Webディレクターがリモートワークで気を付けるべき5つのこと
クライアントとへの打ち合わせもリモート、クリエイター側への指示もリモート、すべてのディレクション業務がリモート。
そんな「オールリモート」のディレクションを経験する機会は今後ますます増えていくでしょう。
Webディレクターは、これから「リモートディレクション」に長けていることもかなり重要な能力となっていくでしょう。
そこで、今回はWebディレクターがリモートワークで気を付けるべきことについて解説していきたいと思います。
気を付けるべきこと1:より丁寧で親身なコミュニケーション
リモートだからこそ、コミュニケーションは丁寧で親身になる意識がとても大切です。
例えば、会った時は好印象にもかかわらず、電話で話すと声のトーンが低いと感じられ、印象を落としてしまうディレクターは少なくありません。
また、リアルではエスコートフルに話を引き出せるのに、メールやチャットでは質素な文章で完結してしまうディレクターもいます。
トーンは必要以上に明るいくらいがちょうど良いでしょう。リアルとリモートで同じ熱量で喋っても受け取り方が違うことを注意したいところです。
リモートワークでは、「確認したいことが電話やメールだと伝わりづらい」と感じるクライアントやクリエイターの声もあります。
普段なんとなくやっている「伝え方」を自分で注意深くチェックすれば、リモートのコミュニケーションの質は自然に高まります。丁寧に届ける意識を持ちましょう。
気を付けるべきこと2:モチベーターとしての役割を重視する
リモートワークでは、ディレクターはよりモチベーターとしての役割が重くなります。
プライベートと仕事の境界が曖昧になれば、リモートワークという働き方がストレスで、疲労を助長させるものになります。
心が完全なオフモードにならず、業務における思考や考えが脳を絶えず巡り続けるようになり、休息をマインドフルに過ごすことができない、そんなリモートワーククリエイターも存在します。
オンモードを感じられる職場という箱の中で、仲間とも他人とも受け取れる同僚がいるだけで、心身に良い緊張感を作り出すことができます。
リモートで仕事が見えない分、プロセス無視の成果主義傾向になり、強い成果主義がプレッシャーを増幅させることもあります。
リモートワークでは、 同僚と話す時間が減って、孤独で寂しさを感じるという声すらあります。
コーチングのスキルを取り込むなどして、モチベーターとして幅広い対応ができるようにしたいところです。
気を付けるべきこと3:ディレクションが間延びしないこと
リモートだと、お互いがリラックスしゆったり座れるような環境でミーティングをする傾向にあります。自分たちの基地にいるため、より腰が深く椅子に掛かっているイメージです。
会議はスタンディングワークが最適だという研究もあります。立ったままの会議は、座って行う会議より時間が34パーセント短縮できて、下した決定の効果は変わらないというものもあります。
また、複数のグループに共同でプロジェクトに取り組ませたところ、立ったまま取り組んだときのほうが、座ったままのときより、明らかに意欲的に取り組み、縄張り意識も低いという結果もあります。
リモートワークでお互いがお互いの基地にいるからこそ、ミーティングがダラダラ間延びしないように気を付けましょう。
気を付けるべきこと4:蛇足的でもノウハウや情報を共有する時間を大切にする
リモートワークでは、業務連絡など、必要事項が軸となるコミュニケーションがほとんどでしょう。
例えば、「プロジェクトに直接的には関係ないけど、クリエイティブな情報としてはタメになる情報」があったとします。こうした情報をディレクターが発見したとき、もしも、オフィスで作業していたら、世間話のような関わり方で自然にクリエイターに共有することができます。
リモートワークだと、こうした適度にクリエイティブな会話は完全にシャットアウトされる確率がより高いです。
すると、対クライアントや対クリエイターとの関わりで、世間話やまったく別の話題から、プロジェクトの質を上げるアイデアが突然生まれる、という可能性もなくなってしまいます。
だからこそ、ディレクターは適度に蛇足したり、適度に脱線する必要があります。
間延びを感じさずに、クリエイティブに脱線することで、コミュニケーションに充実感を与えるのが理想です。
気を付けるべきこと5:セキュリティ対策
セキュリティに関してはしっかりと管理したいところです。情報保全対策や紛失対策をマニュアル化し、抜け漏れがないようにしましょう。
また、クライアントやクリエイターにも、セキュリティに対する意識を統一させていかなければなりません。
最後に:リモートワークに限らず、様々な形態のディレクションを磨いていこう
以上、Webディレクターがリモートワークで気を付けるべきことを解説してきました。
リアルディレクションとは勝手が違うため、勝手の違いを理解し、リモートに即したディレクションをしなければ、チームのパフォーマンスも、クライアントからの評判も大きく下がってしまいます。
これからはリモートワークに限らず、ディレクションも多様化していくでしょう。
どんな形態のディレクションを強いられても、ディレクターとして、自分のディレクションを最高の状態にカスタマイズする能力磨けば、どんな時代も最強のディレクターで在り続けることができるでしょう。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。
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