放送作家の面接対策を解説!向いている人のタイプもあわせて紹介!
みなさんのテレビやラジオで「この番組が好き」「この企画やコーナーが好き」と魅力を感じることはありますか。普段何気なく見聞きしているエンタメ番組ですが、実はこうしたものは「放送作家」と呼ばれる人達によって作られています。ラジオやテレビが好きな方であれば、「こうしたコンテンツを企画する仕事に携わりたい」と考える方も少なくないでしょう。とはいえ、そんな放送作家は具体的にどのような仕事をして番組を形作り、どのようにしてなれるものなのでしょうか。今回は放送作家をテーマに、仕事内容やなり方、求められる資質をご紹介します。
放送作家の働き方
放送作家の職業はさまざまな働き方があります。放送作家になるときの経緯によっても異なりますが、どのようなケースがあるのでしょうか。ここでは3パターンに大きく分けてご紹介します。
事務所で働く
まず一つ目は、事務所で放送作家として働く場合です。放送作家の事務所や制作会社、芸能事務所などに所属し、社員として業務をします。所属する会社によって年収も異なりますが、個人で活動する場合に比べて、企業としての福利厚生が手厚いことがメリットと言えます。 とはいえ、そもそも放送作家そのものが狭き門で求人も少ない業種です。実力や知識だけでなく、センスや世の中の空気を読むことも必要なので、なかなかなれるものではありません。また、企業にもよりますが、アルバイトや契約社員として働いていく中で適正を見込まれ、事務所に所属して放送作家になるケースもあるようです。
フリーランスで働く
次にフリーランスで働く場合です。ベテランの放送作家の中にはフリーランスとして活動している人も存在します。フリーランスは自由な働き方ができたり、ある程度自分で裁量を持って仕事をしたりすることが可能ですが、一方である程度の実力を持っていないと仕事として成り立たせることは難しいでしょう。得られる報酬や経験、スキルも大きい分、責任も求められる働き方です。 また、会社に会社経由で仕事が依頼されたり、営業経由で受注されたりするわけではないので、自らが積極的に動く必要があります。そのため、幅広い人脈・積極性も求められるでしょう。
アルバイトで働く
放送作家には、放送作家見習いとしてアルバイトするケースもあります。仕事の内容としては、企画を作成する際に必要な資料や過去の映像を収集するといったものがあります。あくまでもサポート業務が中心になりますが、現役の放送作家の近くで仕事ができるため、貴重な経験やノウハウを知ることができるでしょう。ちなみにアルバイトの場合、基本的には時給制で給与が支払われる場合が多いので念頭に入れておきましょう。
放送作家の面接で大切なこと
ここからは企業や事務所で放送作家として働く場合にフォーカスして、面接でのポイントをご紹介します。
強い熱意を伝える
まずは先方に「強い熱意を伝える」ことが大切です。「熱意を伝える」ということは、簡単なようで非常に難しいことです。しかし、面接の際には一番大きな要素と言えるでしょう。 職業への気持ちを吐露する過程では、興味を持った理由やその人のパーソナリティ、仕事そのものへの意気込みを確かめることができます。上手く伝えられれば逆に自己アピールになる大きなチャンスでもあるため、自己分析を入念に行って準備しておきましょう。ただ、強い熱意があってもそれを上手く伝えられるようなコミュニケーションスキルを持っている必要があります。普段緊張しやすい傾向にある人は事前に面接練習もしておくのがおすすめです。 ちなみに、熱意を伝える際には具体的な番組を出してアピールすることもいいかもしれません。 例えば、「子供の頃からこの番組が好きで」「この企画のこういう部分が好きで」など具体的に述べてみましょう。特に好きな番組に携わりたいという気持ちからエントリーした人は熱意を伝えやすいはずです。自分もスタッフの一員となってより良い番組にしていきたい、盛り上げていきたいという気持ちを前面に出してみましょう。
作りたい番組を具体的に話す
面接時には具体的なエピソードを加えるとより魅力的なアピールになります。例えば、毎週欠かさず視聴している番組への自分なりの提言や、自分が作りたい番組の内容を具体的に伝えてみることなどが挙げられます。具体的な企画内容や企画意図、コンセプトや筋書などをより詳しく伝えられれば、印象を残すことができるでしょう。
言いたいことを論理的に伝える
面接では言いたいこと、伝えたいことを論理立てて説明することも大切です。放送作家を含め、文章を書く仕事は、何か物事を人に届ける能力が求められます。そのため、まず自分が伝えたいことを目の前の面接官に表現できないようでは良い評価を受けることは難しいでしょう。 実際に放送作家として働く場合にも、企画の内容や意図を説明したりする際に論理立てて説明する能力は必要です。何となくの理由でものごとを伝えるのではなく、根拠や話の筋道を立てて話す癖をつけておくと良いかもしれません。
自分を印象付ける
自分を印象づけるためには実際に経験したエピソードトークをしたり、作った企画書を渡したりするのが良いでしょう。企業によって特色もさまざまなので、その企業が求めているものを洗い出したうえで、自分のアピールと上手く紐づいているかどうかを確認しておきましょう。
放送作家に向いている人
ここからは放送作家に向いている人の資質をご紹介します。
発想力がある
放送作家として、まず重要な資質が「発想力」に関する力です。毎日のように放送されているテレビやラジオですが、より多くの人に親しまれる番組を作るためには人が考えもつかないような斬新なアイディアや今までにない組み合わせを考え出すことが求められます。現在では番組の数や放送時間帯が増えたこともあり、ありきたりな企画では埋もれてしまい、古臭い印象を与えてしまうでしょう。一方で、あまりに突飛な内容の番組であっても視聴者に受け入れられにくく、分かりにくい番組になってしまう可能性もあります。 こうしたことから、視聴者・リスナーにとって「分かりやすく、斬新な番組」を提供するためには豊富な発想力が求められるのです。また、常に面白いことやトレンドにアンテナを貼りながらも、自分なりのエッセンスを番組に落し込むよう企画を練ることも重要でしょう。
コミュニケーション能力がある
どんな業界でもそうですが、放送業界についても番組作りは一人でできるものではありません。自分が立ち上げた企画に、他人が協力したいという姿勢を持たせるためには高いコミュニケーション能力が必要です。 企画が自分の思い通りに進めば問題ありませんが、そうならなかった場合には現場のディレクターや他スタッフの意見も取り入れながら進めていく必要があります。 企画の面白さが伝わらないと出演者のモチベーションも上がらず、良い番組にはなり得ません。場の雰囲気を和ませながら企画の趣旨を伝えて進行するスキルが求められます。その際も優れたコミュニケーション力は必要不可欠と言えるでしょう。
心身ともにタフである
放送業界に対して「華やか」なイメージを持っている人も多いですが、朝から晩まで地道に働きながら仕事をこなし続ければならないという厳しい側面をもった職種でもあります。 制作会議は放送局内で行われることが多いですが、台本作成は主に事務所や自宅で行います。 また、企画のネタ探しも日々の生活の中で行いますが、その間もひっきりなしに連絡が来るため、プライベートの時間は少なくなりがちです。 加えて、常に面白い企画を要求してくるプロデューサーやディレクターからの圧力は厳しいものがあります。時には台本の催促や自分の出したアイディア・内容へのダメだしなども想定されるため、タフな精神力と体力も必要と言えるでしょう。 放送作家は視聴率などの数値が実際に出ることもあり、完全なる実力主義の厳しい世界です。結果を出せなければあっという間に次の仕事はなくなる可能性もあるため、憧れだけでできるような仕事ではないことを念頭に置いておきましょう。
まとめ
今回は放送作家の仕事内容や面接のポイントについてご紹介しました。放送作家になるためには知識や学歴だけでなく、センスや資質も求められます。しかし、何よりも「番組を作りたい」「面白い企画を届けたい」という強い気持ちが大切です。企画力やアイディアを活かした仕事をしたい方は、ぜひ放送作家を目指してみてはいかがでしょうか。
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