「転職を繰り返す人生」が時代に追いついてきている
VUCAの時代に即した転職を繰り返す人生
「寿命100年時代」「パラレルキャリア」「複業」「副業解禁」「LIFE SHIFT」「ワークライフバランス」「QOL」など、現在は私たちの生活をより長期的に豊かにするための様々な考え方や新語が飛び交っています。本屋さんでも時代予測の本がよく目にしませんか?
それは、今の時代がVUCA(ブーカ)の時代だからです。
<VUCAとは>
V…Volality(変動性・不安定さ)
U…Uncertainty(不確実性)
C…Compxity(複雑性)
A…Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
さて、この時代の流れを考えると、転職を繰り返す人生とは、
V…きちんと変動する
U…不確実性を味わう
C…複数のことを経験する
A…不明確なキャリアパスを受け入れる
といったことを自然と行うことになります。まさに、転職を繰り返す人生は、時代に即したキャリアを早く経験しているとも言えます。
▼参考記事
・寿命100年時代にクリエイターはどう生きるべきか?
・クリエイターと複業、パラレルキャリアについて
転職を繰り返す人生には転職フローを何度も経験するというメリットがある
転職を繰り返す人生の最大のメリットは、転職フローを何度も経験できる、その経験値にあります。
1つの企業で何かしらの成果を打ち立て、辞職と転職の準備をスタートさせ、綺麗な人間関係のまま去って、良きタイミングと待遇で次の働き先をキャリアを再スタートさせる。
もしくは、辞職と転職のつなぎ目に、スキルアップを投じるのも良いでしょう。ずっと働き続けることが、正しい働き方というマインドブロックが外れると、自分自身のキャリアを最大限に引き出す様々な策が思い浮かぶはずです。
辞職と転職の間にスキルアップに投じる時間を作ることで、転職の度に自分自身の社会人レベルは上がっていくでしょう。
スキルを身に付け、スキルを使い切るコツを掴めば、そのスキルが廃れたとしても、次に新しいスキルへ手を出した時によりスピーディーに深くそのスキルを身に付けられるようになります。
すると、「どんな時代でも、どこに行っても、自分は通用する」という自己効力感を感じることができるので、あなたは、ストレスを感じずに主体的に生きていくことができるでしょう。
時代が何を用意しようとも、その時代に即した生きるプロになれるわけです。
▼参考記事
転職と自己効力感:転職への自己効力感を高める5つの方法
ネガティブな理由で転職を繰り返す人生もアリ!?
転職を繰り返す人は、「1つの場所で長く続けられない」「ちょっとでも人間関係がこじれると、ゼロにしたくなる」といった方もいるかもしれません。
日本の場合は「引き算の思考」があるため、ダメなポイントに目がいきがちです。
自分の弱点は、仕事をしている中でのマインドを崩してしまうため、マインドがそこまで崩れない程度には克服することをオススメします。
しかしながら、どんな理由にもポジティブな側面は必ずあり、それを評価してくれる企業は存在します。
転職を繰り返す場合は、自分が「プラスを積み上げる」「マイナスを克服できる」そんなストーリーを語れるように、自分を段階的に魅力的にしていくことで、必ず転職人生は良くなるでしょう。
特に業種や職種によっては、そういった過去を乗り越えて、今があるような人材を求めることも多いでしょう。
組織はチームです。そこで重要なのは人材のバランスです。あなたが社会人としての向上心を忘れない限りにおいて、あなたが少しずつでも思慮を持って社会に向き合い続け、成長し続けているのであれば、あなたを求める企業は増えていきます。
転職必須!?常に複数社を掛け持ちすることになるかもしれない
冒頭でお伝えしたVUCA(不安定、不確実性、複雑性、不明確)の時代、この時代の色合いがより濃くなれば、どのようなことが起こると考えられるでしょうか?
・月給という安定性に選択できなくなる
・週5日という確実な仕事を用意できなくなる
・毎日違った複雑な仕事をしないといけなくなる
・会社の将来性が不明確になる
となれば、会社員としての雇用に変化が生まれる可能性があります。週5日も仕事が用意できないこともあるでしょう。月給という選択が会社の存続に関わるのであれば、その制度も変化せざるを得ません。会社の舵取りがその都度変われば、来年からは別の人材が欲しいとなることもあるでしょう。
結果、企業の断定的な選択は少なくなります。
すると、週2日の契約などなるかしれませんし、プロジェクトごとの契約になるかもしれません。
転職を繰り返す人にとっては、むしろ、精神的にはありがたい流れがやってくる可能性も高いのです。
転職を繰り返す人生はきちんと辞めることで、多くの人脈を手にすることになる
転職を繰り返す人生が与えてくれるものに、人脈があります。
毎回務めた先の企業でほどほどの人間関係を築き、「飛ぶ鳥跡を濁さず」を行っているという条件のもと、転職は、その都度、新しい企業人との出会いがあります。
今はSNSなどの個人メディアも存在します。あなたが、自己成長を遂げれば、過去に出会った人たちから声が掛かることが多くなります。その声掛けが仕事へ結びつくということは少なくありません。
最後に:転職は人生の中でして一度は必ず行うとぐらい思っておこう
今回は、「転職を繰り返す人生」が時代に追いついてきている事についてお伝えしてきました。転職することが不安定だと感じていた方に、転職は逆に時代に即した安定的な手法であることの要素を感じて頂けたら幸いです。
私たちは変化を好みながらも、変化を恐れてしまう生き物です。だからこそ、常に自分の職と向き合い続けることが大事です。転職をまったく考えないという心のシャットダウンをなくして、あらゆる行動の可能性が自分にはあるという視点に立ってみて下さい。
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