「転職したい会社がない」から「転職したい会社を見つける」方法
「転職したい会社がない」、その気持ち分かります
転職したい会社を探すのは、社会環境とご自身の環境によるいろんな原理が働くので、とても難しいものがあります。そもそもの転職モチベーションを上げる必要がありますし、転職したいと思える企業へ入る能力と人格が必要ですし、転職したいと思える企業を見つける機会が必要です。
誰しもがキャリアダウンはしたくないでしょう。いや、何をもってしてキャリアダウンなのか、そういった概念を再構築することも、「転職したい会社がない」という想いを脱却する方法です。
転職先でストレスを増大させることはしたくないでしょうが、そもそも、どんな転職先でもストレスを感じさせない体質を日々磨くことも大切ですよね。
「転職したい会社がない」としても転職がオススメな理由
転職とVUCA(ブーカ)
ご存知かとは思いますが、今の時代、これからの時代は、VUCA(ブーカ)の時代と言われています。
- VUCA(ブーカ)
- Volatility(変動性・不安定さ)
- Uncertainty(不確実性・不確定さ)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性・不明確さ)
企業もVUCA、スキルもVUCA、世の中VUCA、だからこそ、私たちは主体的に様々な企業へ転職していく体質が望まれます。転職とは、自分に転換を起こす作業です。人生の変革ですよね。これからは、時代に合わせて定期的に転換を起こし、自分を変革し続ける体質が求められます。
キャリアが単線的な人は、ますます縮こまってしまうでしょう。もしかしたら、職のパラダイムシフトが起こるかもしれません。転職活動中に「一社で長く居すぎてる人はちょっとウチでは…」となるかもしれません。
プロスポーツの世界でも、複数年契約をすると、成績が落ちた際に費用対効果が相当に悪くなるため、単年でインセンティブ(出来高払い)の枠を多くするといったことがなされます。プロスポーツは昔からVUCA(ブーカ)なんです。
それが、一般的な社会人の世界、クリエイターの業界でも起こってきます。転職をすること自体が、自分にとって有意義だと感じられれば、「転職したい会社」を見つける理由は幾らでも思い浮かんできませんか?
転職先の成功イメージを描けないから、どの会社も転職したいとは思えないという方も少なくありません。転職のメリットを再認識し、転職のあらゆる要素が自分にプラスになることが腑に落ちれば、転職したい会社とのセレンディピティ(思いがけない発見や出会い)も増えていくはずです。
転職は1回だけじゃありませんし、今の時代の流れも後押ししてくれるはずです。
「一貫性の原理」が働き、転職に積極性を見出せない
人間には一貫性の原理が働きます。一度コミットメントを示したものは、なかなか止めるのが難しいというものです。自分が面接を受け、入社した会社は、かなり具体的で熱く深いコミットメントを示したと思います。
だから、現状のストリームの渦の中をぐるぐると巡回し、なかなか違うレールへ乗り換えることができないのです。自分が今の会社に本当に価値を感じるのか、新しい世界の風習やセンスで自分の社会適応性の幅をより磨いていった方が良いのか、そういった自分会議をしっかりと行っていきましょう。
一貫性の原理で今の会社での生活サイクルが心地よくなっているだけかもしれません。また、今の会社で充実できることは、別の会社でも充実できることにも繋がっていきます。
転職活動期間、転職当初の不慣れな期間は精神的に疲れやすいというのもあるでしょう。いずれにしても、一貫性の原理が働いているために、「転職したい会社がない」という可能性を持つことで、自分自身の本当の転職への考えが湧いてきやすくなります。
飛び出せる「余剰」を自分に作っておく
前述した「転職活動期間、転職当初の不慣れな期間は精神的に疲れやすい」という要素、この要素が与える影響が大きく、どの会社を見ても「転職したい会社がない」と感じてしまう方も非常に多いです。
皆さんは「嫁ブロック」という言葉をご存知でしょうか?嫁ブロックとは、転職や起業をする際に、奥さんの歯止めとなり、転職や起業を許容してくれないことを示します。この嫁ブロックもまた、「転職活動期間、転職当初の不慣れな期間は精神的に疲れやすい」という要素に入るでしょう。
だからこそ、転職へ飛び出せる、転職を持ち出す余剰を蓄えておくことは大事です。貯金も然りですが、精神的な余剰も非常に大事です。経済的にも精神的にも余裕がある状態で、それでもなお、転職をしたいか、転職をすることに強気になっているか、そういった状況が、「転職したい会社がない」から「転職したい会社がたくさん!」といったマインドへ変えてくれます。
余剰を作り、ビジョンを作り、普段から奥さんのケアも行って、持ちつ持たれつをやっていれば、嫁ブロックをされることもなくなるでしょう。「家族がいるから転職の腰が重くなる」のか、「家族がいるから積極的に転職をするのか」、この認知は、自分が置かれている状況、もしくは、内面性(精神性)を変えることが大事なのです。
転職サイトが乱立が「決定回避の法則」を巻き起こす
ネットで双方向性のあるコミュニケーションが円滑になったことにより、転職サイトはかなり乱立している印象があります。人間心理では、選択が多くなりすぎると、最終的にはどれも選ぶことをしないという行動を取ります。これは、決定回避の法則と呼ばれます。
すべての選択肢をピックアップして、その中から選ぼうとすると、一生選び切れないということが起こってきます。狭い思考で短絡的に突っ走ることをオススメはしませんが、「自分の縁に身を託す」、そういった決断力も必要です。
独自の人脈を開拓する
「自分の縁に身を託す」ことが背中を押してくれるようにするには、独自の人脈を開拓することです。経営者や人事権を持っている人に私的な場所で会い、打ち解けて、自分の専門性に興味を持ってもらえば、自然に引き抜きの話は来ます。
既にお互いが自己開示をしているので、働き方の交渉何度もしやすく、転職後も伸び伸びと働きやすくなります。
人脈を開拓する場は、いろんな業界の人が集う場所が良いです。もちろん、同業のパイプも増やすに越したことはありませ。セミナーや勉強会でも、懇親会が付いているものを選べば、人脈を築くことができます。
コツは一人ひとりに深く向き合うことです。その一人の背景にはさらに人のつながりがあります。あなたが多くの人に幸せな時間を提供すれば、あなたの人脈はとても厚いものになります。メルマガで言うところのリストが常に温まっている状態です。
独自の人脈を築くことで、いろんな人の働き方を知ることができ、転職へのモチベーションを高めることができます。また、いろんな独自の引き合いを手に入れることができれば、「転職したい会社がたくさんあって困る」といううれしい悲鳴を手に入れることになるでしょう。
専門性を再度磨いておけば、時代はあなたについてくる
独自の人脈を築いて転職したい会社を見つけることに限らず、人脈というのは、あなたの社会人としての価値になります。いい人をマッチングできるというだけで、会社の役員になれるくらい人脈というのは大事です。
そして、人脈というのは、あなたがどんな専門性を蓄え、どんな人間性を培っているのか、この2つでとても開拓の進度と深度が変わってきます。
結局は、転職を考えてなくても、専門性を積みながら、社交の場で人間性を発揮すれば、自然に「転職したくなるようなオファー」が舞い込んできます。
クリエイターの場合は、このSTASEONも、厳選して転職したくなるような案件をピックアップしています。ぜひ、多くのクリエイターの活躍の場合を提供できればと思っています。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
▼関連記事
・転職と自己効力感:転職への自己効力感を高める5つの方法
・転職が怖いと思う方へ:転職の恐怖心を拭う方法
・転職いつまで可能!?クリエイティブ業界の転職限界年齢のホント
・クリエイターなら絶対に転職すべき3つの理由
・寿命100年時代にクリエイターはどう生きるべきか?