インターネットやスマートフォンを含めた技術革新により、私たちは今までよりも簡単に、他人のノウハウを仕入れ、自己発信できるようになりました。
ビジネスパーソンとして、すぐに成長し、すぐに自分を打ち出し、仕事を獲得し、稼ぐことが可能になっているのです。
そのため、比較的フリーランスでは稼ぎやすい土壌ができています。先行き不透明なVUCA(ブーカ)の時代に、今後企業が個人へ安定した雇用を確保しづらくなっていき、会社員の安定感がなくなっていくことからも、フリーランスがリスキーな職業スタイルではなくなっていくでしょう。
むしろ、これから働くことは、どんなスタイルを取ってもリスクがある時代になっていきます。
そこで、今回は、フリーランスで稼ぎ続けるために必要なスキルを解説していきたいと思います。
スキル1:思考力
思考の深さと広さはフリーランスの資本
フリーランスは個人で自由に時間を扱えます。与えられた時間に対して、他人よりも2倍の価値を見いだすことができれば、会社員を含めた他のビジネスパーソンより突き抜けていきます。
稼ぐために時間を有意義にするのが、思考力です。思考力とは、物事に対峙したときに、その物事の本質を深く捉える力、また、他の物事に紐づけ他の分野に広げて考える力です。
この思考力がないと、世の中に転がっている情報を自分に上手に生かすことができるようになりません。同じ書籍を読んでも、同じ動画を観ても、思考力の差が、成長の差に繋がります。
思考力とは、情報をお金に換える錬金術の土台になるのです。
20年、30年、40年…と過ごしてきた中で、この思考力はかなり個人差があります。そして、フリーランスを含めたビジネスにおける思考力というのは、あまり適切に学べる機会がないため、「鍛えなくてはいけない」と危機感を抱いている人も少ない印象です。
フリーランスとして生きるのであれば、常に思考の深さと広さを磨き続ける必要があると言えるでしょう。
スキル2:リサーチ力
調べて実践することが現代の錬金術
実質的なスキルがなくても、リサーチ力に長けていれば、フリーランスで稼ぎ続けることができます。今、世の中にあるフリーランスのさまざまな仕事も、リサーチする力があれば、まったくの素人でも同じパフォーマンスが出せてしまうものもたくさん存在するのです。
もっとも顕著なのがWebライターです。普段、プレゼン資料や企画書のライティングをしてきた人なら、リサーチ力さえあれば、すぐに平均以上のWebライターとして稼ぐことができるでしょう。
リサーチ力とは、前述した「思考力」を内包します。つまり、思考力がないと、リサーチ力もなくなっていくわけです。
そして、リサーチしたものを活かすのも思考力です。
思考力とリサーチ力があれば、世の中のプラットフォームやシステムやツールを使って、自分でサービスやコンテンツを作ってサクッと稼ぐこともできます。
スキル3:推進力
フリーランスは前に進まずにはいられないくらいでちょうど良い
ストイックな人はフリーランスで稼ぐことができます。また、危機感や警戒心が強い人もフリーランス向きでしょう。心配性な人も「稼ぐ」という観点ではフリーランスに向いています。
稼げるフリーランスは、理由はどうあれ、どんどん前に進んでいきます。積極的に前に進む人もいれば、ネガティブな感情を増幅させないために前に進む人もいます。
休むのが下手な人はフリーランスになると、ストレスをより抱えてしまう可能性がありますが、「どうしてもやっちゃう」という行動力が稼ぎを生みだします。
また、推進力は、「フリーランスは融通が利く」という仕事を発注する側のフリーランスらしさを強めることにもつながります。
推進力のある人は、具体的で明確な仕事がない時は、自分で調べ物をしたり、コンテンツやサービスを開発したり、常に何かをするようにもなります。
スキル4:アウトプット力
フリーランスは「打ち出す」ことが仕事である
極論、フリーランスはアウトプットして稼ぐ生き物です。会社勤めであれば、会社というシステムを成り立たせるための運用をしたり、会社のマニュアル通りのアウトプットを展開するだけの仕事もあります。
一方、フリーランスは自分自身でシステムを考え作っていき、自分なりにアウトプットを組み立てていく必要が出てきます。
求められるアウトプットが広くなるわけです。デザイナーがデザインのみのアウトプットができれば良いわけではありません。クライアントを自ら獲得するためのアウトプットも必要です。潜在顧客に会った際に、さまざまなコミュニケーションアウトプットに優れていれば、よりよい関係を構築することができます。
営業以外にも経理や税務のアウトプットも必要です。アウトソーシングを活かすかどうかのアウトプットも適切に行えると、より大きく稼ぎを得ることができるでしょう。
特に「言葉に関するアウトプットに長ける」ことは、フリーランスで大きく稼ぐ要素となります。ライティング、プレゼンテーション、コンサルティング、スピーキング、カウンセリングなどが言葉のアウトプットスキルと言えるでしょう。
良くも悪くも、SNSで声を大に荒げれば、一定のファンやニーズを獲得することもできます。SNSのアウトプットは、テキストやトークが主になるでしょうから、やはり、言葉のアウトプットがものを言う世界です。
このように、アウトプットをより広い意味で捉え、アウトプットに向き合い、全体的なアウトプットスキルを培っていく気概が稼ぎ続けるフリーランスには求められていくのです。
最後に:自分に必要なスキルを一発で嗅ぎわけ、一直線に努力しよう
一定のスキルが上積みされてからは、フリーランスは強い
以上、フリーランスで稼ぎ続けるために必要なスキルを解説してきました。冒頭で、世の中にはノウハウが既に出回っているから、フリーランスとしては稼ぎやすくなっていることを指摘しました。
これは、今回のスキルを磨いた人は特にそうです。しかし、今回のスキルを持っていないと、「情報が多過ぎて何をしたらいいのか分からない」というような混乱をきたし、誤った選択で失敗を招くことになります。
思考力があり、リサーチ力があり、推進力があり、さまざまなアウトプットが確約されているからこそ、世の中に落ちているものを素材にし、自分を引き上げることができるのです。
世の中に溢れているあらゆるものを味方につける、それがフリーランスとして「稼ぎ続ける」という点では、とても大事なのです。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。