クリエイターと健康:仕事のパフォーマンスを高めるコツ
心身の健康がクリエイターの仕事の魅力的にしてくれる
クリエイター、「Creator」とは、文字通り、「生み出すことが仕事」で、その仕事は「案件ベース」、つまり、案件ごとに違うものを生み出す仕事で、非常に脳を消耗する仕事になります。
案件ごとにリフレッシュができ、メリハリがあるとも言えますが、心身の余裕をなくせば、「その都度、また新しいことを挑戦させられて、正直しんどい」となるでしょう。「生みの苦しみ」が積み重なり、心身を蝕み、さらに高いパフォーマンスを出すのがつらくなります。
心身が健康な状態であれば、精神的にも体力的にも余裕が生まれます。新しいことは、自分を高めるちょうど良い機会だと思えて、積極的に提案をしていく「攻め」の姿勢を持ちやすくなります。案件が終わって、次の案件に向かう時に、気持ちはリフレッシュされ、毎回違うことに挑戦できるクリエイターの仕事が魅力的で天職に思えるでしょう。すると、仕事への意欲はずっと高く保たれていきます。
クリエイターにとって、仕事へ向けた健康管理は長期的に良質なキャリアを築くために非常に大切です。
そこで、今回はクリエイターにとっての仕事のパフォーマンスを高めるための心身の健康について分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
朝起きて、太陽の光をきちんと浴びる
朝起きて、太陽光(自然光)を浴びると、メラトニンの分泌が抑えられ、眠気を取ることに繋がるだけでなく、体内時計を調整することに繋がります。
15時間後にメラトニンが増量するようなリズムになり、快眠へ繋がっていきます。
朝にコップ2杯の水を飲む
朝は寝ている間に溜まった老廃物を浄化する時間です。歯磨き後にコップ2杯程度の水を飲みましょう。朝の体は意外と水分を失っています。
体内水分が足りないと老廃物が溜まります。水分が不足すると、内情の働きの低下が起きます。仕事へ向かう際のパフォーマンスにも影響します。
コップ1杯の水を飲むだけで脳の回転は14%も向上します。朝は老廃物を吐き出し、血液やリンパのめぐりを良くして、細胞や脳を活性化させましょう。
腸へのケアを観点に食生活を組み立てる
腸脳相関という言葉をご存知でしょうか?
また、腸はすべての健康の基盤として考えても良いです。つまり、すべての健康の土台を腸から考えると、食生活の対策もシンプルに済みます。
偽物でも良いので自然を五感する
アムステルダム自由大学の実験では、自然の写真を5分眺めた後の副交感神経の活性化は、都市の写真を眺めた後の2倍になりました。「世界の絶景」といったようなフレーズで本屋さんにも、自然豊かな写真が詰まった本はたくさんあります。
自然を想起する機会は、「自然に行くことを期待する」という報酬系が活性化する原理が働いているようにも思えます。そう考えると、今まで行った中で大好きになった自然の写真を定期的に眺めてみると良いでしょう。自分だけの自然アルバムを作り、それを持ち歩いて、小休憩の際は、スマホをも持たずに、その写真を眺めることに没頭すると良いかもしれません。
10分で良いのでランニングを行う
2016年にキャンベラ大学が行った信頼度の高いメタ分析では、どんな運動でも、ある程度の負荷があれば脳に良い影響があるということが分かりました。また、週2回の運動と週4回の運動に大きな効果の差がないことも分かっていきます。
運動は軽く息が上がるぐらいの程度からヘトヘトになるまでの範囲まで行うようにしましょう。1回10分週2回チャレンジを行いましょう。
定期的に炭酸泉に浸かろう
炭酸泉は血管を拡張して血行を促進する働きがあります。老廃物や発痛物質、疲労物質などを回収して代謝させる働きが高まるため、疲れが取れやすく、気分もリフレッシュ感を味わえ、脳もスッキリします。疲労回復にも良いため、湯船に浸かることを意識し、炭酸泉を適度に取り入れていきましょう。
睡眠1時間前にはブルーライトを避ける
クリエイターの方の多くは、仕事でデジタルデバイスに長時間触れているかもしれません。夜にスマホなどのブルーライトを浴びることは、メラトニンの分泌が抑えられます。メラトニンは、夜になると徐々に分泌が増え、夜中に最大となり、私たちの眠気、快眠を助けてくれるホルモンなのです。
ブルーライトを夜や睡眠前に浴びるのをなるべく抑えましょう。また、スマホを見る場合も、ブルーライトを除去するフィルムを貼ったり、ブルーライト除去眼鏡を掛けたり、小さな工夫をしましょう。
寝具や寝室をグレードアップさせる
睡眠を8時間に想定すると、人生の3分の1は睡眠人生です。この睡眠人生の質が、活動人生のパフォーマンスに影響をもたらすのは言うまでもありません。
寝具をグレードアップさせることに自己投資することは、クリエイターとしては、かなりの優先度を持って良いでしょう。
良質な睡眠を得られる環境が出来上がれば、寝ることが大好きになります。これはどういうことかというと、「楽しく寝ること」が目的化するということです。このことにより、断酒やデジタルデトックスへのモチベーションが高まり、健やかなライフサイクルが形成されていきます。
最後に:できる範囲で取り入れてみてください
毎日理想の健やかなスタイルを貫くのは、現実的に難しいでしょう「やりたいことをやる!」というのも精神衛生上はとても良いです。
心身のケアに没頭することが強いストレスになってしまっては、逆に神経がダメージを受け、脳のパフォーマンスは下がります。
自分で「これなら!できそう!」と思うものから取り入れて、徐々に徐々に変えていってください。
心身のケアが上手なクリエイターは、確実にハイパフォーマンスを出せるようになります。年を重ねるごとに重要な要素になってきます。
ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。
▼関連記事
・クリエイターとは?クリエイターの定義
・転職と自己効力感:転職への自己効力感を高める5つの方法
・寿命100年時代にクリエイターはどう生きるべきか?
・仕事ができるクリエイターに求められる10のコミュニケーション能力
・クリエイターと複業、パラレルキャリアについて