インハウスクリエイターになるには?必要なスキルも解説 - Webデザイナー・Webディレクターの求人転職支援「STASEON(スタシオン)」

Webデザイナー・Webディレクターの求人転職支援「STASEON(スタシオン)」

Webデザイナー・ディレクターの求人転職支援

インハウスクリエイターになるには?必要なスキルも解説
COLUMN 2020.9.02

インハウスクリエイターになるには?必要なスキルも解説

企業のロゴや商品のPVなど、世の中にはクリエイターによって制作されたものが大量に出回っています。クリエイターと聞くと制作会社やフリーランスで自由に感性活かして仕事をしているイメージがあるかもしれませんが、お金を稼ぐ以上、必ずしも自由な表現ができるとは限りません。また、安定した収入が得られない、納品後の作品に対する世間の評価が分からないといった問題を抱えています。

近年、従来のクリエイターの問題を解決できる「インハウスクリエイター」という新たな勤務形態をとるクリエイターが増加しています。企業のもとで創作活動に励むことで、従来型のクリエイターとは違った強みを得られます。この記事では、インハウスクリエイターを中心に、クリエイターの概要や求められるスキルを紹介します。

そもそもクリエイターとは?

クリエイターという言葉は幅広い職種に対して用いられます。
そのため、「クリエイター」という言葉の意味が曖昧になりがちです。クリエイターとは自分の発想力や創作能力をアウトプットして仕事にできるプロフェッショナルを指します。作品で自分の価値観を示す人や顧客の要望に沿った作品をつくる人、直接クリエイトせずにサポートする人など、各クリエイターがそれぞれ違った形で力を発揮しています。

活躍する分野も非常に幅広く、刀鍛冶や浮世絵師などの伝統工芸家からゲームクリエイターやYouTubeクリエイターのような現代的な分野まで多岐にわたります。現在は企業のもとで創作活動に励むクリエイターが増えているため、今後はクリエイティブスキルだけでなくビジネス能力やモチベーション管理能力なども求められます。では次に、クリエイターの種類や、クリエイターに企業が求める能力を紹介します。

クリエイターの種類

クリエイターはさまざまな業界で活躍しており、各業界ごとにクリエーターの種類も変わります。主な分野としてマスコミ系・エンターテインメント系・伝統工芸のほか、グラフィックデザイナーや舞台監督などがあります。クリエイトするものも多岐に渡り、紙面・映像・立体物・CGと各方面でさまざまな作品を生み出します。

そのほかに、自身を「〇〇クリエイター」と称し、新たなクリエイターとして活動している場合もあります。Webクリエイター・フードクリエイター・モテクリエイターなど、特定の分野で従来よりも主体的に活動している人物が新たなクリエイターと呼ばれるようになっています。

企業に求められるクリエイターとは

これからの時代には、クリエイティブスキル以外の能力も求められます。従来は、デザイナーならばデザインをする、ライターならば文章を書くことが仕事の大半を占めていました。しかし今後は、クリエイティブスキルに加えてコミュニケーション能力や課題解決能力などのビジネススキルも必要です。企業にとってクリエイターの作品は収益を得るための商品であり、企業のもとで創作活動を行う場合はより高い利益を得られる作品の制作が必要不可欠なのです。他部門との連携や顧客との折衝などには円滑なコミュニケーションが大切で、クリエイティブにより企業が抱えている課題を解決することも重要です。さらに、長時間かつ自由が利きづらい中、自身でモチベーションを維持する必要もあります。

現代は企業に勤めないフリーランスとして活躍する人が増えていますが、一方でクリエイター業界では特定の企業を中心に活動するケースが増加しています。これからのクリエイターとして活躍するためには、クリエイターとしてだけではなく会社員としての能力も不可欠になります。

インハウスクリエイターとは?

制作会社やフリーランスではなく、特定の企業のもとで創作活動を行うクリエイターを「インハウスクリエイター」と呼び、近年注目を集めています。企業の社員に近い形で働くため、事業への関与期間や収入面での安定性、築くことができる人脈などで従来のクリエイターとは異なります。クリエイターは一つの事業に長く携わって作品の評判を聞き、同時に企業は低コストで創作力のノウハウを得ることで、クリエイターと企業が同時に成長できます。現在ではインハウスクリエイターの活躍分野も勤務形態もバリエーションが増えており、今後さらなる発展が見込まれています。

インハウスでクリエイターとして働くとはどういうことか

インハウスクリエイターはある特定企業のもとで創作活動を行うクリエイターのため、従来のような制作会社やフリーランスで働くクリエイターとは多くの点で異なります。従来型のクリエイターに適している人物でもインハウスクリエイターには適さない場合もあるため、クリエイターを目指す際には自分がどちらにより適しているか考えましょう。

インハウスクリエイターのメリットは、一つの事業に深く長期的に関われる点です。一般に制作会社やフリーランスでは複数の事業を同時に手がけるため、一つひとつの事業に対して大きく手をかけることができません。納品後の成果や評判も多くは分からずじまいになります。インハウスクリエイターならば長期的に一つの事業を扱えるため、手がけたものへの評判を受けて改善していくことができます。

「どうすれば人気が出るか」「自分の作品で人気がある要素は何か」など、企業と自身を同時に育むことができるでしょう。また、企業のもとで勤務するために労働時間や収入が安定しやすい点もメリットです。

一方インハウスクリエイターのデメリットは、周りにクリエイターがいない点です。自分以外に作品に関する技術や知識などを持っている人物がいないため、問題や疑問を解決しづらくなります。他のメンバーと事業を進めるうえで意志を十分に疎通できない場合もあります。

インハウスクリエイターの特徴として、非常に広範囲の領域を担当する場合があることが挙げられます。そのため、インハウスクリエイターには、特定の狭い領域を突き詰めたい人よりも、ある程度広い範囲のスキルを活かしたいと考える人がより適しています。

企業がインハウスクリエイターを雇うメリット

企業としてもインハウスクリエイターを活用するメリットが二つあります。

一つはコストの削減と高品質化です。一般的に、外部のクリエイターへの発注は非常に高価です。また、企業が求めるスキルを必ずしも持っているとは限りません。インハウスクリエイターならば外部に発注する必要がなく、自社に最適なコンテンツ力を持たせるべく育成することが可能です。結果的に低コストと高品質を同時に実現できます。

もう一つはノウハウの資源化です。創作活動を社内で完結させると、完成した作品や得られた知見が社内に資源として蓄積されます。それらの創作資源をテンプレート化して社内ノウハウとして活用すれば、クリエイターが別の人に変わっても迅速に対応できるようになります。企業として豊富なノウハウ・ナレッジを持っていれば、クリエイティブな施策を次々に打ち出して成功させられるようになります。

企業に求められるインハウスクリエイターとは

インハウスクリエイターはさまざまな企業で求められています。世界的な大企業から新進気鋭のベンチャーまで幅広く、多様な規模とジャンルでインハウス勤務できるチャンスが生まれています。警備会社や銀行など一見クリエイターとの関係が薄そうな業界でも、インハウスクリエイターを採用していたり将来的な採用が見込まれたりと前向きです。

インハウスクリエイターの雇用形態は社員だけでなく、フリーランスのクリエイターが週に何日か企業で常駐勤務する場合もあります。この場合の利点は、フリーランスでの好きな仕事をしつつ、企業で安定した収入も得られる点です。将来的には副業が一般化して企業で週5日勤務しない世の中になる可能性もあるため、フリーランスとインハウスの両立は将来的なキャリアを早めに獲得できる選択肢とも考えられます。

インハウスクリエイターに必要なスキル

インハウスクリエイターは多彩なスキルが求められます。 フリーランスと同様に即戦力として採用されることが多く、事前にある程度の創作スキルを持っておくことは欠かせません。創作スキルは狭い範囲に特化させずに、専門分野に関連する分野も手がけられるようにしましょう。社内にクリエイターが自分一人しかいないことが多く、専門分野以外でもクリエイティブに関する仕事を多数扱うことになります。

また、創作スキル以外に他者とのコミュニケーション能力も必要です。企業の中で勤務すると日常的に他部署や他職種の社員と交流する機会があります。畑違いの相手でも同じ事業を手がけるメンバーであることに変わりはないので、滞りなくプロジェクトを進めるためには連携は欠かせません。クリエイター以外の人と交流を深めることで、クリエイターの視点では得られない、新たな知見を得られる可能性もあります。

まとめ

今回はクリエイター職やインハウスクリエイターの概要・必要なスキルなどを紹介しました。

幅広い職種を内包するクリエイターは、各分野ごとに高いスキルが求められます。クリエイターの多くは制作会社やフリーランスでさまざまな事業を並行して手がけますが、今後は一つの企業で勤めるインハウスクリエイターが勢力を増す可能性も大いにあります。インハウスクリエイターは専門分野よりも幅広いスキルと社員との円滑なコミュニケーションが求められます。

現代は誰でも創作環境を整えやすくなり、プロのクリエイターにとってはアマチュアのライバルが増えている時代です。今後のクリエイターは創作スキルに加えた何らかの強みが必要になるため、安定した環境で多方面のスキルを習得できるインハウスクリエイターは最適な形と言えるかもしれません。

▼関連記事

・クリエイターとは?クリエイターの定義
・コロナ後に生き残るためにクリエイターがやるべき5つのこと
・人心掌握!社内で好かれるクリエイターの特徴

▼クリエイティブ業界の求人情報

・クリエイター求人検索

-カテゴリーから記事を選ぶ-

はじめての方へ

アカウントを登録すると、求人情報やポートフォリオをお気に入り登録することができます。



Webディレクターの求人

MORE

おすすめの記事