STASEON

企業とクリエイターのマッチングサービス

脳にまつわる10の嘘:あの常識は間違っていた
COLUMN 2020.3.16

脳にまつわる10の嘘:あの常識は間違っていた

「右脳型」「男女脳」「理系脳」などの脳に関する知識は、古くに常識だったものが、嘘だということが分かってきています。

そこで今回は、一般的に決めつけられて勘違いされがちな「脳にまつわる10の嘘」について、解説していきたいと思います。

嘘1:私たちは「脳の10%」しか利用していない

アインシュタイン説、グリア細胞説、サインレントエリア説などによって、脳が10%しか利用されていないという説が認知されました。

しかし、PETスキャンやMRI脳画像診断などの技術では、脳は単純な歩行作業でさえも、脳の大部分の領域が働いていることが分かっています。

嘘2:「右脳型」と「左脳型」の人がいる

MRIで測定すると、右脳も左脳もほぼ同程度に神経ネットワークが発達し、結合していることが分かっています。

つまり、人間は両脳型です。右か左かという問題ではなく、脳内に掲載されているクモの巣のようなネットワークが、何を対象としたネットワークとして特に強化されているのかで、その人の特徴や特徴が分かるということです。

「左脳利き」の人と「右脳利き」の人がいるということもなく、多くの研究で否定されています。

似通った生活スタイル、学習スタイル、職業癖、職業病などの蓄積によって、タイプのように分かれてしまったと解釈するべきです。

嘘3:「男性脳」と「女性脳」は違う

「男女それぞれ、脳梁の太さを測ったら、女性のほうが太かった」という研究に由来して、男性脳と女性脳が違うことがもてはやされました。しかし、由来となった論文のサンプルは男女14人と非常に少なく、他の研究者も結果を再現できませんでした。

6000件を超えるMRI画像のメタ分析でも、男女の脳に差がないことが判明しています。

嘘4:「視覚学習型」と「文字学習型」がある

『Anatomical Sciences Education』で発表されたインディアナ大学のPolly R.Husmanらの研究では、学生に自分が合っていると考える学習スタイルを変えてもらい、その結果を調査したが、彼らの試験の成績に変化はありませんでした。

イギリスの高校生のグループを対象に、ワーキングメモリ、学習スタイル、学業成績に関する調査をおこなった研究でも、視覚型、言語型という学習タイプに限らず、ワーキングメモリの機能が高い生徒全員が優秀な成績を挙げたことが報告されています。

嘘5:「文系脳」と「理系脳」がある

これも、嗜好性による情報享受やスキル取得に差が出ることで、強化されるネットワークの対象が変わることにより、結果的に、文系に強いとされる人と理系に強いとされる人が生まれることが理由だと捉えるほうが自然でしょう。

嘘6:大人の脳は成長しない

年齢を重ねると、脳細胞と脳細胞のあいだを飛び交う信号や刺激のスピードが落ちていきます。この傾向は同じ脳の回路しか使わない人ほど顕著になると言われています。

しかしながら、最新の脳医学研究では、海馬が脳細胞を新しく生み出していることが分かっています。

また、高齢者でも、よく頭を使う人ほど、軸索が太くなったり伸びたりし、シナプス小胞の数も増えていきます。

年齢を重ねた文筆家などは、その文筆家という職業スタイルがクリエイティブな脳鍛錬を継続させ、より熟したアウトプットを可能にしていると言えます。

一方、定年退職し、自宅で引きこもり勝ちで、モチベーションを発火させる対象を失うと、自然に海馬を含めた脳を多様に利用することが急激に減っていくため、大人になると脳は成長しないと解釈されると言えます。

嘘7:クラシック音楽が赤ちゃんにいい

赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせる効果は「モーツァルト効果」として認知されています。

この点も、赤ちゃんがクラシック音楽を聴くことが、知能を総合的に底上げすることではないと結論づけられています。

嘘8:脳に重要なすべては3歳までに決まる

英才教育では、3歳までにいろんなことを聞かせることが重要だという主張もよく耳にするかもしれません。

しかし、これは間違っています。

例えば、英語学習などの第二外国語の習得は、青年期までに学習することが良いとも言われています。これは、脳内のネットワークがより強固に出来上がってくるのが、15歳~16歳だからです。

ただし、大人になって英語を学ぶ場合は、過去に出来上がったネットワーク回路、つまり、強固な日本語回路を使わないことをすれば、英語のみのネットワーク強化をスムーズにすることができます。

英語圏の場所に行って、日本人と会うことなく、スマホで日本語のやり取りも一切せずに、英語の回路だけを研ぎ済ませていくことが大切です。つまり、英語学習をしている最中に、日本語のネットワーク回路を度々呼び戻してしまうと、鍛錬した英語ネットワーク回路が弱くなってしまうように捉えると良いでしょう。

嘘9:創造力は生まれ持った才能(才脳)である

これまでの主張からも、創造力が才能でないことはお分かりいただけるでしょう。つまり、創造力に関連するネットワーク回路が強まるような環境や習慣やモチベーションを持った人が、自然にクリエイティブになっていくということです。

嘘10:運動はできるのに勉強ができない

歩くだけでも脳は全体のネットワークを利用します。運動神経を利用するということは、勉強にも生かし得る脳のネットワークを研ぎませていることを意味します。

運動と勉強がまったく別物であると言う固定観念を持ってしまうと、運動で誓った脳神経を勉強に活かすことができなくなってしまいます。

最後に:脳を多面的に捉えて学んでいこう

アップデートされていく脳の情報をピックアップしていこう

以上、脳にまつわる10の嘘について解説してきました。脳は私たちの行動の中枢を担っています。

AIなどの最新技術も、私たちの脳の仕組みを土台に作り上げようとしています。

それほどに脳は緻密で可能性のあるポテンシャルを秘めているのです。

私たちがこれからアップデートされていくであろう脳の情報を深く知ることができれば、自分自身の能力を開花させ、より自分らしく活躍できるようになっていくはずです。

脳を決まりきった少数のタイプにはめ込まずに、より多面的に捉えて、情報を吸収していくようにしたいですね。

▼関連記事

・脳科学的に正しいクリエイターが生産性を上げる6つの方法
・クリエイターに好かれるWebディレクターの脳科学的5つの特徴
・クリエイターが知っておきたいゲームと悪影響・依存の10の関係性

▼クリエイティブ業界の求人情報

・クリエイター求人検索

はじめての方へ

アカウントを登録すると、求人情報やポートフォリオをお気に入り登録することができます。