使いやすい問い合わせフォームで顧客流出を防ぐ!EFOの実践方法
Web業界では、語尾に「O(Optimization)」をつけたさまざまな最適化対策があります。「SEO(検索エンジン最適化)対策」含めこれらOのついた対策を行うことで、Webサイト効果が最大化します。
Oのついた対策の中でも、「EFO(Entry Form Optimization)」はコンバージョンを確保し、顧客流出を防ぐのに重要です。実践方法まで含めてEFOを理解し、制作したWebサイトの成果が出るよう対策しておきましょう。
今回はWebサイトコンバージョンを向上させたい方に向けてEFOとは何か、そして実践方法や実践する際おすすめのツールなどを解説していきます。
EFOとは
EFOとは、「エントリーフォーム、つまり問い合わせフォームを最適化する」ことです。
Webサイトは、
- 検索結果で表示されたが流入しなかったユーザー:2割
- 流入したページだけ見て帰るユーザー:2割
- 数ページだけ見た後問い合わせフォームにまで行かず離脱するユーザー:4割
など、動線が増えれば増えるほどユーザーが離脱していきます。
離脱するのは仕方がないですが、各段階でいかにユーザー離脱を防ぎ、効率よく集客ができるかがポイントです。
特に問い合わせフォームで離脱したユーザーは、資料請求やサービス登録などをしたかったが、何かしらの理由で問い合わせフォームから離脱したといういわゆるもったいない部類に入ります。
この「せっかくコンバージョンにつながったかもしれないのに離脱してしまったユーザー」を効率よく確保してコンバージョンを上げるため、EFO対策を行いましょう。
たとえば流入数が多いのにもかかわらず、コンバージョンが低いWebサイトで流入数をさらに上げようとするのは難しい面がありますし、コストも掛かります。しかしEFOでもともとの流入数をコンバージョンへ上手くつなげられるようになれば、Webサイト宣伝などのコストを抑えて効率のよい集客が実現します。
EFOの実践方法
ここからは、EFOの実践方法を分かりやすく解説していきます。
- 問い合わせ項目数を絞る
- 入力補助機能を付ける
- リンクなど不必要な要素は削除し、すっきりしたデザインにする
問い合わせ項目数を絞る
Webサイトユーザーは、時間の掛かる行為を嫌います。問い合わせフォームにおいても、余計な項目はなるべく省いて必要な項目に絞るのが重要です。
たとえばメールマガジン登録が目的の場合は、
- 性別
- 年齢
- メールアドレス
- 職業
- 趣味
などメールマガジンを送信するのに必要なメールアドレス、それにメールマガジン内容を合わせるための関連情報などを聞いておけば大丈夫でしょう。
また懸賞キャンペーン応募フォームの場合は、
- 名前
- 性別
- 年齢
- プレゼント送付先住所
- 応募のきっかけ
などがあれば十分な場合も多いです。
今回ご紹介した項目例が正しいわけではありませんが、たとえば懸賞キャンペーンで必ずしも必要ないメールアドレスや世帯状況などをしつこく聞き過ぎると「くどい」と思われて離脱する可能性も上がります。
「何のために問い合わせフォームを設置するか、そして目的達成のためには何を聞き出せば十分か」をよく考え、最低限の項目にできるだけ絞るのが離脱を下げるポイントです。
入力補助機能を付ける
問い合わせフォームに何の工夫もないと、たとえば「半角を入力したいのに全角になってしまう」、「フォーム内容が消えてしまった」などのトラブルが発生する可能性があります。無駄な離脱を防ぐためにも、入力を補助する機能の搭載は重要です。
入力補助機能には、
- 半角入力の際は、自動で半角入力モードに固定する
- 入力必須の項目には、「必須」のアイコンを追加する
- フォーム送信時エラーが発生した際は、原因を表示して必要な個所の再入力を促す
- フォーム内容を保存して、続きから入力できるようにする
- 前の入力画面へ戻って、間違った入力内容を確認できる
などさまざまな種類があります。
すべての機能を実装する必要はありませんが、EFO効果を高めるためには複数の補助機能を付けてユーザーがスムーズに入力を完了できる仕組み作りを行うことが肝心です。
リンクなど不必要な要素は削除し、すっきりしたデザインにする
EFOにおいて、問い合わせフォームに余計な要素は必要ありません。余計な要素とはフォーム内項目に限らず、
- フォーム内に残ったリンク
- 無駄に目立つ装飾用アニメーション
- 誤操作を引き起こすリセットボタン
なども対象です。
ユーザーが入力時気が散る要素が残っていると、離脱率が上がってしまいます。問い合わせフォームはデザインも含めて、すっきりしたデザインに仕上げておきましょう。
そして
- 1つ1つの項目は見えやすいよう大きめにする
- 各項目の幅をきれいに合わせておく
- 送信ボタンはCTAボタンと同じよう目立つデザインにする
のような配慮も重要です。
EFOツールを使うと効率的にEFOが実践できる
EFOは一から手動で行うと手間と時間が掛かるので、時間がない企業にとっては実践が難しい面もあります。しかしEFOツールを利用すると、問い合わせフォーム作成を自動化した上で簡単にEFO対策ができます。
- ユーザーがどの部分で離脱してしまったかをチェックする
- エラーメッセージ表示や自動入力などの入力補助を実行
- 自動で送信ボタンブロック・ブロック解除を行う
などのEFO対策機能を、ツール上で簡単に利用可能です。
おすすめのEFOツールとして、
- formy : 細かい問い合わせフォーム分析が可能、料金プランも分かりやすい
- EFO CUBE : 外部ID連携による自動入力など、多彩な入力補助機能を搭載
- Contact Form 7 : 定番WordPressプラグイン、無料で入力補助機能などを利用可能
などがあります。
効率よく確実にEFOを実行したい場合は、ぜひEFOツールを導入してみてください。
まとめ
今回はEFOとは何か、そして実践のポイントやEFOツールのご紹介もしてきました。
地味ではありますが、EFO対策を行うと大きな効果があります。特に「PVや流入数は稼げているのに、コンバージョン数が上がらない」という場合は、EFOにより収益が大きく向上する可能性があります。
ぜひEFO対策を実行し、Webサイトで無駄なくコンバージョンを発生させましょう。
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