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エディトリアルデザイナーとは?仕事内容と必要なスキルを徹底解説!
TIPS 2021.2.03

エディトリアルデザイナーとは?仕事内容と必要なスキルを徹底解説!

出版物を支えている業種はライターやカメラマンなどさまざまですが、デザインといえば「エディトリアルデザイナー」を忘れてはなりません。雑誌に書籍、新聞などには優れたデザインが多くありますが、そうしたビジュアルを生み出しているのはエディトリアルデザイナーに他なりません。

この記事ではエディトリアルデザイナーの気になる情報をまとめてお届けします。基本的な職種の概要から必要とされるスキル、さらには具体的な仕事の流れまで分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

エディトリアルデザイナーとは

まず、エディトリアルデザイナーとは、新聞・書籍・カタログなどの各種印刷物のデザインを担当する職種を指します。出版社などにて編集者やアートディレクターの指示を受けて仕事を進める場合が多いです。出版物のタイトルや見出し・写真・本文・イラストなどをバランスよく美しく読みやすい形にレイアウトします。出版物のでき栄えに関わる仕事なので大きな責任も求められますが、編集者やカメラマンといった多くの専門家と協力して作品を作り上げることには大きなやりがいがあります。また、ご自身が手掛けた雑誌などを店頭で手に取れる、手に取ってもらえることも醍醐味の一つでしょう。

エディトリアルデザイナーになるには

エディトリアルデザイナーになるためには、特別な資格は必要とされません。一般的な進路としては、デザイン系の専門学校や美術系の大学を卒業して、エディトリアルデザイン関連の会社に就職する場合が多いです。

また、デザイン系の専門学校などに通っていなくても、デザイン事務所などで経験を積んでエディトリアルデザイナーになる場合もあります。さらに、編集関連の仕事に就きながら、エディトリアルデザイナーを目指すケースもありますので、キャリアは人それぞれです。

また、エディトリアルデザイナーとして企業で経験を積んでアートディレクターとしてキャリアアップしたり、新たに事務所を立ち上げたりするデザイナーもたくさんおり、さらなる活躍も期待されます。

エディトリアルデザイナーに必要なスキル

まず、デザインセンスや関連する知識は必須です。タイポグラフィなどフォントを扱うスキルやレイアウトや配色などの知識は日頃から吸収しておくと良いでしょう。

また、デザイン作業は基本的にはパソコンを使用します。利用頻度が高いのは、アドビシステムズ社のInDesignやIllustrator、Photoshopなどのアプリケーションです。これらのソフトはある程度使いこなせる能力も求められます。さらに、仕事では編集者やカメラマン、アートディレクターなど多くの方と協力して進めていくことになるので、高いコミュニケーションスキルも必要です。

エディトリアルデザイナーに向いている人

デザインや技術動向に対する高い向上心を持ち続けられる方はエディトリアルデザイナーに向いているでしょう。デザインはスキルを身につけてからも日々の勉強が大切です。流行やトレンドは変化していますし、アプリケーションもアップデートされます。常にデザインの最新情報や技術を追い続けられる方が現場でも求められます。

また、人とコミュニケーションを取るのが好きな方も適性が高いと言えるでしょう。エディトリアルデザイナーは一人で行える仕事はほとんどなく、チームで協力して業務を進めることがほとんどです。人と話すことが得意で協調性に優れる方であればスムーズに仕事を進められるでしょう。

エディトリアルデザイナーの仕事の流れ

続いて、実際のエディトリアルデザイナーの仕事の流れを見ていきましょう。あくまでも一例ですが、エディトリアルデザイナーの業務をイメージする参考にしてください。

打ち合わせ

出版社や編集プロダクションの編集担当者の方などと打ち合わせを実施します。出版社や著者の意向を汲み取りながら、デザインの方向性などをすり合わせます。この打ち合わせの際はブレーンストーミングを行う場合も珍しくありません。ブレーンストーミングは限られた時間内に自由に話し合い、色々なアイデアを出すための手法です。

例えば20代の独身男性・中学生の女性・中高年の富裕層など読者層が違えば誌面のデザインも異なるため、アイデア出しは入念に行われます。誌面のデザインのテイストや配色・使用するフォント・イラストの詳細に至るまでイメージを具体的に決めていきます。

フォーマットレイアウトの作成

打ち合わせの内容を指針にフォーマットとなるデザインをレイアウトします。読者層によって配色や扱うフォントもマッチするものに変更しなければなりません。エディトリアルデザイナーとしての自分のセンスをアウトプットしつつも、全体のバランスを考えながらデザインしていきます。

例えば、数ページの記事誌面のデザインでは、あまりに単調にならないように各ページの文字量の配分を調整します。
そして、それぞれのホワイトスペースの配分などを決定して大まかなデザインを組み立てていきます。雑誌や書籍によっては数百ページにもわたるフォーマットレイアウトの作成が必要なケースもあります。出版物の印象をフォーマットレイアウトは大きく左右するので、とても重要なステップです。

写真のディレクション

案件にもよりますが、カメラマンへ写真のディレクションを行う場合もあります。撮影に立ち会って出版物の方向性や目指すべきイメージを指示します。写真のディレクションで大切なのは事前準備です。カメラマンが何のために何をどう撮るかを迷わないで行えるための情報共有が鍵を握っています。プロジェクトの概要・コンセプト・撮影内容をそれぞれ確認し、エディトリアルデザイナーとしての考えを伝えます。また、出版物にイラストを使う場合は、イラストレーターに完成のイメージや作成するイラストの大きさを共有します。

レイアウト作成

写真・原稿・イラストラフといった素材が揃ったら、レイアウト作成を行います。見やすく分かりやすいレイアウトを作るには、ただ闇雲に文字やイラストを配置してはいけません。エディトリアルデザイナーとしてのこだわりやロジックを意識して、文字や絵を配置することが大切です。

例えば、関係性の強い事柄同士は近くに配置したり、同じ色を使ったりなど工夫します。また、全体の余白などにも気を配り、情報ばかりで苦しい紙面になっていないか、最適なレイアウトを検討していきます。また、フォーマットデザインについてはDTPオペレーターにお願いするケースもあり、文字組みのルールを記した指示書を作成し、データを渡して依頼します。

校正・校閲の実施

レイアウトを仕上げライターの文章やイラストが追加されたら行われるのが校正や校閲です。校正では作成中のコンテンツに誤植や色彩の違いなどがないかをチェックし、誤字脱字などの修正も行います。校閲では表記の揺れや事実関係の誤り・不快表現・差別表現やなどの不適切表現の有無まで、幅広く確認します。校正と校閲に関連するやり取りは複数回にわたる場合が一般的です。この作業を入念に行い、出版物にミスや情報の漏れがないようにします。

入稿データ作成

誌面が完成したら、印刷所に入稿するためのデータを作成します。仕上がりサイズやフォントのアウトライン化、画像のリンク切れがないかなど、さまざまなポイントに配慮しながら入稿データを完成させていきます。その後は色校正という印刷の仕上がりを確認するためのテスト印刷を行います。ここでは写真の色味を整えるための指示を出したり、文字の修正をしたりする場合もあります。Webであれば小さなミスがあってもすぐに修正できますが、印刷だと後戻りが難しいため責任の重い作業です。

まとめ

エディトリアルデザイナーは出版物などのビジュアルに大きく影響する仕事です。配色やレイアウトといった知識に加えてデザイン面におけるセンスも重要ですので、エディトリアルデザイナーになりたい方は関連する資格やスキルを取得してみましょう。責任の重いポジションを任される場合も多いですが、やりがいや達成感も大きいはずです。ぜひこの記事を参考にエディトリアルデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。

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