グラフィックデザイナーあるある10選
パンフレット、チラシ、雑誌、新聞、広告、ポスター、装丁、商品パッケージなど、世の中のありとあらゆるものをデザインするグラフィックデザイナー。ネット上ではデザイナーの理不尽体験あるあるがとても多くアップされていますが、この記事では、グラフィックデザイナーに絞って、より濃いあるあるをお伝えしていきたいと思います。
あるある1:明朝&スタイリッシュなデザインの案件喜びがち
ハイブランドな案件ほど以外と作業が少ない
大手企業のスタイリッシュなホワイトスペースを存分に生かしたデザインの仕事って、実はやることあまりないんです。しかも、写真命みたいなとこもあり、良質な写真をクライアントが用意してくれれば、かなりの短時間で仕事が終わります。しかも、そういう仕事って意外と単価が高かったりするんです。
あるある2:情報量が多く並べるだけの案件切なくなりがち
単価が安く思考がいらないけど作業が多くて疲れる!?
分かりやすいものでいえば、商品を詰め込んでカタログやチラシですね。グラフィックデザイナーのクリエティブを生かす場所があんまりないので、新鮮味も得られずに、しかも情報をつめこんでいくんで、スペースがなくって、文章を削ったりするのに時間がかかって、「あれ?この単価なのに作業時間取られまくってない?」みたいなことになりかねません。
あるある3:納品日直前のプレッシャーがハンパない
納品後も気を抜けない
グラフィックデザイナーが取り扱うのは、「ミスを取り戻すことができない印刷物」です。なので、納品直前には自然と緊張感が高まり、納品完了から実際に使用されることになってからも気が抜けなかったりします。
そうしたグラフィックデザイナーの経験は、Webデザイナーなどの仕事をする際には、細やかな対応となり、喜ばれます。
あるある4:大手のブランドに全乗っかりする
あの〇〇のパンフレット作りました!
グラフィックデザイナーのポートフォリオ(作品集)を見ると、「やけに大手の仕事やってるなーと」思うことありませんか?グラフィックデザイナーのキャリアをそこそこ積んでいる方なら、誰しもが何かしらの縁で、大手の制作物を作っています。
さらには、実は代理店経由の仕事で、実績は代理店なんですが、作ったのは自分なので、ポートフォリオにこっそりと載せっちゃているというグラフィックデザイナーもいます。
Webサイトよりもデザインに多様性があり、制作物として残るので、ポートフォリオから演出されるグラフィックデザイナーの仕事できる感は、とても輝かしいものがあります。
あるある5:Webデザイナーに対抗しがち
紙の時代か、Webの時代か
紙とWebというのは、どうしても二項対立のように思われてしまい、それを意識して、Webデザイナーに無意識的な敵対視を持っているグラフィックデザイナーもいます。また、比較的グラフィックデザイナーの方がデザインを根本から学んでいるように思えます。Webデザイナーの場合は、よりゼネラリストで、コーディングやプログラミングのスキルや作業も含むので、「デザイン」という土俵で、グラフィックデザイナーが胸を張るのは当然とも言えます。
あるある6:パンフレットみたいなWebサイトを作っちゃう
でも、時代がグラフィックデザインに寄ってきます!
コーディングを含めたWebデザインスキルがないグラフィックデザイナーが作ったWebサイトは、どこかしら、シンプルなのっぺり感があり、Webデザイナーが見ると「これ、知り合いのグラフィックデザイナーに作ってもらったでしょ!?」みたいなことに見抜くことができます。
ただし、スマホファーストになって、よりパンフレット的なデザインにWebが寄ってきているように思います。フラットデザインだったり、ランディングページだったりは、もうグラフィックデザイナーに任せても良いかもしれません。
あるある7:名刺交換で紙質気にしがち
特殊な紙を使っていると、紙の話を持ち出しちゃう
気になりますよね。特殊な紙使っている名刺を渡されたらテンションが上がって、自己紹介の前に紙の話をしちゃったり…もしくは、名刺を渡されて、自分の心の中で「この紙はホワイトアートポストの220gだな」みたいなことを考えちゃいますよね。
あるある8:書類をイラストレーターで作ってしまう
ワードで作ることに「そうじゃない感」を抱いてしまう
請求書をイラレで作ってしまうとか、グラフィックデザイナーの方はやってしまっているんじゃないでしょうか。というのも、ワードで書類を作ってしまうと、なんだか自分のアイデンティティが失われたような気分になり、イラレで作ることが自分らしさみたいなところがあるのです。
また、グラフィックデザイナーの方で、仕事が偏っている方は、イラストレーターを使い過ぎて実はフォトショップで納品するのが苦手みたいな方もいます。
あるある9:トレースした頃に元データが届く
ジャストで届いた時の徒労感
電子データの取り扱いになれていないクライアントで、「ロゴはホームページにあります」みたいなことを言われることがあります。印刷データとしては粗すぎるので、ベクターデータにしようと、Illustratorで一生懸命トレース。よし、これで、きちんと作れると思ったころに「データありました!」とメール添付。
まさにくたびれもうけです。
あるある10:スーツを着ると意外がられる
あらゆるデザインと結びついて捉えられる
グラフィックデザイナーだったら、ファッショナブルだろう、というイメージをどこかしら持っている人がいるかもしれません。グラフィックのデザインとファッションのデザインと切り離して考えてくれない方が一定数いるように思います。たしかに、グラフィックデザイナーがTシャツなどの服のデザインをすることはあります。
でも、スーツで作業しているグラフィックデザイナーもいますよ。
より幸せなあるあるへ:転職を常に視野に入れよう
グラフィックデザイナーの経験を上昇させていこう
フリーランスのグラフィックデザイナーも企業勤めのグラフィックデザイナーも、やはり、多くのフィールドを味わってみると、自分にとってあるあるだった世界とは別の世界へ行くことができます。
もしかすると、憧れのあるあるを体験できるかもしれません。転職は、自分の中の世界観を変える機会、世界観を広げる機会です。そして、過去のあるある体験が、新しいフィールドで出会う人の刺激にもなります。転職も常に視野に入れておくと良いでしょう。
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