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アニメーターの仕事とは?求められる能力も解説!
COLUMN 2021.6.07

アニメーターの仕事とは?求められる能力も解説!

世界の約4割のアニメは日本で制作されており、日本のアニメは世界から高い評価を受けています。昔はアニメといえば子供向けのイメージが強くありましたが、近年の視聴者層は青年から年配層にまで広がりを見せており、現在ではコンテンツビジネスの主力とまでいわれています。

技術の進化とともにアニメ制作の現場も変わってきています。そこで、この記事ではアニメの制作に欠かすことのできない「アニメーター」の仕事について詳しくご紹介します。

アニメーターの仕事とは

アニメの作画を担当するのがアニメーターです。アニメーターには主に動画マンと原画マン、作画監督がおり、仕事内容が明確に分かれています。

動画マン

動画マンはアニメが動くように、原画と原画の間を繋げる絵を描く仕事です。動画が滑らかに動くように原画の意図やニュアンスを汲み取りながら、「中割」と呼ばれる原画と原画の間のコマを仕上げていきます。アニメーターになってまず任されるのがこの動画マンで、人体の細かい動きなどを正確に描く能力が必要な仕事です。

仕事の流れは、まず原画マンが描いた絵を動画用紙にトレースします。次に、タイムシートと呼ばれる指示書で指定されている枚数分の中割を描き、アニメーションに動きを生み出します。

中割を描き終えたら、作画をパラパラとめくってみて違和感がなければ清書します。最後に出来上がった絵を仕上げて作画監督に渡し、問題がなければ完了です。

原画マン

動画マンとして経験を積み、技術が認められると原画マンにステップアップできます。

動きのポイントとなる絵を描くのが原画マンで、ゼロから絵を創り上げる必要があるため、動画マンよりもクリエイティブな能力が求められます。原画はアニメの動きの要所となる部分の絵であり、アニメの質を大きく左右するものになるため、その分責任も大きくなります。

業務でまず行うのが、レイアウト用紙にキャラクターの配置や背景、カメラとの距離など、作業の元になる設計図を描くことです。また、原画のプランも大まかに添えます。次に、タイムシートに指定のタイミングで入れる絵の量や加えるエフェクト、カメラワークの指示などを書き込み、動画マンへの指示書を作ります。これらのチェックが終わると原画を描く作業に進み、動きのプランや設定に合わせて丁寧に作画をし、完成した原画は作画監督のチェックを経てタイムシートとともに動画マンに渡されます。

作画監督

作画制作の全体を管理し、アニメのクオリティを上げる重要なポジションが作画監督です。絵には力量の差や癖が出るため、作画監督が原画をチェックして絵柄にばらつきがないよう修正を入れ、雰囲気やクオリティを統一します。

作画監督は原画マンのレイアウトに問題がないかチェックを行い、基準を満たしていなければ原画マンに描き直しの指示を出し、納得がいくクオリティになるまで修正を繰り返します。そして動画マンが作成した絵を確認し、問題がある場合は修正を行います。

このように、作画監督は作画に問題がないかをチェックし、クオリティが著しく低下する状態である作画崩壊を防ぐなどの責任が大きい反面、非常にやりがいのあるポジションです。

アニメーターのキャリアアップとしてはまず動画マンとして経験を積み、次に原画マン、作画監督、作品監督とステップアップしていくのが主流です。しかし、アニメ制作の現場では各工程で様々な関係者と方向性の共有や連携をすることから、仕事をしているうちに他の工程に興味を持つ場合も多く、制作進行や演出家に転向する人もいます。

アニメーターの労働環境

ここでは、一般的に過酷といわれるアニメーターの労働環境について解説していきます。

雇用形式と単価の相場

アニメーターで固定給が支払われる正社員雇用はごく一部です。ほとんどの場合は出来高制、歩合制の業務委託契約で、現在の原画価格の相場はTVで1カット4,000~5,000円といわれています。

入社時から固定給の会社は少なく、入社後2~3年して戦力になった頃に固定給の正社員になるといった会社が多いようです。一定以上の力量がある人は、作品ごとに仕事を請け負うフリーランスとして活動するケースもあります。

若手アニメーターの平均年収は約110万円と低いうえに、納期を守るための長時間労働が恒常化しているため、若手がなかなか定着しづらいのが実情です。

近年の待遇改善に関する動き

離職率が非常に高く、現状のままではいけないという声はアニメ業界からも上がっており、新人に補助金を出す会社も増えてきています。また、2014年に結成された超党派のMANGA議連が、クリエイターの就労環境の改善を図ることを目的とした施策の検討などを行っています。

アニメーターに必要な能力

アニメーターは、アニメが好きという気持ちがなければ続けられない仕事ですが、それ以外にも必要なスキルがあります。ここでは、アニメーターに必要な能力について解説します。

画力

アニメーターに最も必要とされるのは画力です。様々なものや人物の動き、表情を描き出す表現力、原画を忠実に再現しつつ動きを出す正確なデッサン力が求められます。また、コマ単位で動きを表現するので、対象物が動くと見え方がどう変わるのかを把握する能力と探求心も必要です。そのため、日々の観察力とデッサン力を磨く向上心が欠かせません。

さらに、周りのアドバイスを受け入れる姿勢も大切です。アドバイスを受け入れられる柔軟性があれば成長に繋がるでしょう。

現在は、PhotoshopやIllustratorなどのデジタルで描く技術も求められます。多様な現場で活躍するためにも、これらの操作方法を熟知しておく必要があります。

体力と忍耐力

アニメーターには体力と忍耐力も必要です。自分が好きな絵を自由に描くわけではないので、長時間同じ構図の絵を何枚も描いたり、苦手な構図や難しい絵を延々と描いたりしなければなりません。全てに一定のクオリティが求められ、時には修正が続いてしまうこともあります。そのため、長時間コツコツと取り組める体力と忍耐力は必要不可欠です。

責任感とコミュニケーション能力

アニメ制作は多くのスタッフとともに進めるチームプレイです。ずさんな仕事や納期の遅れは他のスタッフの作業を滞らせたり、作品のクオリティを下げたりすることに繋がるので、仕事に対する責任感が求められます。

また、アニメは演出家、作画監督、原画マン、動画マン、色彩担当者などの多くの人と連携をとりながら作り上げていくため、相手の要望を正しく理解し、自分の要望もきちんと伝えられるコミュニケーション能力も欠かせません。

アニメーターになるためには

独学でアニメーターを目指すこともできますが、様々なスキルが求められることから学校で学ぶのが一般的です。ここでは、専門学校と4年生大学の特徴を紹介します。

専門学校

専門学校は、画力向上のための授業や実践的な絵を描く技術の習得、ソフトを扱うスキルの習得など、アニメーターになることに特化した様々な講義を受けて技術を磨けます。また、学生のうちからプロに近い環境で制作する経験ができ、就職に強いという特徴があります。

4年制大学

美術系の大学であれば技術を磨きつつ、アニメのみならず美術やデザインなど幅広く学べます。また、近年は4年生大学でもアニメーション学科やデジタルアート専攻学科を設置する学校が増えており、幅広い知識と専門的な技術の習得を両立させることができます。

まとめ

この記事では、アニメーターの仕事や必要な能力についてご紹介しました。現状は、報酬面、体力面ともに厳しい職種ですが、人々に夢を与えられる非常にやりがいのある仕事です。

アニメーターを目指す方は、画力やソフトの操作方法など、必要なスキルを磨いていきましょう。

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