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サステナブル消費とエシカル消費の違いとは?SDGsについても解説
TIPS 2021.12.09

サステナブル消費とエシカル消費の違いとは?SDGsについても解説

近年、多くの企業が「サステナブル消費」と「エシカル消費」という2つの消費行動に注目した取り組みを進めています。しかし、2つの消費行動についての区別できていない企業も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、サステナブル消費とエシカル消費の違いについてご紹介します。また、2つの消費行動に関連する「SDGs」についても解説します。

サステナブル消費とエシカル消費の違いとは

サステナブル消費とエシカル消費の違いとは

以下では、サステナブル消費とエシカル消費の特徴と、それぞれが注目されている理由についてご紹介します。

サステナブル消費とは

サステナブルは「持続可能な様子」を意味する言葉で、1987年に世界委員会が公表した環境と開発に関する書類において、サステナブルの意味を活用した概念が取り上げられていたことが始まりと言われています。
消費という意味でのサステナブルは、長く使えるものを最低限だけ購入するということです。また、最近になって耳にする機械の増えたサステナブル社会とは、地球環境を害さずに限られた資源を駆使して、将来を安心して暮らせるようにしていく社会のことを指します。

エシカル消費とは

エシカル消費は、人々・地域・環境に配慮した購買行動で、サステナブルな消費活動につながるための行動とも言われています。エシカルという言葉は「倫理」や「道徳」という言葉を形容詞化したもので、法律で定まっていないものでも、大人数が正しいと思える社会的規範を表す言葉として認知されています。

エシカル消費という言葉は、1989年のイギリスの専門誌で初めて使われ、2000年代以降に成人を迎えるミレニアル世代を中心に広がり続けています。

双方が注目されている理由

2つの消費行動が注目されている背景には、地球の環境問題が深く関係しています。近年は、地球温暖化による海面の上昇や風水害の多発、砂漠化などさまざまな環境問題が人々の生活に多大な影響を与え続けています。また、世界人口の急増により大気中の二酸化炭素排出量が増加していることから、更なる環境破壊を引き起こす可能性が高いと言えるでしょう。

環境問題を改善するには、地球環境に配慮した資源を活用して継続的に生産できる仕組みが重要視されていることから、2つの消費行動が注目されるようになりました。

サステナブル消費・エシカル消費に関連する「SDGs」とは

サステナブル消費・エシカル消費に関連する「SDGs」とは

以下では、2つの消費行動に関連するSDGsの成り立ちや17ある目標についてご紹介します。

SDGsの成り立ち

SDGsは持続可能な開発目標の略称で、2030年までに達成したい社会や環境などに関する目標を掲げたものとして、2015年に行われた国連サミットにおいて採択されました。2001年の国連サミットで掲げられた「MDGs」が達成したことを受けて、新たに設けられた目標でもあります。
また、2012年にブラジルで開催された、世界各国の代表が環境問題などを話し合い、環境改善における目標を掲げた「リオ+20」でもSDGsが採択されています。

SDGsにある17の目標

SDGsでは、貧困や健康・教育面、エネルギーや経済面、環境面からなる3つの視点から17の目標が掲げられています。また、17ある目標の1つずつに、それぞれを達成するために必要な具体的目標が10個程度掲げられており、すべてを合わせるとその数は169にも及びます。さらに、169ある具体的目標の中にも派生された指標があり、それらすべてを合わせた数は232にもなるため、SDGsを完全に理解するには、上記の目標をすべて把握しなければなりません。

企業がサステナブル消費・エシカル消費に取り組むメリット

企業がサステナブル消費・エシカル消費に取り組むメリット

ここでは、サステナブル消費・エシカル消費それぞれに取り組むメリットについてご紹介します。

サステナブル消費に取り組むメリット

サステナブル消費には、消費者からの信頼獲得やブランドの成長へのつながり、コストやリスクの軽減などのメリットがあります。

  • 消費者からの信頼獲得
  • サステナブル消費を取り入れれば、地球の摂理や方向性に従って行動していることと同意義になるため、株主や従業員、消費者の満足度を高められるでしょう。世界規模で消費行動が変わりつつある現在では、サステナブル消費の取り組みを推奨している企業の信頼は大きいと言えます。

  • ブランドの成長につながる
  • 近年、消費者の購買行動にも変化が見られ、環境に配慮された商品やサービスを求める方が増加傾向にあります。サステナブル消費の取り組みを推奨する企業の多くは、現代のニーズに合わせた商品を提供しており、自社ブランドの成長へとつなげています。

  • コスト、リスクの軽減
  • 商品の開発には、業務の工程で廃棄物やエネルギー消費が大量に発生します。サステナブル消費の視点でAI技術などを活用し、業務の効率化やエネルギー消費量を削減するための対策を取れば、コストを軽減できるメリットがあります。また、業務プロセスや販路ルートを見直し、環境に配慮したルートを開拓することで、資源価格の変動や環境の変化によるリスクの軽減が見込めるでしょう。

エシカル消費に取り組むメリット

エシカル消費には、自社のイメージアップ・企業価値の向上・ビジネスチャンスや競争力の確保などのメリットがあります。

  • 自社のイメージアップ
  • 環境や人権に対する問題に取り組むことは、社会的に意義のあることをしているとみなされて消費者側に良い印象を与えるきっかけになります。自社イメージがアップすれば、自ずと商品やサービスが消費者に選ばれやすくなるでしょう。

  • 企業価値の向上
  • 近年では、投資家の間で環境・社会・企業統治の3つを重視した「ESG投資」に取り組む企業に対して高評価が与えられる傾向にあります。そのため、エシカル消費に関する活動に積極的に取り組む企業は投資対象として選ばれやすくなり、企業価値の向上が期待できるでしょう。

  • ビジネスチャンスや競争力の確保
  • エシカル消費を推奨している企業はまだ数少ないため、取り入れることで同業他社との差別化が図れて、市場競争で優位に立てるメリットがあります。また、環境に配慮した素材やエネルギーなど、今まで触れてこなかった分野に事業を拡大することで、新たなビジネスチャンスをつかむきっかけにもなるかもしれません。

サステナブル消費・エシカル消費の取り組み事例

サステナブル消費・エシカル消費の取り組み事例

ここでは、実際にサステナブル消費・エシカル消費の取り組みを行っている企業の事例を3つほどご紹介します。

H&M

スウェーデンのアパレルメーカー・H&Mは、ファストファッションを中止して廃棄物を作らない服作り「ゼロウェイストファッション」を推奨しており、衣類に使用する素材の約半分以上にリサイクル素材を採用しています。緑色のタグが付いているのがその証しです。

また、サステナブルな企業として透明性を重視し、使用した素材や生産国、製造するために提携したサプライヤーなどの情報を開示する取り組みを導入しています。
上記の取り組みを推奨したことで、ファッション・トランスペアレンシー・インデックス2020の最高ランクに位置付けられました。

IKEA

スウェーデン発祥の家具メーカー・IKEAでは、店舗で販売される電球をすべてLEDにしたり、ソーラー発電や風力発電を導入する店舗を増やしたりと、環境に配慮した取り組みを実施しています。

その結果、日本国内では原発一基分の電力節約に成功し、またこれまでスウェーデンでは馴染みがなかったLEDの普及に成功しました。

さらに、サステナブルな暮らしのメリット・デメリットを周知するため、顧客や従業員がサステナブルな商品を活用できる「Live LAGON」という取り組みを導入しました。
LAGONの言葉が持つ「ちょうど良い」を暮らしの観点から叶えるため、自社の商品を通じて実用的な面からサステナブルを広めた事例です。

THE NORTH FACE

アウトドア用品の制作・販売を行うアメリカのTHE NORTH FACEでは、アウトドアや登山用として着用する衣類にファーを使用せず、再生可能エネルギーで代用するなど地球環境に配慮した素材選びに取り組んでいます。また、衣類の染料もできるだけ環境に配慮したものを採用しつつ、アウトドアで活用できる高い機能性を兼ね備えた商品を開発しています。

まとめ

まとめ

今回の記事では、サステナブル消費とエシカル消費の違いや、SDGsについて紹介しました。どちらの消費行動に関しても、環境被害の深刻化が注目されています。また、2つの消費行動に関連するSDGsは、17の目標を掲げて2030年までに達成することを目的に取り組むう正解共通の指針です。

企業がサステナブル消費・エシカル消費を推奨することは、消費者からの信頼の獲得や自社ブランドのイメージアップ、新たなビジネスチャンスの確保などのメリットがあります。まだ取り組まれていない企業は、今回の記事を参考に取り組んではいかがでしょうか。

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