インフルエンサーとは?成功するためにやるべきことも解説
昨今、インターネットの普及によって企業の宣伝媒体がテレビCMや新聞広告からSNSや動画共有サービスを活用する手法に変わりつつあります。SNSや動画共有サービスを活用し、世間に多大な影響を与える人を「インフルエンサー」と呼んでいます。インフルエンサーという言葉が浸透するなかで、実際にどんな存在であるのかを理解されている方は少ないでしょう。そこで、今回の記事では、インフルエンサーの概念や分類、収入事情についてご紹介します。また、インフルエンサーとして成功するためのノウハウに関しても解説していきます。
インフルエンサーとは
インフルエンサーとは、英語で「影響や感化、効果作用」を意味する「Influence」が語源になっています。SNSを中心とした情報発信により、世間や人の思考、行動に大きな影響力を持つ人のことを指します。もともとは、テレビや雑誌などで活躍する芸能人やスポーツ選手などの有名人を指して使われていましたが、インターネットやSNSの普及により、広く、インターネット上で消費者の購買意思決定に大きな影響を与える人物を指して使われるようになりました。また、SNSを中心とする消費者発信メディアにおいて、多くのフォロワーを持つオピニオンリーダーのことを指して、インフルエンサーを呼ぶこともあります。
インフルエンサーが利用する主なSNS媒体としてFacebookやYouTube、ブログ、Twitter、Instagramなどがあります。インフルエンサーの代表格には、前述のような有名人の他に、人気タレントやファッションモデル、特定の分野の有識者、政治家、財界人も存在します。さらに、一般人のなかにも、特定の層から圧倒的な支持を得ているインフルエンサーも多く存在しています。
インフルエンサーの種類
インフルエンサーには、その影響力の規模に応じた名称があります。
・フォロワー数100万人以上:トップ/メガインフルエンサー
・フォロワー数10万人以上:ミドル/マクロインフルエンサー
・フォロワー数1万人~数万人:マイクロインフルエンサー
・フォロワー数1万人未満:ナノインフルエンサー
トップインフルエンサーは国内に60人程、ミドルインフルエンサーは国内に約1,000人存在します。この区分のインフルエンサーの影響力、情報を届けるリーチ力は多大なものがあります。しかし、一般的にSNSにおいて「いいね」やコメント、リツイート率などを指す「エンゲージメント率」は、マイクロインフルエンサー・ナノインフルエンサーよりも低くなる傾向にあります。
一方、数万人のフォロワーを抱えるマイクロインフルエンサーは国内に約15,000人、数千人のフォロワーを持つインフルエンサーは無数に存在します。このレベルのインフルエンサーは、リーチ力は低いものの、フォロワーとの距離感が比較的近く、その投稿に親近感や共感を持ちやすいという理由からエンゲージメント率は高い傾向にあります。
インフルエンサーになるメリット
インフルエンサーの多くは、企業の商材をSNSやYouTubeでユーザーに紹介することで、企業から広告収入を得ています。インフルエンサーのなかには、広告収入を得ないで自主的に商材紹介をする方もいます。しかし、広告収入の報酬額が一般的な会社員の月収を上回ることも珍しくなく、会社員として働くよりも大幅に年収アップを狙える可能性があります。
また、インフルエンサーが特化した分野において有名になれば、多くのファンを得ることができます。同分野の他のインフルエンサーや他ジャンルのインフルエンサーとコラボすることで、効果的にファンを増やすこともできます。
さらに、自身が商品を企画販売する際や、自身の立ち上げたイベントを開催する際にも、広く宣伝するための広告費用が抑えることができるのが、インフルエンサーの利点です。つまり、YouTube登録者数が50万人、Twitterフォロワー数が10万人などの実績を作ることができれば、インフルエンサーとしての収入も、その他のビジネス展開もスムーズにできるのです。
インフルエンサーの収入
インフルエンサーの収入は、フォロワー数や登録者数に応じて月収0円~月収数千万円と幅広いことが特徴です。インフルエンサーが収入を得る方法は、主に3つあります。
・PR投稿
PR投稿とは、企業や広告代理店から依頼を受けて指定された商材をSNSで紹介することです。インフルエンサーが収入を得る方法として最も一般的な方法で、1フォロワー=1円が単価の目安です。PR投稿の依頼は、インフルエンサーを募集している広告案件サイトへ登録するか、企業または広告代理店から直接依頼されるのが一般的です。
・メディア寄稿
通常、寄稿といえば、新聞や雑誌に芸能人や有識者が行うイメージがありますが、最近のWebメディアではインフルエンサーがその役割を担うケースが増えています。これは、人気のあるインフルエンサーに寄稿してもらい、書いた記事を拡散してもらうことでページビュー数を増やす狙いがあるためです。報酬の相場は1,000~1,500字で1万円程度です。なかには連載コーナーを持ち、定期的にWebサイトへの寄稿を任されているインフルエンサーもいます。一般的な寄稿案件の受注方法は、メディアからの直接依頼です。
・ブログ
ブログで収入を得る方法として、商品を紹介し、その商品が売れた場合に紹介料をもらえる「アフィリエイト」という仕組みがあります。インフルエンサーは、まずアフィリエイトサービス事業者に登録し、紹介したい商品の宣伝用URLを自分のサイトに掲載します。そして、そのURLをクリックしてリンク先の販売サイトから商品が購入されると、登録した事業者を通して商品会社から報酬が得られる仕組みです。紹介料は使用するアフィリエイトサービスによって異なりますが、売れた商品の価格の1~20%が一般的な相場です。
インフルエンサーになるためにやるべきこと
ここでは、インフルエンサーになるためのポイントや成功するためのノウハウについてご紹介します。
得意ジャンルを決める
インフルエンサーを目指してSNSを始める場合、まずは自分の得意な分野・好きなジャンルを見極めることから始めましょう。毎日何かしらのコンテンツを作成して投稿しなければならないことを考えると、自分の興味のある分野、好きな分野や趣味を中心にすることが長続きの秘訣です。
拡散媒体を決める
媒体ごとに特性があり、発信するコンテンツによっては不向きな媒体もあります。Twitterでは短い言葉で端的に物事をリアルタイムで発信する強みがあり、Instagramは写真や短い動画の投稿に向いています。自分がどのような媒体でコンテンツを発信するのが相性が良いのか、また自分の特性に合っている媒体は何かよく考えましょう。また、複数の媒体を活用した情報発信も効果的でしょう。
利用者の多い時間帯に有益な情報を毎日投稿する
自身がターゲットとするユーザーがSNSを見ている時間帯に合わせて、情報を発信することが重要です。特に、平日の仕事終わりの時間帯、夕飯後の落ち着いた頃の時間帯、就寝前のリラックスする時間帯は閲覧数が増えるといわれています。また、ターゲットが知りたいと思った情報を簡潔に発信できるよう、発信内容をブラッシュアップしていくことも大切です。
インプレッションの分析と改善を行う
SNSを宣伝媒体としたマーケティングは、広告やCMと違い、ユーザーからの反応や気持ちが反映される双方向のマーケティングです。そのため、ユーザーがどのようなことに興味を持っているのか、企業や商材に対してどのような印象を持っているのか、具体的にユーザーの反応を分析する必要があります。TwitterやInstagramには、「インプレッション」という分析機能があり、ユーザーに投稿が表示された合計回数を知ることができます。投稿ごとの反応の変動を見逃さず、「なぜ反応が良かったのか、悪かったのか」ということを常に考察して分析を行うことで、より効率的に運用していくことができます。
まとめ
今回の記事では、インフルエンサーの概要や分類、収入事情、成功へのノウハウについてご紹介しました。インフルエンサーは、誰もが高額な収入を得られるわけではありません。インフルエンサーとして成功するためには、得意ジャンルや媒体の選定、日々情報を発信し続ける継続力、分析を用いた改善などが大切です。これから、インフルエンサーを志す方は、今回の記事を参考にしてSNSやYouTubeを活用していきましょう。
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