Chromeのおすすめの拡張機能とは?利用する際の注意点なども解説
Google Chrome(以下Chrome)には拡張機能という便利な機能がありますが、その概要や活用方法を知らない方もおられるでしょう。この記事では、Chromeの拡張機能の仕組み、拡張機能でできること、拡張機能を利用する際の注意点などをご紹介します。
Chromeの拡張機能とは
Chromeをより便利にパワフルにするのが拡張機能であり、Google社だけでなく世界中のエンジニア達により日々開発されています。Chromeの拡張機能の具体的な概要とその追加・削除方法を見ていきましょう。
概要
Chromeウェブストアという画面を表示させ、必要な拡張機能を選択しインストールすることで、さまざまな動作を可能にするのが、Chrome拡張機能です。拡張機能のラインナップは非常に豊富で、例えば検索結果のプレビュー機能や、気になった単語をダブルクリックだけで調べられる辞書機能などがあります。また、YouTube上や記事内に表示された広告類をブロックする機能や、スクリーンショットをそのまま加工できる機能、Webサイトのテキストを音声で読み上げてくれる機能など、さまざまなニーズに対応する機能が用意されています。
学校や職場のパソコンでは設定により拡張機能がブロックされており使用できない場合もありますが、基本的には気軽に導入できる機能であるため、Chromeを有効活用したい人であれば使わない手はないでしょう。
追加・削除方法
Chromeの拡張機能を追加するには、一般的にはGoogle社が運営するChrome向けのプログラムの配布・販売サイト「Chromeウェブストア」を利用します。
まず、Chromeの新規タブまたはページを開き、画面左上に表示されているアプリマークをクリック、次の画面でウェブストアマークをクリックします。Chromeウェブストアのトップページが表示されますので、左端にあるメニューから以下のような検索条件を指定し、目的の拡張機能を検索したり絞り込んだりします。
- 単語や文章による検索
- カテゴリー
- 機能
- 評価
検索結果に表示された機能をクリックするとウィンドウがポップアップで表示され、機能の開発者・提供者の解説と利用者のレビューなどを閲覧できます。画面右上の「Chromeに追加」ボタンをクリックし、ダイアログに問題なければ「拡張機能を追加」ボタンをクリックします。Chrome画面上部のツールバーに、対象の拡張機能のアイコンが追加されていれば追加作業は完了です。
拡張機能は、追加しすぎるとChromeが重くなってしまい、操作が遅くなる恐れがあります。このような時は不要になった機能を削除すると操作の速さが改善される場合があります。ツールバーにある削除したい拡張機能のアイコンを右クリックし、表示されたメニューから「Chromeから削除」をクリックして削除は完了です。
おすすめのChromeの拡張機能
おすすめのChrome拡張機能を、ケースごとに5項目に分けてご紹介します。
全ての人におすすめ
- Awesome Screenshot
パソコン画面上の画像や動画を静止画あるいは動画として保存してくれる機能です。いわゆる画面・動画のキャプチャーと呼びますが、この機能はリモートワークをする人には便利な機能でしょう。キャプチャーした画像には、テキストや図形などの追加、編集ができるようになっています。 - SearchPreview
検索結果画面にページのイメージ画像のサムネイルを表示できるようになる機能です。検索結果画面に表示されたWebページがどのようなページであるかを一目で確認できるため、目的のサイトにたどり着くまでの手間を省いてくれます。
WEBマーケティングの現場におすすめ
- HTMLエラーチェッカー
HTMLの開始と終了タグの過不足などのチェックをしてくれる機能です。エラーがあるケースでは、エラー数がアイコンに表示されるため、直観的なチェックができます。HTMLタグを手打ちで直す際などにおすすめです。 - SimilerWeb
分析機能の1つで、Webサイト運営者が競合サイトの分析を行う時に有用です。この機能を追加すると、大まかなサイトの流入元や流入キーワード、SNSの状況などが分かります。また、サイトへのアクセス数(訪問数、PV数、直帰率)も参考値程度として把握することができます。
WEBサイト制作におすすめ
- Web Maker
Chrome上でHTMLやCSS、JavaScriptを簡易的に書いて表示できる機能です。書いたコードは、保存や共有、エクスポートなどが可能で、記述中のコードをCodePenで開くこともできます。 - Page Ruler Redux
Webページ上の画像や要素など、また任意の位置のサイズを、ピクセル単位で測定する機能です。画面上の要素の幅や高さ、マージンの幅、高さなどを計測することができます。
学習におすすめ
- Weblioポップアップ英和辞典
分からない英単語にカーソルを乗せるだけで、ブラウザ上で瞬時に単語の意味を調べられる機能です。英文読解の効率を著しく上げてくれます。 - Language Learning with Youtube BETA
YouTubeそのものが表示してくれる字幕とは別に、指定した言語で翻訳内容を同時に表示してくれる機能です。例えば日本語による翻訳を指定した場合、もともとの英語字幕の1単語にカーソルを合わせると単語の日本語での意味を表示します。また、英単語をクリックすると、単語を読み上げてくれます。単語にまつわる詳細や各種Web辞典へのリンクも表示してくれるため、さらに言語の知識を深めたい方におすすめです。
プライベートを充実させるのにおすすめ
- Enhancer for YouTube
YouTubeを最大限に楽しむために作られた機能です。例えば、通常コメント欄を見るために下へスクロールすると動画を見られなくなってしまいますが、この機能を使えばコメント欄を閲覧しながら動画が楽しめます。また、動画の再生速度を、スクロールで微調整することも可能です。
パソコンの音量とYouTubeの音量をマックスにした音よりもさらに大きな音を設定することもできたり、YouTube内の広告を全てカットしたりする機能もあります。 - モノサーチ
Amazonや楽天など、通販会社で出品されている商品の最安値や在庫数宇を簡単に調べられる機能です。興味のある商品のリサーチを著しく効率化してくれるうえに、物販ビジネスを展開する企業や個人事業主が競合他社の出品状況を把握するのにも活用できます。
Chromeの拡張機能の注意点
ここでは、Chrome拡張機能を駆使するうえで注意すべき点を2点ご紹介します。
追加しすぎるのは良くない
Chromeの拡張機能は無数に存在しますが、たくさん追加してしまうとブラウザの動作が遅くなる可能性があります。また、コンピューターのパフォーマンスに影響するだけに留まらず、悪意のある拡張機能からの攻撃経路にもなりかねません。
もともと安全な拡張機能でも、更新の催促を装って犯罪者が機能を盗み取り、ユーザーの気づかない形で利益を得るように設定してしまうこともあります。また、拡張機能そのものが、利用者データを収集することができる仕組みである以上、利益のために個人情報を売る開発者もいます。あまり多くの拡張機能を抱えないことが賢明でしょう。
スマホ・タブレットからは利用できない
スマホやタブレットでは基本的にChromeそのものは使用できますが、Chromeの拡張機能を利用することはできません。この機能を使用して効率よく仕事をこなしたり、趣味を楽しんだりしたい場合には、パソコンを用意する必要があります。
まとめ
Chromeの拡張機能は、パソコンやノートパソコンであれば基本的に誰でも簡単に導入し活用できるアイテムです。その種類は膨大で、汎用性の高いものから専門的なものまで多岐にわたります。ただし、パソコンのパフォーマンスの低下を招かないためにも、またプライバシーやセキュリティーの観点からも、拡張機能は適度な数の利用に留めることが大切です。
Chromeの拡張機能を利用して、Chrome上の操作の効率化を図ってみてはいかがでしょうか。
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