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【WebクリエイターのためのSEO】SEOにおいて画像化したテキストが好ましくないのはなぜか
TIPS 2019.4.01

【WebクリエイターのためのSEO】SEOにおいて画像化したテキストが好ましくないのはなぜか

Facebookやinstagramなどのソーシャルメディアが非常にパワーを増している現在ですが、未だなおWebサイトのページの流入数に多大な貢献をする取り組みはSEOと言われています。

かつてはリンクの売買などのブラックハットSEOと呼ばれる手立てで、色々な抜け道を使ってSEO対策ができていましたが、現在はそのような抜け道はほとんどなくなってきました。逆に以前からも「Contents is king」と言われていたように、そのページやWebサイトの中身の価値の評価が、SEO上の評価にますます貢献するようになっています。ページのコンテンツとしては、テキストの内容・質がその大半を占めますが、今回はそのテキストを画像化することの是非について説明していきます。

参考記事:昔よくあったけど今は絶対やってはいけないSEO手法

SEOにおける画像の注目度は高まっている

現在SEOにおける「画像」の重要性は徐々に上昇してきていると言えます。Googleの検索結果に画像が表示されたり、構造化データを用いてリッチスニペットとして表示するケースは年々増加しています。また画像の表示については、検索結果の一覧上の順位貢献だけでなく、クリック率の貢献効果もあります。実際にページ単位でも実際に大部分のテキストを画像に置き換えたところ、直帰率は低下し、一方でコンバージョン率や滞在時間が増えたなどの調査結果も存在します。Googleの画像認識も年々強化されていますので、そのWebサイトやページの質やコンテンツとの整合性をSEOが判断するにあたって、今後画像の貢献度が上昇していくことは間違いないでしょう。

検索エンジンは画像内のテキストを(まだ)読めない

一方で現状はSEOの評価において、画像内のテキストをまだ認識はしていないようです。前述の通り、SEOにおける画像の注目度は高まってきており、Googleの画像認識の精度も年々向上しています。いずれは画像内のテキストを一定認識して、ページの質としての評価を高めることはありうると思いますが、現状ではテキストで説明を記載しておいた方がよいでしょう。

理由としては大きく2つ挙げることができます。

(1)画像の認識はテキストでの説明が基本

詳細は後述しますが、Webサイトでは画像を利用する際に、alt属性やtitleタグでテキストで内容を説明することができます。これまでのSEOでの画像評価はあくまでもこのテキスト部分での判断が多く、基本的には画像でも、その説明テキストで内容判断をしているという事実があるためです。

(2)E-A-Tの説明には画像は不向き

こちらは現状のGoogleのコンテンツ評価軸を踏まえての見解です。現在Googleが「高品質」と認めるコンテンツの評価軸として、専門性、権威性、信頼性の3つの言葉を英語にした際の、アルファベットの頭文字をとって「E-A-T」を提示しています。画像内のテキストで専門性や権威性、信頼性を担保できるかというと、まだまだ難しいのが現状と言えるのではないでしょうか。

SEO効果と見た目を両立する「ウェブフォント」

先ほどまだまだSEO観点ではテキストは画像化しない方がいいことを述べました。ではなぜそれでもテキストを画像化しているケースがあるのでしょうか?よくあるのは特に見出しやページタイトルにおいて「テキスト(フォント)の見栄え」の向上を目的にしたものです。この見た目の課題を解決し、かつSEO効果を高める手段として、「ウェブフォント」という方法があります。

通常ブラウザでWebページを見る場合、そのWebページに表示されるテキストは、Webページを見ているPCにインストールされているフォントを呼び出して表示しています。これに対してウェブフォントは、フォント自体がインターネットサーバー上にあり、そのサーバー上からフォントを呼び出してブラウザに表示しています。ユーザー側の環境に依存しない表示ができるため、ブランディング観点でもウェブフォントの利用は徐々に広がっています。

ウェブフォントのデメリットも改善しつつある

いいことづくめに見えるウェブフォントではありますが、導入することのデメリットはないのでしょうか?ウェブフォントのデメリットとしてよく言われるものとしては、以下の2つが挙げられています。

(1)和文フォントはデータ量が多く速度低下になるケースがある
英語と異なり日本語は文字数が膨大であり、フォントのデータ量が多く、表示が遅くなってしまうことがありました。現在は各事業者が速度面でも色々な改善を行なっており、表示速度の改善は進んでいるようです。サイト運営側でもキャッシュの利用やWebフォントの読み込みを非同期にするなどの対策手段が存在します。

(2)コストがかかる場合がある
ウェブフォントについては、中には利用に有料のものがあります。国内の事業者では日本のフォントメーカーであるモリサワが提供する”TypeSquare”、画像素材で知られるアマナイメージズが提供する”amanaimages Webフォント”などが、和文フォントを提供していますが、こちらの利用には有料となります。一方でGoogleが提供している”Google Fonts”などはオープンウェアとして提供されており、無料で利用できます。

コスト面では無料のウェブフォントという選択肢もありますし、速度についても改善が進んでいます。ウェブフォントを使わない手はなくなってきているのではないでしょうか。

画像内テキストをどうしても使う必要がある場合するべきにすること

ここまでSEO上はテキストが有効で、ウェブフォントの利用で見栄えをよくする方法もあると説明してきました。ただそれでも画像内テキストを使わなければいけない場合も時にはあると思います。画像内テキストをどうしても使う場合にやっておきたいことについて、以下のようなものがあります。

(1)ファイル名を写真の内容がわかるような名前にしておく
画像ファイル名でよくあるのは「111122223333.jpeg」などで、これが何のファイルであるか、Googleは認識ができません。「黒い犬が食事している.jpeg」など内容がわかるファイル名の設定を心がけましょう。

(2)写真を説明するための、alt属性は必ず入力する。
alt属性は(1)と同様に画像の説明になるため、入力しておきましょう。なおキーワードの羅列についてはGoogleは推奨していないので、文章の形での説明になるように留意することが必要です。alt属性を入力をすることで、万が一画像が表示されない際にテキストを表示したり、視覚障害のある方がスクリーンリーダーでテキストを聞くことができます。SEO観点だけでなく、ユーザビリティでも重要なので必ず入力しましょう。

(3)写真周辺にはその写真を説明する文を置く
(1)、(2)はファイルに対しての内容を入力することでしたが、ページ内で画像周辺に画像を説明するテキストを入れておくことも大切です。例えばその画像のキャプションなどはなるべく入れて置くようにしましょう。

(4)画像へのアンカーテキスト設置
もしその画像を指定したり、説明したりする文章がページの本文内にあれば、その画像へのアンカーテキストにしておくと、画像と内容の関連性が高まります。

以上画像内テキストを使う際の4つのことを例示しました。いずれも基本的には「画像の内容をどうやってテキストで説明するか」という観点になります。ただこれらの方法はいずれもSEOの効果として、インパクトのあるものではないと言われています。あくまでも画像内テキストを使わなければならない時に利用するものとして、基本的には大切な内容はテキストで伝えていくことをおすすめします。

まとめ

Googleの画像認識などの進化も著しく、SEO上の影響度も増している画像ですが、まだまだコンテンツの主軸はテキストが占めています。まだ画像内テキストを使っているWebサイトについては、まず1番にウェブフォントへの切り替えの検討、それが難しければ画像の内容が説明されているかを確認していくことが必要です。細かい部分ですが、Webサイト全体でで見ると影響する範囲も少なくないので、ぜひ確認して対処していきましょう。

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