 - 競合を調査
狙っているキーワードを検索エンジンに打ち込んで、1ページ目に表示される上位10のコンテンツ内容を確認しましょう。
検索順位は他サイトとの相対評価で決まるため、競合に不足している情報、ユーザーの役に立つ情報を加えたオリジナリティのあるコンテンツが必要になります。
内部対策
サイト内部の土台作りにあたり、以下3点が主な対策内容になります。
- XMLサイトマップの作成
検索エンジンにサイト内の構造・コンテンツを素早く理解してもらうためのファイルを指します。
サイト内の構造をひとつのファイルに凝縮することで、検索エンジンのクローラー(情報を探すロボット)の理解を早めることにつながります。
コードは複雑ですが、無料の自動作成ツールを利用すれば簡単に作成が可能です。 - altタグ(代替テキスト)を適切に使う
画像を説明するテキストのことで、画像が読み込まれない時に代わりに情報を伝えたり、画像が見られない人に読み上げ機能を使った音声で伝えたりするのに利用されます。
SEOでは、掲載した画像が何を表しているのかをGoogleに理解してもらう役割をもっています。 - モバイルファーストインデックス
スマホで見ても違和感がない表示にすることを指します。
拡大表示・横スクロールなしで文字が読めるような処理や、リンク同士を十分に離し目的のリンクをタップしやすくするため、コンテンツを画面サイズに合わせるなどの処理を行えます。 - 被リンクの獲得
外部のWebサイトに自分のWebサイトのリンクを張ってもらうことです。
意図的に操作したものではなく、自然に評価されて張られることが重要視されます。
リンク数よりドメイン数が評価されるため、1サイトから多くのリンクを獲得するよりも、さまざまなサイトから被リンクしてもらう方が効果があるとされています。
また、リンク元との関連性やリンク元のコンテンツの良質さなどを重視することも大切です。 - サイテーション
ネット上で企業名・サイト名・電話番号などを言及されることを指し、検索エンジン・ブログ・SNS・サイトのコメント欄などあらゆる場所が対象となります。
被リンクほどの効果は見込めませんが、ハードルが低いため取り組みやすいSEO対策です。
サイテーションの獲得の主な方法としては、Webサイト名を短くわかりやすいものにして、短縮・省略をされずに正式名称で言及されるようにすることや、SNSなどで情報を発信する際に、Webサイト名を忘れずに記述することが挙げられます。 - SNSの設置
被リンクやサイテーションなどの獲得は、コンテンツが多くのユーザーの目に触れなければ効果が出ないため、SEOの検索上位に表示されるのに時間がかかってしまいます。
しかし、SNSならコンテンツ作成後すぐにユーザーに発信ができ、拡散次第では閲覧数を著しく増大させられます。
認知度の上昇に伴い、著者・サイトの権威性などが向上するため、利用しない手はありません。
ユーザーのシェア率を高めるためには、タイトル付近やコンテンツの完結箇所などの目に留まりやすい場所に、SNSボタン(Twitter・Facebook・はてなブックマークなど)を設置するのがおすすめです。
外部対策
他サイトなどの外部から評価・シェアしてもらうための対策です。
Googleは被リンクを重視しているため、第三者による評価を集めることが重要になります。
コントロールの難易度は高めですが、他社が手を抜きがちな部分でもあるため、差をつけるのには打って付けの方法です。
SEO対策に欠かせないツール
SEO対策はコンテンツ完成後に、分析と改善を繰り返して行うことが重要になります。
以下では、具体的なツールをご紹介します。
Google Search Console
コンテンツの改善点を分析できるツールで、表示回数・クリック数・クリック率・平均掲載順位などを解析してくれます。
内部対策ではサイトマップの送信、外部対策では被リンクの数もチェックできる万能なツールであるため、SEO対策には欠かせません。
Googleアナリティクス
サイトの訪問者数・PV数・平均滞在期間や、ユーザーの年齢・性別・地域など多様な項目を無料で分析できます。
訪問前のデータであるサーチコンソールとは反対に、訪問後のデータの分析を行えるのが特徴です。
GRC
有料ツールですが、Google・Yahoo!・Bingの検索順位を確認できます。
キーワードを登録しておくだけで1日1回、順位を計測してくれるのが特徴です。
毎日、順位を測定して確認できるため、順位変動の際にも迅速に対応できます。
Ahrefs
世界で60万人が試用している海外製のツールで、競合サイトの流入数や流入キーワードの分析が可能です。
一覧で被リンクをもらったところを確認できるため、サイトが充実してきた頃合いを見て導入するのがおすすめです。
まとめ
今回は、ランディングページがSEO対策に向かない理由や、サイト一体型LP、主なSEO対策方法、SEO対策に欠かせないツールについて紹介してきました。
LPはそのコンパクト過ぎる特性ゆえにSEO対策に不向きですが、サイト一体型LPやツールを利用して分析・改善を行うことで、SEO対策が可能になります。
LPを活用して効果的なSEOを行うために、LPならではの特徴や対策についてしっかり把握したうえで実践をしましょう。
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