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【第2回】動画・映像クリエイターに聞く!〜動画制作を仕事にするには?〜
COLUMN 2019.4.09

【第2回】動画・映像クリエイターに聞く!〜動画制作を仕事にするには?〜

現役のWeb動画クリエイターへのインタビューを通して、動画制作の仕事を紐解く連載の第2回です。前回の記事「【第1回】動画・映像クリエイターに聞く!〜動画制作の仕事とは?〜」では、動画・映像クリエイターの仕事の内容、業界トレンドについてみていきました。第2回となる今回は動画クリエイターに必要とされる能力やスキルについてみていきましょう。

Q. 動画制作のスキルはどのようにして身につけるべき?

A.基礎スキルは独学でも学べる!基礎スキルを身につけた後は、実践を通じて、センスを磨こう!

動画制作の現場で求められるのは大きく「テクニックとセンス」です。

まずは「テクニック」の習得について、いくつかのパスをご説明します。

テクニカルな技術を身につけたいのであれば映像系の学校に進むのは効率の良い選択肢です。映像系の専門学校ではディレクターや放送作家など学生の志望によって細かく専攻が分かれていて、クリエイターの輩出実績も豊富にあります。アート系の映像となると、多摩美術大学や武蔵野美術大学などの美術系大学出身者が強いですね。

一方、動画クリエイターのキャリアの面白い点は、専門的な職務内容にも関わらず、学歴が就職の絶対条件にはならないということです。

とにかく今は動画制作を行うための機材の価格が安く手に入ります。スマートフォンでも4K解像度で動画撮影が可能なモデルが登場しています。さらにはアクションカムやドローンといったこれまで特殊とされてきた撮影機材が、家電量販店で気軽に手に入れられます。これらの最新機材を使えば迫力のあるオリジナル映像を撮影することができます。

動画の編集機材、パソコン、編集ソフトは高価なものしかないという印象をお持ちの方も多いのですが、無料で機能が豊富なソフトも数多くあります。普及価格帯のパソコンでも十分に動作します。スマートフォンでも簡易的な動画編集・加工ができるアプリが無料でリリースされています。

また、具体的なスキルに関しても、オンラインで学習する環境が整っています。大学や専門学校に通わずとも、動画制作の専門的な技術を学ぶことは可能です。例えば、オンライン型学習サービスの 「Vook(ヴック)」では、年額19,980円で、映像制作における様々なスキルのレクチャーをオンライン動画と記事で学ぶことができます。Adobe Premire、 Adobe After Effectといった映像編集・加工ソフトの使い方もカバーしています。

その為、現在「テクニック」については、独学で習得することも十分に可能と言えます。まずはお金を使わずに手持ちのカメラ・パソコン・スマートフォン使って動画制作にチャレンジしてみてください。面白い!楽しい!と感じたのならば動画クリエイターとしての仕事に向いているかもしれません。

「センス」の習得については、実践あるのみだと思います。実際に撮影、編集を行っていく中で磨くことが望ましいです。「センス」は簡単に身につくものではありません。実践の機会を多くもつようにしましょう。

私の場合、最初に動画・映像というものに手を出したのは高校生の頃でした。誰かに教わってという訳でもなく、遊びや趣味の感覚で映像の世界に入っていきました。大学では、総合政策学部でメディア論について学んでいたので、動画・映像の制作・編集に関しての専門的教育は受けていません。

最初のキャリアはCM制作会社のプロダクションマネージャーでした。「プロダクションマネージャー」は、企画にあったロケ地探し、アポ取り、制作に必要な資料作成、協力会社への発注業務など、CM制作の全体を統括する仕事です。そのため、CM制作会社でも撮影・編集といったスキルを身につけることはできませんでした。当時の私の動画クリエイターとしてのスキルは、学生時代に独学で身につけたもののみで、決してプロレベルと言えるものではありません。しかしながら、プロダクションマネージャーの仕事を通じて、動画を完成させるまでの一連の流れを把握できたことは独立した後の強みになりました。

撮影・編集の技術はビデオグラファーとして独立した後、クライアントから頂いた仕事の中で磨いていきました。独立後は、クライアントとの打ち合わせに始まり、撮影・編集と、全て業務を自分の技術・能力で解決しなければならなくなりました。動画制作の全ての領域に必然的に関わらなければならない状況の中で、まさに実践によって全てを学んでいったのです。

Q.動画クリエイターとして、仕事につくには?どの様な会社に入るべき?

A.動画制作の仕事の選択肢は多様化している。将来、どの様なクリエイターを目指したいかをしっかり考えよう

動画制作の代表的な就職先としては、CM、映画、テレビの3つです。一方、最近ではWeb動画専門の制作会社もでてきています。また、映像撮影機材が比較的安価になったこともあり、結婚式の披露宴で流すビデオを専門で請け負う制作会社もかなり増えました。高価だった映像機材が安価になり、インターネットを筆頭に動画を活用できる機会も多様化しているため、映像制作の仕事は年々増加傾向にあります。動画クリエイターとして仕事を探している方は臆することなく映像業界に飛び込んでみてください。

動画制作のキャリアが多様化しているからこそ、就職先を選ぶ際は、長期的なキャリアパスを描いておきましょう。どの様な映像を作りたいのか、その為にはどの様な経験が必要なのか、を自分自身でしっかりと考えておきましょう。

Web動画を制作するビデオグラファーは映像の企画、撮影、編集・加工といった一連の工程を一人でこなすクリエイターです。必然的に一連の動画制作のスキルの身につける必要があります。一方で、映画製作にかかわりたい方であれば、製作は分業されます。映画製作の中でも、何を専門的に磨いていくのか、考える必要があるでしょう。

自分自身で良い映像作品を世の中に出していきたい方、ビデオグラファーを目指される方には、「はじめに大きな仕事を経験しておく」ことがおすすめです。学生時代から映像制作に取り組んでいて、卒業と同時に動画クリエイターとしてフリーランスで仕事を取っている人も珍しくなくなってきています。ですが、いきなりフリーランスで動画クリエイターの仕事をはじめた場合、先輩や同世代のクリエイターの仕事を見る機会がなくなります。CM、映画、テレビなどを手がける大手制作プロダクションに入れば、大きな現場で先輩方がどのように現場を回して、どのように作品全体をマネジメントしていくのか、一つの映像作品ができあがる過程を肌で感じとることができます。大きな作品を作る経験は稀有なものです。長期的に、映像クリエイターの制作活動の糧になっていくことでしょう。

Q. 動画クリエイターになるための就活の対策は?

A.自分で動画制作に打ち込み、いい作品を作っておくこと

動画クリエイターには必ずしも学歴は必要ありません。作品の出来がものをいう世界です。少しの機材とアイデアさえあれば、誰でも動画を作ることができます。特にまだまだ未知数なWeb動画の世界では、クリエイターとして活躍できるチャンスは確実に広がっています。

自分で作った動画をWeb上に公開してみてください。自分の作品を他人に評価してもらうのはクリエイターにとって必要不可欠なことです。それにより、伸ばすべきスキル、補わなければならないスキルが見えてきます。最初は稚拙な作品となってしまうのは当たり前です。気にせずにどんどん作品をアップロードしていきましょう。就職活動の際にも最もいいアピールになります。

まとめ

動画クリエイターとして仕事に就くための勉強は、独学でも十分に始められることがわかりました。動画制作が好きな方であれば、とにかく実践をすることが大切なようですね。最終回となる次回の記事では、良い動画作品の要素に迫ります!

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