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国内のプロダクトデザインに関するアワードとは?受賞作品もご紹介!
COLUMN 2020.4.29

国内のプロダクトデザインに関するアワードとは?受賞作品もご紹介!

近年、日本国内ではプロダクトデザインに力を入れる企業が増加しています。優れたプロダクトデザインの製品・サービスを知り、実際に手に取ることは、日常生活の質を向上させることにつながります。この記事では、日本国内で開催されているプロダクトデザインのアワードと、入賞作品をご紹介します。

プロダクトデザインのアワードとは

日用品をメインとしたプロダクト(生産品)を設計することをプロダクトデザインといいます。工場で生産される家電製品や文房具、家具や日用雑貨など、あらゆる製品が含まれるジャンルです。

プロダクトデザインをはじめ、デザインを評価・表彰するデザインアワードが世界中で開催されています。国際的に有名なのは、世界三大デザインアワードと呼ばれる「iF DESIGN AWARD」「レッドドットデザイン賞」「IDEAデザイン賞」ですが、日本国内にもさまざまなデザインアワードが開催されています。毎年ユニークなコンセプトの作品が受賞作に並びますので、見ているだけで新鮮な刺激を与えてくれることでしょう。

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コクヨデザインアワード

コクヨデザインアワードは、2002年から開催されている国際コンペティションです。コクヨ株式会社が主催しており、ユーザーの観点から見て役立つ商品デザインを一般公募して商品化を目指すことが開催目的とされています。2019年には世界各国から1,289点の作品が寄せられており、同年までに18個のデザインが実際に商品として発売されました。

2018年グランプリ受賞:山崎タクマ「音色鉛筆で描く世界」

鉛筆と紙の摩擦音を増幅することによって、鉛筆で描く作業を視覚情報に頼らず楽しめることをコンセプトとした作品です。鉛筆を楽器として解釈し、目が見えない人でも新鮮な創造的体験ができるツールだとされています。普通の鉛筆に直接取り付けられるシンプルなツールであり、電力を使わずに鉛筆と紙の摩擦音を増幅するスピーカーの役割を持つ製品です。審査員評では、デザイナーの設計コンセプトが斬新であり、高い機能性を持つ製品として立体化されていることが非常に高く評価されています。

https://www.kokuyo.co.jp/award/archive/prizepast/2018.html

2018年優秀賞受賞:中田邦彦「白と黒で書くノート」

灰色の紙で作られたノートに、白と黒のペン2種類を使うという筆記方法が提案されているプロダクトデザインです。人の脳の仕組み上、白い文字と黒い文字が混ざっていると同時に読むことが難しくなります。部分的にペンの色を変えることで特定の文字列に注目しやすくなり、メモ帳として優れた機能を持つことが特徴です。審査員評では、『このノートは白いペンで光を描けるところが新鮮だ』という見解がありました。

https://www.kokuyo.co.jp/award/archive/prizepast/2018.html

サンワカンパニーデザインアワード

サンワカンパニーデザインアワードはサンワカンパニーが主催しており、同社のモノづくりコンセプトに見合ったプロダクトデザインを募集する国際コンペティションです。審査の傾向としては、制作者のオリジナリティが高く評価されやすい傾向があり、プロダクトデザイナーにとって登竜門といえるアワードとなっています。2018年には138点の作品が寄せられ、内5点が受賞作として選ばれました。

2018年受賞:九鬼阿香里「STEPS BOX」

STEPS BOXは、玄関前にある階段に宅配ボックスを埋め込んだ形のプロダクトデザインです。現代では玄関先に宅配便を配達することが増えてきています。そこで、大型の荷物でも場所を取らず、すっきりと収納できることをコンセプトとして制作したとされています。宅配ボックスの上蓋が階段のステップ部分を兼ねているデザインで、玄関先の空間を広く活用できるようになっていることが特徴の製品です。

https://info.sanwacompany.co.jp/designaward/product/result/2018/

IAUD国際デザイン賞

IAUD国際デザイン賞は、ユニバーサルデザインの国際的な普及を目的として、優れたユニバーサルデザインを表彰することが目的とされているアワードです。2019年には全39件の作品が寄せられ、大賞3件・金賞10件・銀賞8件・銅賞14件が授与されました。IAUD国際デザイン賞は日本の大手企業が積極的に応募しているアワードであり、主催であるIAUDからも日本企業の作った製品は高く評価されています。

2019年受賞:ソニー株式会社「お手元テレビスピーカー(SRS-LSR100)」

お手元テレビスピーカーは、音量自動調整機能とテレビリモコンの機能をあわせ持った無線型スピーカーです。周囲の音に応じてテレビ音量を自動で操作するので、料理による音や外の通行音などでテレビが聞き取りづらくなることを防いでくれます。テレビを見る人の手元にスピーカーがあるので、足腰が不自由な人でも気軽にテレビを視聴できるということがIAUD審査会に高評価されたようです。

https://www.iaud.net/award/12511/#a-05

シヤチハタ・ニュープロダクト・デザイン・コンペティション

シヤチハタ株式会社が主催するコンペティションであり、2018年には「しるしの価値」をデザインテーマとして一般公募で718点の作品が寄せられています。なお、シヤチハタによるコンペティションは2009年から10年間にわたって休止されていました。しかし、2018年になってIT技術が発達したので、シヤチハタ株式会社が思い描く新しいプロダクトデザインが作れると考えてアワード再開を決めたようです。

2018年受賞:清水邦重「自己QR」

2018年のグランプリは、製品を持っている人の情報をQRコードにして、紙に押印できる「自己QR」という判子です。QRコードはスマートフォンのカメラ機能で読み取れるので、「初対面の自己紹介にも楽しく使える」製品とされています。ホルダー部分は親指と人差し指でつまむのに適した形状をしており、均一な圧力で押印できるように工夫が施されていることも特徴です。

https://sndc.design/archives/11th/award/

グッドデザイン賞

グッドデザイン賞は、社会環境の向上につながるデザインを表彰することで世間へ広めるという目的を持ったアワードです。受賞作には「Gマーク」というシンボルマークが与えられるので、商品のブランドイメージや会社の知名度向上といったメリットが見込めます。

2017年受賞:ヤマハ株式会社「カジュアル管楽器」

受賞対象となったカジュアル管楽器は、サクソフォンをABS樹脂で制作することで強度アップと軽量化が図られた製品です。本来は演奏に高い技術が必要ですが、楽器初心者でも演奏しやすいようにデザイン面で工夫が施されています。管楽器は使いこなすのに練習が必要というイメージがありますが、誰でも気軽に演奏してほしいということが製作コンセプトのようです。

https://www.g-mark.org/award/describe/44790?token=iuNaicOpKW

まとめ

プロダクトデザインを募集、表彰するコンペティションやアワードは日本国内に多数存在しており、実際に商品化された物も少なからずあります。当記事で紹介したアワードや受賞作品を見ることで、プロダクトデザインについて興味を持っていただければ幸いです。

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・人を知る。現場を識る。暗黙知と体感が生み出すデザイン。/公益財団法人日本デザイン振興会 常務理事 加藤公敬
・感覚とコンセプトのせめぎあいから生まれる、文字の造形美。/フォントワークス株式会社 書体デザイナー 越智亜紀子

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